MASTERPIECE+3画面表示 5760×1080ドットでゲームをプレイ!
今回、GeForce GTX780Ti SLI構成のマウスコンピューターのMASTERPIECEを用いて、3画面表示をし、BATTLEFIELD 4およびGRID Autosportをプレイしました。
使用したパソコン
3画面表示には、それなりのスペックを搭載したPCも必要になります。特にグラフィックを最大設定で快適にプレイするとなると、ハイエンドなGPUを搭載したPCが必要です。
今回使用したPCは下記の通り、NVIDIA GeForce GTX780Tiを2枚使用したSLI構成のMASTERPIECE i1440となっています。
MASTERPIECE i1440 | 主なスペック |
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■OS : Windows 8.1 Pro 64bit ■CPU : インテル Core i7-4770K ■グラフィックス : NVIDIA GeForce GTX780Ti SLI(3GB)×2 (ドライバーは執筆時点で最新の"GeForce 337.88") ■メモリ : 32GB PC3-19200 (8GB×4/デュアルチャネル) ■電源 : 1200W 【80PLUS GOLD】 |
レビュー記事 |
使用した液晶ディスプレイ
今回使用した液晶ディスプレイは、次の3台です。3画面でプレイする場合、狭額ベゼルの同じ機種が望ましいですが、筆者はそのような環境がなかったため、狭額ベゼルの液晶はFORIS FS2434のみとなっています。
EIZO FORIS FS2434 | EIZO FORIS FG2421 | BenQ XL2420TE |
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IPSパネルを採用した23.8型のゲーミング液晶。フレームレスなデザインを採用し、Smart機能を使った映像技術と0.05フレーム未満の低遅延が大きな特徴。 |
VAパネルを採用した23.5型のゲーミング液晶。120Hz駆動に対応し、新機能 「Turbo240」により、世界初の240Hz駆動を実現。 |
TNパネルを採用した24型のゲーミング液晶。144Hz駆動にまで対応し、液晶のちらつきを抑えるフリッカーフリーバックライトを搭載。 |
レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
NVIDIA Surroundの設定方法
パソコンと液晶ディスプレイの接続を終えたら、次はNVIDIA Surroundの設定を行います。
「NVIDIA コントロールパネル」を開き、「SLI、Surround、Physxの設定」項目から、「Surroundを使用してディスプレイをスパンする」を選択し、モニタの順番や各モニタ間のベゼル補正の設定を行い完了です。これで画面解像度は5760×1080ドットになるので、後はゲームを起動し、グラフィック設定から解像度を5760×1080ドットに設定するだけです。
ちなみに、筆者の場合の場合の3画面主力端子の組み合わせは以下の通り。
EIZO FORIS FS2434 → カード1のDVI端子
EIZO FORIS FG2421 → カード1のDisplayPort端子
BenQ XL2420TE → カード2のDVI端子
NVIDIA コントロールパネルから「Surroundを使用してディスプレイをスパンする」を選択
BATTLEFIELD 4を3画面表示 5760×1080ドットでプレイ!

まずはFPSゲームである「BATTLEFIELD 4」をプレイ。FPSという一人称視点のシューティングゲームなので、3画面表示だと視野がグっと広がり、ゲームの視点を移動させなくても、左右の視界を確認することができます。そのため、敵の位置や状況の把握が素早く行えるので、移動中の細かなクリアリングも減り、マルチプレイでのスコアが上がること間違いなしです。FPSゲームにおいての3画面表示による利点はかなり大きいでしょう。
動作検証には「低」「中」「高」「最高」の4つのグラフィック設定で、シングルプレイの1ステージ目をプレイし、「Fraps Version 3.5.99」を使ってスコアを計測しました。グラフィック設定では垂直同期はオフに設定し、画面解像度は下記の写真の通り、5760×1080ドット表示になっていることがわかると思います。
テストに用いた画面表示設定
画質設定 | 平均fps | 最小 | 最大 | 感想 |
---|---|---|---|---|
低 | 180.7 | 160 | 200 | とても快適 |
中 | 156.3 | 137 | 174 | とても快適 |
高 | 112.8 | 101 | 123 | とても快適 |
最大 | 74.5 | 62 | 85 | とても快適 |
GeForce GTX780Ti SLIでのfps計測結果は上記の通りです。
画面解像度 5760×1080ドットでも、グラフィック設定「低」から「高」までいずれも平均fpsは100を超えています。最大設定でも平均fpsは74.5と高スコアです。実際に最大設定でプレイしてみたところ、処理落ちやカクツキ、動作の重みを感じることなく快適にプレイすることができました。下記のスクリーンショットのように、画面解像度 5760×1080ドットだと視野がとても広く、画面の隅々まで見渡すことができ、臨場感溢れるプレイができます。
3画面表示 5760×1080ドットのスクリーンショット
GRID Autosportを3画面表示 5760×1080ドットでプレイ!

次にレースゲームであるGRID Autosportをプレイ。3画面表示と言えばやはりレースゲームを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。レースゲームの場合、視野が広がることによって左右の車の位置が把握できることはもちろんのこと、ドライバー視点でプレイすることによって、臨場感が増し、本当に自分がドライバーとして運転しているような感覚を味わえます。左右を見渡せば、美しい景色を眺めることができるのもグッド。
動作検証には「ULTRA LOW」「LOW」「MEDIUM」「HIGH」「ULTRA」の5つのグラフィック設定で、ゲーム内ベンチマークを使いfpsを計測。グラフィック設定ではVSYNCはオフに設定し、画面解像度は下記の写真の通り、5760×1080ドット表示になっていることがわかると思います。
テストに用いた画面表示設定
画質設定 | 平均fps | 最小 | 最大 | 感想 |
---|---|---|---|---|
ULTRA LOW | 287.7 | 249.7 | 298.0 | とても快適 |
LOW | 184.7 | 126.7 | 222.9 | とても快適 |
MEDIUM | 170.2 | 138.6 | 212.2 | とても快適 |
HIGH | 147.1 | 117.2 | 177.7 | とても快適 |
ULTRA | 98.8 | 60.8 | 123.8 | とても快適 |
GeForce GTX780Ti SLIでのfps計測結果は上記の通りです。
グラフィック設定「ULTRA LOW」から「HIGH」までいずれも平均fpsは100以上をマークしています。最大設定でも平均fpsは98.8と100近くあり、激しいレースシーンでも、カクツキなく快適にプレイすることができます。下記のスクリーンショットのように、画面解像度 5760×1080ドットだと視界が広く、レースゲームだと1画面では表現し切れないスピード感を味わうことができます。特に一人称視点やドライバー視点での臨場感は是非体感して頂きたいですね。
3画面表示 5760×1080ドットのスクリーンショット
液晶ディスプレイについて
3画面表示にはフレームレスデザインがおすすめ
非表示域は実測で4mm、ベゼル幅2mmの合計6mm
今回、3つの液晶を用いて3画面表示でゲームをしてみましたが、フレームの厚いあるモニターだと、モニターとモニターとの境界の幅が気になります。
その点EIZO FORIS FS2434は、右の写真のように非表示域が非常に狭く(実測でも約6mm)、ベゼル幅も気にならないフレームレスデザインです。そのため、2画面や3画面で使用しても、一面フラットに配置することができ、モニターとモニターとの境界が気にならず、ゲームに没入することができます。マルチディスプレイやトリプルディスプレイをする場合、おすすめです。
左からBenQ XL2420TE、EIZO FORIS FS2434、EIZO FORIS FG2421
真ん中のEIZO FORIS FS2434は超狭額設計なので、ベゼル幅がほぼない
FS2434とFG2421のベゼル幅比較
XL2420TEとFS2434のベゼル幅比較
まとめ
BATTLEFIELD 4も、GRID Autosportも、3画面表示をすることで、臨場感のある映像を堪能できました。BATTLEFIELD 4はゲームの視点を移動させなくても、左右の視界を確認することができますし、GRID Autosportは本当に自分が運転しているような感覚を味わえます。
今回GeForce GTX 780Ti SLI構成のPCを使用しましたが、BATTLEFIELD 4を最大の画質設定でプレイする場合は、このグラフィックカードでちょうど良いと感じました。もう少し画質設定を下げるなら、シングルのGTX 780Tiでも大丈夫だと思います。
GRID Autosportの場合は、最大の画質設定でも、もう少しスペックの低いグラフィックカードでも大丈夫だと思います。
また、3画面表示をする場合は、「EIZO FORIS FS2434」のようなベゼル幅の狭いモニタがおすすめです。フレームの幅が厚ければ厚いほど、やはり気になります。
今回用いた、機器の詳細・購入は下記をご覧ください。
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パソコン:マウスコンピューター MASTERPIECE i1440 液晶ディスプレイ1:EIZO FORIS FS2434 |