マウス LuvBook F の実機レビュー

Core i(U)、SSD、フルHD構成で格安
最近、5万円を切る安価なパソコンをよく見かけますが、CPUがCeleronであったり、ストレージがHDDであったり、液晶が1366x768しかなかったりと、使っているうちにやや不満が出るケースがあります。
一方、マウス LuvBook Fは、非常に安価でありながら、UシリーズのCore iプロセッサー、SSD、フルHD液晶というストレスなく動作する構成を組むことが可能です。
また、M.2 SSDと2.5インチストレージを同時に搭載可能です。
メーカー直販サイト: マウス(LuvBook F)
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
1 LuvBook F の基本スペック | 2 特徴1 - Core i(U)、SSD、フルHD構成としては格安 |
3 特徴1 - ダブルストレージ構成が可能 | 4 液晶ディスプレイのチェック |
5 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 6 パフォーマンスのチェック |
7 静音性のチェック | 8 パーツの温度のチェック |
9 表面温度のチェック | 10 消費電力のチェック |
11 外観のチェック | 12 まとめ |
LuvBook Fの基本スペック
LuvBook Fの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年8月19日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第6世代インテルCore i プロセッサー(Uシリーズ)です。 |
グラフィックカード インテル HD グラフィックス 520(CPU内蔵)です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。 |
メモリ 最大で16GBのメモリを選択できます。 |
2.5インチ HDD/SSD SSDやHDDを搭載可能です。 |
M.2 SSD 左の他にM.2 SSD(SATA)も追加可能です。 |
光学ドライブ なし or DVDスーパーマルチドライブ or ブルーレイディスクドライブから選択可能です。 |
その他 バッテリー駆動時間は約4.2時間、重量は約2.1kgです。 |
今回は、下の構成の2機種でレビューをしています。
- LB-F572XN-SH2【Core i7-6500U、8GB メモリ、256GB M.2 SSD、1TB HDD】
- LB-F531XN2-SSD【Core i3-6100U、8GB メモリ、240GB SSD】NEW!
特徴1 - Core i(U)、SSD、フルHD構成としては格安
もし、
「据え置きノートPCとしておすすめの構成は?」
と聞かれたら、
「UシリーズのCore iプロセッサー、SSD、フルHD液晶の構成。」
と筆者は答えるでしょう。
このような構成のPCは10万円以上することが多いのですが、本製品は税込みで7万円台から購入可能です。他のメーカーにも10万円を切るPCがいくつかありましたが、筆者が調べた限りではその中でも、LuvBook Fは最安でした。
LuvBook F | 他社PC1 | 他社PC2 | |
---|---|---|---|
液晶 | 15.6型フルHD | 15.6型フルHD IPS | 15.6型フルHD |
CPU | Core i3-6100U | Core i3-6100U | Core i3-6100U |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
ストレージ | 240GB SSD | 256GB SSD | 120GB SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | DVDスーパーマルチ | DVDスーパーマルチ |
価格(税・送料込み) | 77,436円 | 81,124円 | 83,742円 |
特徴2 - ダブルストレージ構成が可能
LuvBook Fは、M.2 SSDおよび2.5インチストレージの合計2台のストレージを搭載可能です。M.2 SSD にOSを、2.5インチストレージにはデータを入れるような運用もできますし、2.5インチストレージはデータバックアップ用として利用することもできます。
最近、2.5インチ SSD がかなり安くなったので、M.2 SSD + 2.5インチ SSD の構成にしても良いと思います。

ダブルストレージ構成が可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
非光沢のフルHD(1920x1080)液晶となっています。
今回2つのモデルでレビューを行いましたが、型番の異なる液晶パネルが搭載されていましたので、それぞれの液晶パネルの特性について紹介します。
CHIMEI INNOLUX N156HGE-LA1
1つ目は「CHIMEI INNOLUX N156HGE-LA1」という液晶パネルです。
視野角は良くありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。
色域は普通です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは若干感じますが、それほど気にはならないと思います。


CHIMEI INNOLUX N156HGE-EAB
1つ目は「CHIMEI INNOLUX N156HGE-EAB」という液晶パネルです。
視野角は良くありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。
色域はやや狭いです。全体的に色が薄く感じるかもしれません。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測でキーピッチは横:約18mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットです。底つきの衝撃をやや感じますが、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
タッチパッドのクリックボタンは独立していて押しやすいです。タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
全体的に普通の処理性能です。ゲームや動画編集など負荷の高い作業をしなければ、ストレスなく使用できると思います。ストレージにM.2 SSDを選択できますが、NVMe接続ではなくSATA接続となります。
ベンチマークスコアは下の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
Core i7-6500U、8GB メモリ、256GB M.2 SSD、1TB HDD
Core i3-6100U、8GB メモリ、240GB SSD
3DMark v2
Core i7-6500U、8GB メモリ、256GB M.2 SSD、1TB HDD
Core i3-6100U、8GB メモリ、240GB SSD
PCMark 8
Core i7-6500U、8GB メモリ、256GB M.2 SSD、1TB HDD
Core i3-6100U、8GB メモリ、240GB SSD
動画のエンコード時間
Core i7-6500U | Core i3-6100U | |
---|---|---|
x265でエンコード (※1) | 37分41秒 | 48分33秒 |
x264でエンコード (※2) | 18分20秒 | 23分34秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ー | ー |
QSVでエンコード (※4) | 10分41秒 | 11分25秒 |

ストレージのベンチマーク
![]() 256GB M.2 SSD |
![]() 240GB SSD |
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