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デル Inspiron 620 の実機レビュー(2)
外観をチェック
Inspiron 620の外観です。フロント面はゆるやかなカーブを描いています。デザインとしては非常にシンプルです。
フロントのドアを広くと、USB2.0ポート、マイク、ヘッドホン、カードリーダーがあります。
背面と側面です(下図)。
変わっているのが映像出力です。通常はDVIポートを搭載している場合が多いですが、本機は、HDMIポートを搭載している代わりにDVIポートがありません。
また、背面にはUSB2.0ポートが6つありますが、USB3.0は搭載されていません。
本体の上部には、小物を置けるように凹みがあります。
ケースの内部のチェック
Inspiron 620のケース内部です。ハードディスクが横向きに設置されているのが特徴的です。
背面の排気ファンでエアフローを作ります。フロントパネルの前面やサイドに空気を通す穴がないため、フロント側からの空気の入り込みが悪いです。CPUとグラフィックカーはサイドパネルの給気口から風が入るため良く冷えます。
電源は最大300Wでした(下図)。
ハードディスクは横向きに設置してあるため取り外ししやすいです。2つのネジを取って手前に引き出すだけです。ハードディスクの横には金属製のマウンタが付いています。
エアフローのチェック
エアフローは下図のようになっています。先ほども書きましたが背面の排気ファンでエアフローを作っています。
フロント側からは空気があまり流れ込みません。ほとんどサイドパネルから空気が流れ込みます。
パーツの選び方
ここでは、2011/6/4の時点で選択できるパーツの選び方を考察します。ただし、時期が経つと選択できるパーツは異なります。
CPU
Inspiron 620は、ローエンドのCPUしか選択できません。2011/6/3時点で選択できるのは、Core i5-2300とCore i3-2100です。両者のCPUはインテルスマートキャッシュの容量が2倍違うので、処理性能も大分違っています。価格差は1万円以下なので、コストパフォーマンスはCore i5-2300のほうが良いです。
今回はレビュー用のため安いCore i3-2100を購入しましたが、私がメインマシンとして使うならCore i5-2300を選ぶと思います。
仕様 | Core i5-2300 | Core i3-2100 |
---|---|---|
コア数 | 4 | 2 |
スレッド数 | 4 | 4 |
動作周波数 | 2.8GHz | 3.1GHz |
Turbo Boost時周波数 | 3.1GHz | - |
キャッシュ | 6MB | 3MB |
消費電力 | 95W | 65W |
PassMark CPU ベンチ | 5,434 | 3,830 |
グラフィックス
グラフィックスは、インテルHDグラフィックス(CPU内蔵)または、GeForce GT420(1GB)を選択できます。GeForce GT420はそれほど性能の良いGPUではなく、3Dゲームのプレイは難しいです。Sandy BrdgeになってインテルHDグラフィックスの性能は上がっており、中途半端なGPUを搭載してもあまり性能向上にはならないので、インテルHDグラフィックスで十分だと思います。尚、高性能なGPUを搭載したいなら、XPS 8300クラス以上のPCのほうがいいと思います。
まとめ
以上が、デル Inspiron 620 のレビューでした。
デザインがシンプルで、価格が安く、エントリー機として購入するには良いパソコンです。
拡張性も高いので、後から地デジチューナーを増設したり、USB3.0増設カードを搭載することが可能です。
ただし、高性能なCPUは選択できず、電源容量が少ないため高性能なグラフィックスも搭載できません。ゲームや動画編集などをしようと考えている方には不向きです。
インターネットやオフィス程度の作業用途に適したパソコンです。
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