dynabook C8の特徴レビュー
CPU | Core i7-10710U |
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GPU | GeForce MX250 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | PCIe SSD + Optane |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD IGZO 非光沢 |
質量 | 約1.84kg |
バッテリー | 約13.5時間 |
価格[税込] | 約23万円台 |
dynabook C8は、コンパクト(Compact)、快適動作(Comfortable)をコンセプトとした、15型ノートPCです。
質量も約1.84kgと15型ノートPCの割には比較的軽量であり、かつコンパクトなボディなので、ホームモバイルに最適です。
第10世代Core i7-10710U、GeForce MX250を搭載し、十分なメモリ容量、PCIe SSD + Optaneメモリ、IGZO液晶による隙のない構成で、幅広い作業を快適にこなす高いポテンシャルを備えています。
価格は安くありませんが、ワンランク上のファミリーPCとしての使用でも、高い満足感を得ることができるでしょう。
dynabook C8の特徴
第10世代Core i7-10710U搭載
dynabook C8の特徴の一つは、第10世代Core i7-10710Uを搭載していることです。
同じ第10世代Comet LakeのCore i7-10510Uや、Core i5-10210Uは4コアなのに対して、Core i7-10710Uは6コアとなっており、群を抜いて高い性能を示しています。CPU性能の目安を示す下のグラフを見ても、Core i7-9750Hにも迫るほどのベンチマークスコアとなっています。
この高い処理の性能を誇るCPUを搭載することで、重いアプリや、複数のウインドウを開いての作業、RAW現像のような負荷のかかる作業も、快適かつ短時間でこなすことができます。一つ上の性能が欲しい方に最適なCPU構成です。
GeForce MX250搭載
dynabook C8は、外部グラフィックスとしてGeForce MX250を搭載しています。
Iris Plusを超えるグラフィックス性能となりますが、外部グラフィックスとしては、それほど高い性能ではありません。そのため、本格的なクリエイティブな作業や、ゲームをするには力不足です。ライトな動画編集や、低画質で軽くゲームをプレイするといった用途に適しています。
ただ、処理性能が少しアップした最新のGeForce MX330を搭載したノートPCも販売され始めているので、MX330搭載だったら、なおよかったです。
15.6型の割にコンパクトで軽量
dynabook C8は、15.6型の大きな液晶を搭載しつつ、質量が約1.84kgと比較的軽量かつコンパクトな点も特徴となっています。
下表では、dynabookシリーズの3機種の質量とサイズを比較しています。15.6型液晶を搭載したdynabookシリーズでは、モバイル機種と据え置き機種の中間に位置する質量となっています。宅内の好きな場所に移動して使用する、宅内モバイルPCとして最適です。
また、サイズもコンパクトで、特に奥行きが短く、取り回しがしやすそうです。使用するときだけ取り出して、使い終わったら収納する、といった使い方にも適しており、スペースが限られた場所での使用にも向いています。
[本製品] dynabook C8 |
[スタンダードノート] dynabook T6 |
[大画面モバイルノート] dynabook Z8 |
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画像 | |||
液晶サイズ | 15.6型 | ||
質量 | 約1.84kg | 約2.4kg | 約1.399kg~ |
サイズ[mm] | [幅] 361 [奥行] 244 [高さ] 19.9 |
[幅] 379 [奥行] 258 [高さ] 23.7 |
[幅] 359 [奥行] 250 [高さ] 17.6 |
PCIe SSD + Optane
dynabook C8のストレージは、512GB PCIe SSD + 32GB Optane メモリーとなっています。
別機種で測定したものになりますが、下のグラフでストレージ性能の比較を行っています。PCIe+Optaneの構成では、PCIe SSD単独よりも高速な読み込みが可能となります。ただし、PCIe SSD単独でも十分高速なので、速度の違いを体感する機会は限られるでしょう。例えば、大容量ファイルをコピーしながら重めのアプリを使用するなど、重い作業を同時に行うときなどには、Optaneメモリの効果を発揮し、快適さがアップすると思います。
モバイルPCではないので、あまり気にならないとは思いますが、デメリットとしては、バッテリー駆動時間が短くなることが挙げられます。
(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
※値は、他のPCで計測した代表値です
IGZO液晶搭載
dynabook C8は、SHARP製のIGZO液晶を搭載しています。
これは、高輝度・高色純度・広視野角の液晶なので、視認性も高いでしょう。ネット閲覧や、オフィスソフトの使用はもちろん、写真や動画のライトな編集などの簡単なクリエイティブ作業まで快適に行える、質の高い液晶だと思われます。また、下の画像のように、狭額ベゼルを採用しています。ボディのコンパクト化だけでなく、デザイン的にもスッキリしています。
テンキー付きキーボード
dynabook C8は、テンキー付きのフルサイズキーボードを搭載しています。
キーピッチは18.7mmなので、キーのサイズは標準的です。また、キーストロークは1.5mmとなっており、ノートPCとしては普通の打鍵感だと思います。矢印キーのサイズが小さいものの、それ以外キーの配置などにも目立ったくせはなさそうです。
タッチパッドのサイズも大きめなので、操作性も高いと思います。
Wi-Fi 6対応
dynabook C8は、最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応しています。
ルーターなどの周りの環境が整えば、より高速で、安定したデータ転送が可能となります。現時点では、Wi-Fi 6に対応したルーターがそれほど普及していませんが、これから広がってくると思われる新規格に対応しているので、長く快適に使用できるでしょう。
光学ドライブは非搭載
dynabook C8は、軽量・コンパクト化のために光学ドライブは搭載していません。
インターフェイスとして、下の画像のように、USB 3.0 x3、USB Type-C、HDMI、SDカードリーダー、LANポートを備えています。最近省かれることが増えてきた、SDカードリーダーを搭載しているので、デジタル一眼レフなどのカメラから写真や動画の取り込みなどがしやすいのは、嬉しいポイントです。USBポートも数は十分ですが、Type-Cポートは1ポートで、Thunderbolt 3には非対応ですし、DisplayPortやUSB PDにも対応していないようです。⇒ 2020.3.5 DisplayPort(映像出力)およびUSB PD(20Vのみ)に対応しているそうです。お詫びして訂正いたします。
カラーバリエーション
dynabook C8には、下の画像のような、スタイリッシュブルーと、リュクスホワイトという、2つのカラーバリエーションがあります。
背面の画像を見ると分かるように、小さな模様が入っています。また、dynabookのロゴが中央で輝いており、光沢のあるボディは上品さを感じる仕上がりとなっています。
まとめ
dynabook C8は、ホームモバイルに適したワンランク上の15型ノートPCです。軽量・コンパクトなボディですが、ハイスペック構成なので、宅内の好きな場所で、高負荷の作業を快適にこなすことができます。
具体的には、Core i7-10710U、GeForce MX250、IGZO液晶を搭載し、ライトなクリエイティブワークにも対応できるスペックとなっています。
少し値が張っても、快適に動作するPCを長く使用したい方に適しているでしょう。
コンパクト、かつ快適動作の15型ノートPC
dynabook C8
特徴
- 第10世代Core i7-10710U搭載
- FHD IGZOパネルの液晶
- 15型の割に軽量・コンパクト
こんなあなたに
- 高めのスペックのホームモバイルPCが欲しい
- 15型ノートに快適動作と、コンパクトさを求める
- 価格約23万円台[税込]
- 一言ファミリーPCにもよさそう
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