レノボ Legion Slim 7i の特徴

更新日:2020年9月8日
CPU Core i9-10980HK
Core i7-10875H
GPU RTX 2060 Max-Q
メモリ 最大32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz / UHD
質量 約1.8kg~
バッテリー 最大 約6時間 (71Wh)
価格[税別] 未発売
持ち運びやすいミドルクラスのゲーミングノートPC

Legion Slim 7iは、質量が約1.8kg~と、15.6型でミドルスペックのゲーミングノートPCとしては非常に軽く、持ち運びがしやすい機種です。

RTX 2060 Max-Qのグラフィックスに、144Hz液晶を搭載し、多くのタイトルが高いフレームレートでプレイできるでしょう。

CPUにはCore i9-10980HK、ディスプレイにはUHD(4K)も選択でき、CPUパワーを必要とするクリエイターに適した構成も選べます。

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Legion Slim 7iの特徴

軽くてスリムなゲーミングノートPC

Legion Slim 7i は、「Slim」というだけあって、ゲーミングノートPCとしては際立って薄型です。また、質量も約1.8kgからと、一般的な15.6型ノートPCかと思うほど軽いです。

下表では、グラフィックスにミドルレンジのGeForce RTX 2060を搭載する15.6型ゲーミングノートPCとのサイズ・質量比較を行いました。

Dell G3 15やLegion 7iぐらいのサイズと質量が、15.6型のゲーミングノートPCとしては標準的です。それ以外の3機種は軽さが特徴となっている機種です。本機のグラフィックスは、少しパフォーマンスを抑えたGeForce RTX 2060 Max-Qではありますが、軽量機種の中でも軽いことが分かります。また、比較した中では、ボディは最薄でした。

軽くて、薄型のボディなので、取り回しがしやすいです。カバンへの収まりがよく、持ち運びもしやすいので、友人宅でゲームをする場合など、移動機としても使用できます。また、持ち運びしやすい、ハイスペックなクリエイター用ノートPCとしてもいいと思います。

薄型ボディ
RTX 2060搭載ゲーミングノートPCの「サイズ」の比較
  奥行 高さ
マウス G-Tune E5-144 355.5 236.7 19.9
Legion Slim 7i 356 250 17.9
MSI GF65 Thin 359 254 21.7
GALLERIA GR2060RGF-T 359.8 243 20.5
Legion 7i 359.3 259 19.9
Dell G3 15(3500) 365.5 254 21.6
※ 単位はmm
RTX 2060搭載ゲーミングノートPCの「質量」の比較
マウス G-Tune E5-144 約1.77kg
Legion Slim 7i 約1.8kg~
MSI GF65 Thin 約1.86kg
GALLERIA GR2060RGF-T 約1.9kg
Legion 7i 約2.25kg
Dell G3 15(3500) 約2.34kg

 

高性能8コアCPUを搭載

Legion Slim 7iは、8コアプロセッサーである、Core i9-10980HK、もしくはCore i7-10875Hを搭載します。

一般的なゲーミングPCに搭載されることが多い6コアのCore i7-10750Hをはるかに超える性能で、デスクトップ用CPUのCore i7-9700Kよりも高い処理性能です。

ゲーム以外の、CPUパワーを必要とするクリエイティブな作業にも対応できるでしょう。軽量・スリムなボディでありながら、Core i9-10980HKまで搭載できるのは、なかなかだと思います。

CPU性能の目安 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9900K
[デスクトップPC向け]
4323
Core i9-10980HK 3643
Core i7-10875H 3557
Core i9-9980HK 3552
Core i9-9980H 3462
Core i7-9700K
[デスクトップPC向け]
3337
Core i7-10750H 2777
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです

 

ミドルレンジのRTX 2060 Max-Q搭載

Legion Slim 7i は、ゲーミングノートPCとしては、ミドルレンジのGeForce RTX 2060 Max-Qを搭載してます。リアルタイム・レイトレーシングや、DLSS 2.0に対応しています。

例えば、FHD解像度であれば、重めのゲームを高めのグラフィックス設定でプレイしても、60fpsを超えるゲームが多いと思います。多くのゲームを快適にプレイできるグラフィックスなので、軽量で、スリムなボディに搭載するグラフィックスとしてバランスがいいです。

また、組み込まれているMax-Q Dynamic Boostテクノロジーにより、CPUとGPUの電力バランスが自動的に調整され、効率よくパフォーマンスを発揮することができます。

ノート用グラフィックス性能の比較
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
ハイエンド RTX 2080 9450
RTX 2070 SUPER 8074
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
ミドルレンジ RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5626
エントリー AMD Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494

 

高い冷却性能

スリムなボディに、8コアCPUと、RTX 2060 Max-Qを搭載した、高めのスペック構成のため、本来のパフォーマンスを発揮できるよう、高い冷却性能が必要となります。

そこで、Legion Slim 7i では、優れたエアフローを実現するLenovo Legion Coldfront 2.0を採用しています。例えば、下の画像のように、キーボード面の上部に設けられているのは、スピーカーではなく、吸気孔です。底面からだけでなく、キーボード面からも吸気できる構造となっています。

キーボード上部に吸気口を配置
底面

 

82枚の液晶ポリマーブレードのデュアルファンシステムを搭載しており、比較的静かに、高い冷却性を実現することができるようになっています。

また、Q-Control 3.0を使用して、静音性優先や、パフォーマンス優先のように設定を変更することも可能です。

デュアルファン

 

クリエイターも使える液晶を搭載

Legion Slim 7i には、FHD IPS液晶と、UHD IPS液晶の2種類があります。

UHD液晶は、IPS、輝度600nit、60Hz駆動、100% Adobe RGB、VESA DisplayHDR 400となっています。高解像度で、色域も広く、映像を楽しむタイプのゲームや、クリエイター用途にも適した液晶です。

一方、FHD IPS液晶は、300nit、144Hz駆動、最大5msの応答速度、100% sRGBとなっています。リフレッシュレートが高く、ゲームタイトルによっては、RTX 2060 Max-Qを活かして、高いフレームレートでのプレイが可能です。また、ウェブコンテンツの作成にも対応できる色域なので、ウェブ用の動画編集などにもちょうどいいと思います。

広色域液晶を搭載

 

100%アンチゴーストキーボード

Legion Slim 7iは、下の画像のようなテンキー付きキーボードを備えています。

キートラベルは約1.3mmとやや浅めですが、実際の使用では適度な打ち心地があるようです。矢印キーもフルサイズなので、矢印キーを使うゲームもプレイしやすいです。また、100%アンチゴーストキーボードなので、複数のキーを同時に入力する場合でも、誤入力することがありません。

デフォルトで、ホワイトカラーのバックライトを搭載しています。また、オプションでCorsair iCUE RGBを選択すると、各キーを個別にイルミネートすることができます。

キーボード
Corsair iCUE RGB選択時のイルミネート

 

71Whバッテリー搭載

Legion Slim 7iは、71Whのバッテリーを搭載しています。

15.6型のノートPCとしては大きめの容量ですが、ハイスペック構成のゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は最大約6時間と短めです。このPCで、バッテリー駆動でのゲームを行う、という使い方はあまりしないと思うので、十分だと思います。

なお、Rapid Charge Proに対応しており、30分で約50%の充電が可能です。

 

SDカードスロットもあり

Legion Slim 7iは、15.6型のゲーミングノートPCとしては珍しく、フルサイズのSDカードリーダーを備えています。デジカメなどからの写真や動画の取り込みがしやすく、クリエイターも使いやすいと思います。

その他、背面にはDC-In、USB3.2 x2、側面にはUSB-C x2(Thunderbolt 3対応)を備えています。HDMI出力端子はないので、Thunderbolt 3対応のUSB-Cポートを使用して、外部ディスプレイと接続することになります。

背面
側面

 

230Wアダプター同梱

Legion Slim 7iには、230Wアダプターが同梱されています。

180Wアダプターよりも、供給される電力がアップすることで、CPUやGPUのパフォーマンスを引き出すことができるはずです。

ただし、230Wアダプターはサイズが大きくなりがちです。スリムアダプターとのことですが、持ち運びがしやすいサイズだったらいいなと思います。

 

フルアルミニウムボディ

Legion Slim 7iのボディには、エアロスペースグレードのアルミニウムを採用しています。軽量でも、質感と、堅牢性が高く、持ち運びにも適した構成です。

ボディカラーは、スレートグレーです。

フルアルミボディ
レーザー刻印のロゴ

 

液晶は180度開き、フラットになります。

液晶の開角度は180度

 

その他の特徴

Legion Slim 7iは、指紋センサーが電源ボタン統合されており、指紋認証でWindowsにログインすることができます。なお、IRカメラは非搭載なので、顔認証には対応していません。

ウェブカメラには、プライバシーシャッターを備えており、盗撮などを防止することができます。

無線規格は、最新のWi-Fi 6に対応しています。対応機器を使用することで、オンラインでのゲームのダウンロードなどをより高速に行うことができます。

 

ライバル機種の紹介

Legion Slim 7iのライバル機種となる、8コアCPUと、RTX 2060を搭載しながらも軽い、マウスのG-Tune E5-144を簡単にご紹介します。

G-Tune E5-144の方がMax-QではないRTX 2060を搭載しており、グラフィックス性能は少し高めで、なおかつ質量はLegion Slim 7iよりも少し軽いです。少しでも軽くて、持ち運びがしやすい方がよければ、G-Tune E5-144が適していると思います。

一方、CPU性能はCore i9-10980HKも選択できるLegion Slim 7iの方が高くなります。UHD液晶モデルもあり、クリエイターにはLegion Slim 7iの方がよさそうです。

マウス G-Tune E5-144 [ライバル機種]

 

まとめ

Legion Slim 7iの最大の特徴は、約1.8kg~の質量です。15.6型のミドルクラス ゲーミングノートPCとしては、かなり軽いので、持ち運びがしやすいです。

8コアCPUと、RTX 2060 Max-Qの構成は、多くのタイトルのゲームを快適にプレイできるだけでなく、クリエイティブな用途にも適しています。

ゲームメインやFHD動画編集であれば144Hz駆動 100% sRGBのFHD液晶、高解像度写真や4K動画の編集が主であれば100% Adobe RGBのUHD液晶がおすすめです。

フルアルミボディにより質感も高く、派手過ぎないデザインなので、クリエイティブな仕事に使用しても違和感がありません。

持ち出せて、快適に使えるゲーミング、もしくはクリエイター向けノートPCを探している方におすすめの機種です。

持ち運びやすいミドルクラスのゲーミングノートPC

Legion Slim 7i

特徴

  • 約1.8kg~と非常に軽いゲーミングノートPC
  • 100% Adobe RGBのUHD液晶モデルも
  • 高質感のフルアルミボディ

こんなあなたに

  • ミドルクラスのゲーミングPCを持ち出したい
  • 動画・画像編集もでるPCを持ち出したい
  • 価格未発売
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