マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i1100の実機レビュー

GeForce GTX780MのSLI構成
NEXTGEAR-NOTE i1100は、GeForce GTX780Mを2基搭載したSLI構成の17.3型ノートPCです。
CPUは最大でエクストリームエディションのCore i7を搭載可能です。ディスクは合計3基(うちmSATA SSDが1基)まで搭載できます。
現時点では最強のゲームノートパソコンでしょう。重いゲームも高グラフィックス設定でプレイできると思います。
価格は20万円以上しますが、GeForce GTX780Mを2基搭載していることを考えると納得の値段です。
ただし、プレイしたいゲームがSLIに対応しているかは確認しておきましょう。
メーカー直販サイト:NEXTGEAR-NOTE i1100
※レビュー機はメーカーからの借用製品です
目次
NEXTGEAR-NOTE i1100の基本スペック
NEXTGEAR-NOTE i1100の基本スペックをチェックします。※2013年8月25日時点の情報です。BTOという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。なお、特徴的な部分は赤字にしています。
CPU 第4世代インテルCPU HaswellのCore i7を選択可能です。本機はCore i7-4800MQです。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX780M SLI(GDDR5 4GB×2)を搭載しています。 |
液晶ディスプレイ 17.3型ワイドの非光沢液晶です。解像度は1920×1080のフルHDです。 |
メモリ 最大32GBまで選択可能です。本機は8GBx2の16GBです。 |
ハードディスク/SSD mSATA SSDを1台と2.5ディスクを2台、合計3台のディスクを搭載可能です。本機はmSATA 128GB SSD+1TB HDDを搭載しています。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。本機はDVDスーパーマルチドライブを搭載しています。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値は未発表です。 |
テレビチューナー 内蔵のテレビチューナーは搭載していません。USB外付け製品なら選択可能です。 |
特徴1 - GeForce GTX780のSLI構成
本製品は、ノートPC用グラフィックス最高峰のGeForce GTX780Mを"2台"も搭載したゲーミングノートパソコンです。現段階でノートPCの中で最強のグラフィックス性能を持つ製品でしょう。
下記バナーのリンク先に、ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア などのゲームを実際にプレイしたときの感想やFPS計測結果などを掲載します。
また、下の表に各ゲームベンチマークの計測結果を掲載します。グラフィックスのドライバーバージョンは320.94です。ベンチマークスコアはドライバーのバージョンによって大きく変わります。
また、SLIに対応していないベンチマークは【SLI非対応】と記載しています。SLI非対応の場合、SLIを無効にしたほうがベンチマークスコアが良くなる場合もあるため、SLI有効時と無効時の両方のスコアを記載しています。
ベンチマークがSLI非対応だからといってゲーム自体もSLI非対応とは限りません。ゲームメーカーサイトをよくご確認下さい。
製品名 | マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i1100 | ||
基本スペック | Core i7-4800MQ GeForce GTX 780M SLI |
||
重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1920x1080 | RANK A(92.0fps) |
1280x720 | RANK A(98.1fps) | ||
ファイナルファンタジー XIV(旧版) | 1920x1080 | 6600(とても快適) | |
1280x720 | 6808(とても快適) | ||
中程度の 重さの ゲーム |
FF XIV 新生エオルゼア ワールド編 (標準品質) |
1920x1080 |
【SLI非対応】 SLI有効:8691、 SLI無効:12247 (非常に快適) |
1280x720 | 【SLI非対応】 SLI有効:12643、SLI無効:16059 (非常に快適) | ||
FF XIV 新生エオルゼア キャラクター編 (標準品質 ノートPC) |
1920x1080 |
21637(非常に快適) | |
1280x720 | 22031(非常に快適) | ||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 1920x1080 | 95595(快適) | |
1280x720 | 114273(快適) | ||
バイオハザード6 | 1920x1080 | RANK S(14658) | |
1280x720 | RANK S(14854) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
1920x1080 | 【SLI非対応】 SLI有効:13534、 SLI無効:13796 | |
1280x720 | 【SLI非対応】 SLI有効:25315、 SLI無効:26466 | ||
軽めの ゲーム |
ドラゴンクエストX | 1920x1080 | 【SLI非対応】 SLI有効:12769、SLI無効:12479(すごく快適) |
1280x720 | 【SLI非対応】 SLI有効:13609、SLI無効:13562(すごく快適) | ||
デビルメイクライ4 | 1920x1080 | RANK S | |
1280x720 | RANK S | ||
リアル彼女(ハイクオリティ) | 1280x720 | 【SLI非対応】 SLI有効:59 REAL、 SLI無効:66 REAL |
なお、初期状態はどうなのか分かりませんが、工場出荷状態へ戻したときはSLIが無効になっていました。その場合、下記画面よりSLIを有効にして下さい。
SLIを有効にする設定画面:
NVIDIAコントロールパネルSLI構成とPhysX構成の設定3Dパフォーマンスを最大化する を選択
搭載されていたGTX780Mの詳細は次のようになっています。
GPU情報
特徴2 - トリプルストレージを搭載可能
NEXTGEAR-NOTE i1100は、mSATA SSD×1と、2.5インチ ストレージ×2の合計3つのストレージを搭載することができます。
mSATA SSDをOS領域、2.5インチSSDをデータ領域、2.5インチHDDをバックアップ領域などといった使い方が可能です。
mSATA SSDと2.5インチストレージの場所
2.5インチストレージは、上下に重ねるような形で搭載される。なお、上図ではストレージの1つは空。
特徴3 - キーボードバックライト搭載
本製品は、バックライトキーボードを搭載し、さらに色を変化させることが可能です。

LEDバックライトキーボード
バックライトの色を変えるには、「Fn」+「/」キーを押します。3つの領域に区切って、色を変えたり、点滅させたり、ウェーブさせたりすることが可能です。

キーボードバックライトの色を選択する画面
特徴4 - ノートPC最高峰 Core i7-4930MXを搭載可能
NEXTGEAR-NOTE i1100は、ノート用CPU最高クラスのエクストリームエディションの「Core i7-4930MX」や、クアッドコアのCore i7を搭載可能です。もちろん第4世代インテルプロセッサーです。
ノートパソコン用CPUでありながら、デスクトップ用Core i7に匹敵する性能を持っています。エンコードなど非常に高速です。
Core i7-4930MX | Core i7-4900MQ | Core i7-4800MQ | Core i7-4700MQ | |
---|---|---|---|---|
コア数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
スレッド数 | 8 | 8 | 8 | 8 |
動作周波数 | 3.0GHz | 2.8GHz | 2.7GHz | 2.4GHz |
Turbo Boost | 3.9GHz | 3.8GHz | 3.7GHz | 3.4GHz |
キャッシュ | 8MB | 8MB | 6MB | 6MB |
消費電力 | 57W | 47W | 47W | 47W |
PassMark CPUスコア ※1 | 9596 | 9238 | 8929 | 7960 |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
17.3型の非光沢液晶です。大画面で映り込みが少なくゲームには適した液晶だと思います。
まずは視野角のチェックです。TNパネルだと思われるため視野角はそれほど広くありません。ただし真正面から見る分には全く問題ないです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、赤が上方へ青が下方へ補正されています。そのため実際の画面はやや青白い画面になっています。
色域は、ノートパソコンの中では広めだと思います。


画素や液晶表面の拡大図です。ノングレア特有のギラつきはありますが、ゲームをする分には気にならないでしょう。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは実測で、横:18mm、縦:18.5~19mmです。ただし、「.」や「.」など横幅の狭いキーが幾つかあります。
キーストロークは実測で約2mmです。押し出しと底付き感は比較的柔らかく、押したときの音も静かです。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドとクリックボタンは一体型となっています。指が乾いていれば普通に指を滑らすことができますが、湿っているとやや指を動かしづらいです。クリックボタンは比較的軽い力で押せます。
タッチパッドの位置は、本体のほぼ中央にあります。そのためキーを打つときに右の手のひらが触れやすく、意図せずマウスポインタが動く時があります。
タッチパッドは光沢素材で、指紋跡が目立ちます。一方パームレスト部分はつや消し素材で、指紋跡などは目立ちません。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUは最大でエクストリームエディションのCore i7、GPUはGTX780MのSLI構成、ディスクはSSDを搭載でき、パフォーマンスは非常に高いです。
下記は、Core i7-4800MQ、GeForce GTX780 SLI、128GB mSATA SSD + 1TB HDD構成時のベンチマーク結果です。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
今回は、Core i7-4800MQを搭載しており、x264でのエンコードが非常に速いです。
CUDAのエンコードも速いですが、TMPGEnc Video Mastering Works 5はSLIに対応していないため、シングルのGTX780M以上の速度は出ません。
なお、本製品はOptimusテクノロジー非対応であるため、インテルHDグラフィックスによるクイック・シンクビデオは実行できません。
Core i7-4800MQ | |
---|---|
x264でエンコード | 13分40秒 |
CUDAでエンコード | 7分29秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
PC起動・シャットダウン時間のチェック
PCの起動・シャットダウン時間と、ディスクのベンチマーク結果です。
テスト内容 | 時間 |
---|---|
PC起動時間 | 15秒 |
PCシャットダウン時間 | 8秒 |
CrystalDiskMarkのベンチマーク
mSATA SSDのCrystal DiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。
mSATA SSDのベンチマーク結果
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
スロットは本体の左側面にあります。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターは高速です。


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