頂上対決! キヤノン ピクサス MG6130 vs エプソン カラリオ EP-803A

更新日:2010年10月10日

はじめに

国内のプリンタの2大メーカーと言えば、キヤノンとエプソンですが、両メーカーとも毎年おすすめ機種が存在します。今年はキヤノン ピクサス MG6130と、エプソン カラリオ EP-803Aがそれにあたります。家電量販店で、「どのプリンタがいいですか?」と聞くと、ほぼ間違いなくこの2機種を薦めてくるでしょう。 細かく要望を聞けばもっとピッタリの機種はありますが、プリント&スキャン&コピーが綺麗で、後々「こんな機能があれば良かった」と後悔せず、価格も安く、万人におすすめできる機種と言えば、私もこの2機種が良いと思います。

ここでは、メーカーも家電量販店も、私もおすすめするキヤノン ピクサス MG6130(以下、MG6130)と、エプソン カラリオ EP-803A(以下、EP1-803A)について徹底レビューします。


比較する2機種
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A





写真印刷の比較

まず写真印刷について、2つの製品を比較してみました。 どちらが綺麗とは言えませんが、それぞれ特徴があります。

MG6130も、EP-803Aも両方6色インクですが構成が異なります。 両者とも基本色であるシアン、マゼンダ、イエロー及びブラック(以上、染料インク)を使っているところは同じです。

MG6130はさらにブラック(顔料インク)とグレー(染料インク)を追加しています。ブラック(顔料インク)は文字などの印刷時にクッキリ見えにじみにくいという特徴があります。グレー(染料インク)は、モノクロ写真や、低彩度のカラー(黒や白に近い色)の再現に優れています。

一方、EP-803Aは、基本色に加え、ライトシアン、ライトマゼンダを追加しています。 この2色により、肌色や、薄い色の表現が綺麗に印刷されます。


インクの比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

染料:シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、グレー
顔料:ブラック

染料:シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、
ライトシアン、ライトマゼンダ


実際に印刷したときの画像を下に掲載します。 尚、今回は標準の設定で印刷しています。約20種類ほど写真を見比べて見ましたが、違いがわかりにくい場合が多く、両者とも非常に綺麗です。

全体的な傾向としては、標準設定での印刷ではMG6130のほうが原画に近く、EP-803Aはやや鮮やかに、そして輪郭が強調されるように補正されているような印象でした。 またインクの特性上、肌や空の色などはEP-803Aのほうがやや綺麗で、夜景などはMG6130のほうがやや綺麗でした。


写真印刷の比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

肌の色が健康的で、どちらかというと原画に近いです。

やや美白に印刷されます。尚、EP-803Aは「小顔補正」や「スリム補正」といった機能があり、PhotoShopなどを使わなくても誰でも補正をすることができます。詳しくはEP-803Aのレビューをご覧ください。

中央の赤い花が、自然な色で印刷されています。

中央の赤い花が、原画より鮮やかに印刷されています。

暗い小さなビルまで比較的綺麗に印刷されています。
全体的に原画に近く印刷されています。

暗い部分が黒でつぶされ、はっきり印刷されていません。
ただ、東京タワーは鮮やかで綺麗です。

※ 用紙は、公平を期すためキヤノン製でもエプソン製でもないエレコム プラチナフォトペーパーを使用。 キヤノン、エプソンともに標準の設定で印刷。 スキャンするときはEP-803Aでスキャンを実施


文書印刷の比較

文字を中心とした文書の印刷は、キヤノン MG6130のほうが綺麗でした。

MG6130は、黒色の文字がはっきりと印刷されているのに対して、EP-803Aは、やや色が薄くぼやけた感じに印刷されています。

MG6130は黒色の文字の印刷に顔料インクを用いています。そのため黒い文字がはっきりと印刷されるのに対し、エプソン EP-803Aは染料インクであるため、どうしても字がぼやけてしまいます。


文書印刷の比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

印刷スピードの比較

印刷スピードを比較してみた結果、EP-803Aのほうが速かったです。

まずメーカーが公表しているL判用紙1枚あたりの印刷時間を比較してみると、MG6130は17秒であるのに対し、EP-803Aは14秒です。次に、実際に私のほうでも写真を印刷してみると、前者が18秒で、後者が14秒でした。

A4用紙の印刷に関しては、私の実測で、MG6130が8秒、EP-803Aが7秒でした。

わずかではありますが、EP-803Aのほうが速い結果となりました。


印刷スピードの比較
機種 キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A
メーカー公表値 L判(写真印刷) 17秒 14秒
実測値 L判(写真印刷) 18秒 14秒
A4用紙(文書印刷) 8秒 7秒

トータルコストの比較

本体の価格や、ランニングコストを比較した結果、MG6130のほうが安いです。

まず本体の価格ですが、2010年10月10日のAmazonでの実売価格を調べてみると、MG6130が23,620円で、EP-803Aが23,980円でした。 わずかではありますが、MG6130のほうが安かったです。

L判用紙1枚印刷したときのインク・用紙代をメーカー公表値で比較すると、こちらも1.6円、MG6130のほうが安かったです。

また割付印刷や両面印刷ができると用紙やインク代を節約できるので、この機能の有無も確認しました。割付印刷は両方の複合機で持っていますが、両面印刷については、EP-803Aはオプション製品を購入しなければなりません。

また、MG6130には、Easy WebPrint EXという機能があります。これは、Webページを印刷する際に、必要な部分のみマウスで囲って印刷できる機能です。たとえば、あるWebページの地図の部分のみ印刷したい場合、そこをマウスで囲って印刷することができます。この機能により不要な部分を印刷しなくても良いため、インク・用紙代を節約できます。 EP-803Aも今年から同様のソフトが公開される予定ですが、今のところまだのようです。


コストの比較(2010年10月10日時点) ※価格は変動します
機種 キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A
本体価格 23,620円 23,980円
1枚あたりのインク・用紙代(L判) 19.2円 20.8円
割付印刷・コピー
両面印刷
3,000円位のオプション製品を
購入すれば可能
Webページの必要な部分のみ
プリント
Easy WebPrint EX E-Web Print
2010年秋公開予定

スキャナ性能の比較

スキャナの性能は、両製品ともCISを使用しており、それほど差はありません。

基本仕様を下の表の通りです。 解像度はMG6130のほうが良いですが、最大の解像度でスキャンすることはあまりないのでそれほど気にかける数値ではないです。 補正機能についてはどちらもほぼ同様のことができます。


スキャナ性能の比較
機種 キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A
スキャンセンサータイプ CIS CIS
解像度(dpi) 4800 2400
モアレ低減
ごみ/ホコリ低減
輪郭強調/アンシャープマスク
逆光補正
とじ部の影補正 ×
※各スキャンソフトに上記の設定項目があるかないかで判定しています。項目になくても自動で補正されている可能性もあります。

では、実際にスキャンして見比べてみましょう。 下の画像が各複合機のスキャン画像です。 全体的に、MG6130は色が明るく鮮やかになる傾向があり、EP-803Aは立体感があり原画に近い印象があります。

またMG6130は、「とじ部影補正」ができるので書籍をスキャンする場合は便利です。


スキャナ画像の比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

赤いパプリカなど赤色が鮮やかにスキャンされます。



かぶや大根、ジャガイモなど、やや立体感に欠けます。


※「おまかせスキャン」でスキャン

やや鮮やかさに欠けますが、原画に近くスキャンされます。



全体的に立体感があります。


※「全自動モード」でスキャン

「とじ部の影補正」でスキャン可能です。


※スキャナドライバーを起動し、とじ部の影補正をONにしスキャン

とじ部が黒い影になります。


※「ホームモード」で原稿種を雑誌にしてスキャン


ネットワーク印刷機能の比較

両方の複合機とも有線LANおよび無線LAN経由で印刷することができます。 性能に差はありませんでした。


ネットワーク印刷機能の比較
機種 キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A
有線LAN対応
無線LAN対応

操作性の比較

操作性は、好みによりますが、私は液晶画面が見やすい分だけMG6130のほうが好きです。

両プリンタとも、2010年発売モデルから、「次に操作できるボタンのみ」表示されるようになりました。これにより、昨年よりも操作性は上がっています。

MG6130は操作ホイールでメニューから操作したい項目を選択していきます。 項目の分け方がわかりやすく、どの操作をするにも直感的にわかりやすいです。 また、液晶画面が大きく、アイコンも綺麗なので見やすいです。

EP-803Aのほうは、矢印キーで項目を選択していきます。 昨年より操作性は向上しましたが、液晶画面がやや小さく、アイコンもシンプルです。


操作性の比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

次に操作できるボタンのみ光る「インテリジェントタッチシステム」



液晶画面が大きく、アイコンも見やすい

次に操作できるボタンのみ光る「カンタンLEDナビ」



液晶画面はやや小さく、アイコンもシンプル


レーベル印刷の比較

レーベル印刷は、EP-803Aのほうが便利です。

EP-803Aは、レーベル印刷用のCDトレイを本体に内蔵しているため便利です。一方、 MG6130は、本体とは分離したトレイにCDをセットし、トレイを本体へ挿入しなくてはなりません。このトレイを無くしてしまいそうな気がして不便です。

実際に印刷したものは、どちらも大差はありません。 またどちらの機種もイラストや文字を挿入可能です。


レーベル印刷の比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

手書き文字合成の比較

手書き文字の合成は、MG6130のほうが多機能です。

MG6130は、手書き文字を合成することはもちろんですが、用意されてあるイラストや文字も挿入することができます。

一方、EP-803Aは手書きの文字しか合成することができません。イラストや文字がまったく用意されていません。


手書き文字合成の比較
キヤノン ピクサス MG6130
エプソン カラリオ EP-803A

給紙方法の比較

給紙方法は、A4用紙もはがきも前面にセットできるEP-803Aのほうが便利です。

EP-803Aは、前面給紙カセットが2段になっており、A4用紙もはがきもセットすることができます。そのため給紙カセットにゴミが入りにくいです。用紙を入れっぱなしでも良いので便利です。

一方、MG6130は、A4用紙は給紙カセットにセットできるものの、はがきやL判用紙は背面給紙になります。そのため、ゴミが入りやすくなってしまいます。ゴミと一緒に用紙がプリンタの中へ吸い込まれると、印刷が汚くなったりプリンタが故障する原因にもなりかねません。そのため、印刷するときにだけ紙をセットする必要があるため不便です。


給紙方法の比較
機種 キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A
画像
給紙方法 A4用紙 前面給紙 前面給紙
はがき 背面給紙 前面給紙
最大給紙枚数 A4用紙 最大150枚 最大120枚
はがき 最大40枚 最大20枚(上トレイ)
最大50枚(下トレイ)


排紙トレイの比較

排紙(印刷した紙を出すこと)は、MG6130のほうが便利です。

MG6130は、印刷すると自動で排紙トレイが開きます。そのため排紙トレイを開かずに無線LAN経由で別の部屋から印刷しても、紙がぐちゃぐちゃに詰まったりする心配がありません。

一方、EP-803Aは、印刷すると自動で給紙の小さな扉は開くのですが、トレイ自体は出てきません。紙がプリンタ内でごちゃごちゃになることはないのですが、印刷された紙がプリンタから落ちてしまいます。


排紙トレイの比較
キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A

まとめ

人物の写真を中心に印刷するなら、エプソン カラリオ EP-803Aが良いと思います。 建物や夜景などの写真や、文書の印刷、使いやすさなどを重視するならキヤノン ピクサス MG6130が良いと思います。

年賀状の印刷は、人物写真を補正したり綺麗に印刷して送りたい人はエプソン カラリオ EP-803Aを、イラスト中心の場合や両面印刷をしたい人はキヤノン ピクサス MG6130が良いと思います。

最後に、今までの結果を、簡単にまとめます。


まとめ
機種 キヤノン ピクサス MG6130 エプソン カラリオ EP-803A
画像
写真印刷
文書印刷
印刷スピード
トータルコスト
スキャナ
ネットワーク
操作性
レーベル印刷
手書き文字合成印刷
給紙トレイ
排紙トレイ

※プリンタはAmazonが安くて、速くて、安心できるのでおすすめです。私もAmazonから買いました。