いきなりテレワークの実機レビュー

更新日:2021年1月4日
CPU Celeron 3867U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SATA SSD
液晶 15.6型 FHD IPS 非光沢
質量 約1.6kg
バッテリー 最大 約7時間
価格[税込] 5万円台~
たくさんの付属品が付いて5万円台!

いきなりテレワークのPCは、ノートパソコンに、ヘッドセット、バーチャル背景ソフト、セキュリティソフト、ブルーライト削減ソフトといったテレワークを始められる環境がセットになった商品です。

これだけの付属品を搭載しながら、価格は49,000円という安さです。

PC本体は、CPUの性能は低めであるものの、十分なメモリ、ストレージ容量を搭載しており、液晶も視野角の良いIPSパネルです。当サイトの計測では色域も比較的広かったです。

the比較 限定価格

こちらの商品は、通常69,800円(税別)の商品ですが、今回、当サイト経由でアクセスした場合に限り、29%OFFの53,900円(税込みで59,290円)で購入できます。下のリンクから公式サイトへアクセスして下さい。

公式サイトはこちら

 

目次

お忙しい方は、「いきなりテレワークのPCの特徴」のみお読みください。

 

いきなりテレワークのPCの特徴

PC本体の価値は5万円くらい?

まず、PC本体を、性能面から勝手に査定すると、おおよそ5万円くらいかなと思います。

驚いたのが、液晶の色域(色の表現できる幅)が意外と広い点です。当サイトの計測ではsRGBカバー率が93.6%あり、普通は7万円以上のノートPCに搭載されるような液晶の色域です。さらに視野角も広いです(ただし、ギラつきおよびフリッカーはあり)。ストレージは256GB SSDと十分な容量・速度で、メモリも8GBあり、こちらも十分です。

ただし、CPU性能は低めで、動きがやや遅く感じることがある点がマイナスポイントです。

これらのことを総合して考えると、約5万円の価値のノートパソコンかなと個人的には思います。

色域広めのディスプレイ

 

価格が安い

いきなりテレワークには、PC本体の他に、ヘッドセットや、ZEROスーパーセキュリティ、XSplit VCam、超ブルーライト削減 Ver.2といったソフトが付属していながら、価格は49,000円となっています。

安い価格

 

PC本体の価格を約5万円、ヘッドセットを約2,000円と勝手に査定し、他のソフトの料金をプラスすると、合計約62,460円となります。この価格の製品が49,000円で買えるというのは非常に安いのではないかと思います。

付属の3つのソフトについては、いずれも更新料などが必要なく、期間無制限で使用することが出来ます。

当サイトによる査定額
  価格(税別)
PC本体 50,000円(査定)
ヘッドセット 2,000円(査定)
ZEROスーパーセキュリティ(更新料0円) 3,780円
XSplit VCam(無制限版) 3,900円
超ブルーライト削減 Ver.2 2,780円
合計 62,460円

 

なお、「いきなり」と商品名に入っていますが、付属する3つのソフトは、デスクトップ状のアイコンをダブルクリックしインストール後、シリアル番号の入力を自分で行う必要があります。また、Zoomなどのオンラインミーティングソフトは、別途自分でインストールする必要があります。

ただし、付属ソフトは、同梱された用紙の手順通り行えば、迷うことなくインストールできるでしょう。

この手順に従ってインストール・設定をする

 

トップクラスの性能のセキュリティソフト

いきなりテレワークに付属している「ZEROスーパーセキュリティZERO」ですが、Bitdefenderのエンジンを搭載しています。このBitdefenderは、セキュリティソフトの性能を評価する多くの第3者機関で非常に高い評価です。トップクラスの性能セキュリティソフトですので、安心して使うことができます。

第3者期間でも高い評価

 

なお、各社のセキュリティソフトの比較については、下のページをご覧ください。

セキュリティソフトの比較

 

XPplit VCamで背景を変更可能

本製品はスペックが低いので、Zoomの標準機能の「バーチャル背景」を使うことが出来ません。

スペック不足でZoomのバーチャル背景は設定できない

 

しかし、付属のXSplit VCamのソフトを使うことで、バーチャル背景を設定することができます。設定するにはZoomの下図の設定画面で、カメラをXSplit VCamへ変更するだけです。

XSplit VCamで背景を設定する方法

 

XSplit VCamで背景を設定してみましたが、切り抜きも綺麗です。

XSplit VCamで背景を設定

 

背景を設定していないときのCPU使用率は約50%で高めですが、全く余裕がないわけではありません。

Zoom使用時のCPU負荷(背景無し)

 

ただし、XSplit VCamでバーチャル背景を設定すると、CPU使用率は約90%にまで上がります。Zoomで会議をするだけなら何とか使えますが、他の作業を同時にすると重く感じます。

Zoom使用時のCPU負荷(背景あり)

 

簡単にブルーライトを削減

超ブルーライト削減 Ver.2によって、ブルーライトを簡単に削減することもできます。あまりブルーをカットしすぎると、画面が黄色っぽくなって見にくく感じますが、スライダーで、どの程度ブルーをカットするかを調整できるので便利です。

また、いきなりテレワークのパソコンは、(後述しますが)青みが強い画面なので、なおさらブルーライト削減ソフトが付属していて良かったなと思います。

超ブルーライト削減 Ver.2

 

M.2 SSDも増設可能

本製品は、底面の小さなカバーを外すと、M.2スロットがあります。ここに自分でM.2 SSDを増設することも可能です。試しにSATA SSDおよびPCIe SSDを搭載してみましたが、認識されていました。

 

ディスプレイのチェック

いきなりテレワークのPCのディスプレイのチェックです。パネルは、「BOE NV140FHM-N65」でした。

前述の通り、色域が広めです。ただし、ギラつきとフリッカーがあります。また、青が強く発色しているので、ブルーライト削減ソフトで、青みを減らしたほうが見やすいと思います。最大輝度は、当サイトの計測では226cd/m2とやや低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は93.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色および緑色が強く発色しています。特に青色が強いです。このままだと、画面が青白く見えるので、超ブルーライト削減 Ver.2のソフトで、青色が弱めに発色するようにしたほうがいいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきを感じます。目が敏感な方は、気になるでしょう。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

輝度を99%以下にすると、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が検出されました。人によっては目が疲れるでしょう。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

いきなりテレワークのPCのキーボードのチェックです。

実際にタイピングして気になるのが、左Shiftキーです。Shiftキーの隣に「右クリックのキー」がありますが、通常はここまでShiftキーが伸びているのが一般的です。そのため、左Shiftキーを押したつもりが、この「右クリックのキー」を押してしまうことが多いです。分かっていても、左Shiftキーが押しにくいです。

また、「\」や「ろ」の位置も、通常とは異なります。

さらに、手の位置に対してタッチパッドがかなり右よりにあるため、右の手の平だけタッチパッドに被ってしまい、マウスカーソルが意図せず動いてしまうときがあります。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

いきなりテレワークのPCのパフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、Celeron 3867Uを搭載しています。低めの性能ですので、負荷の高い作業は出来ません。テレワーク、Web閲覧といった用途のみで使用する方に適しています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Celeron 3867U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-10875H 10369
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4000
Core i7-1065G7 3965
Core i3-1115G4 2454
Celeron 3867U 782
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1185G7 1517
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1275
Ryzen 7 4700U 1214
Ryzen 5 4500U 1142
Core i7-1065G7 1126
Celeron 3867U 412
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、SATA SSDを搭載しています。ストレージは十分な速度が出ています。ストレージのせいで重く感じることは少ないと思います。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB SATA SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
SATA-AHCI SSD 558
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

バッテリー駆動時間のチェック

いきなりテレワークのPCのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約45Whです。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。普通の駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大約7時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間20分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

いきなりテレワークのPCの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

50℃台で推移しており、問題ない温度です。

CPUの温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

低めの表面温度です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

いきなりテレワークのPCの外観のチェックです。

シルバーのボディで、指紋などは目立ちにくいです。

 

天板には、ロゴなどは一切ありません。

 

スピーカーはキーボードの上に配置されています。音質は。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。なお、顔認証には対応していません。指紋認証にも対応していません。

 

ボディは薄型です。

 

側面のポート類です。USB-Cも搭載されていますが、Power DeliveryおよびDisplayPort出力には対応していません。USB-AはUSB3.0ではなく、USB2.0となっています。HDMIポートで4K出力してみましたが、29Hz、8ビット、RGBで出力されており、60Hzは出ませんでした。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。前述の通り、底面の小さなカバーを外すと、M.2スロットがあります。

 

ACアダプターは、やや大きめで、ケーブルも細いです。

 

まとめ

いきなりテレワークのPCは、ノートパソコンに、ヘッドセット、バーチャル背景ソフト、高性能セキュリティソフト、ブルーライト削減ソフトをセットにした商品です。

この盛りだくさんの構成で、価格は49,000円と安いです。

PC本体は、液晶の色域が割と広く、視野角も広い点がメリットです。メモリ、ストレージの容量も十分でしょう。

ただし、CPU性能が低めです。テレワーク、Web閲覧、メールチェック程度の軽めの作業のみ行う方に適していると思います。また、こういった作業でも、動作がややもたつくときがあるので、そのあたりは我慢できる方が望ましいです。

キーボードの左Shiftキーが押しにくいのも気になりました。また、これは気にならない人が多いと思いますが、液晶はギラつきを感じるのと、フリッカーが発生しています。目が敏感な方は気を付けましょう。

 

たくさんの付属品が付いて49,000円

いきなりテレワーク

特徴

  • ヘッドセットと3つのソフトが付いて49,000円
  • メモリは8GB、ストレージは256GB SSDと十分
  • CPUはCeleronと低性能

こんなあなたに

  • テレワーク用PCを安く買いたい方
  • 価格5万円台[税込]
公式サイトはこちら

 

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