HP 14s-cf0000 の実機レビュー

更新日:2018年12月20日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i3-7020U
Celeron N4000
メモリ 4GB
ストレージ 1TB HDD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 フルHD IPS
質量 約1.50kg
バッテリー 約8時間30分
価格 5万円台~(税抜)
持ち運びもできるエントリーPC

HP 14s-cf0000は、エントリークラスのCPUを搭載した、比較的軽い14型PCです。

搭載できるCPUには、Celeron N4000と第7世代Core i3-7020Uがあります。快適に使用したければ、Core i3の方がおすすめです。

質量は比較的軽めで、約1.5kgです。PCを別の部屋へ移動して使うことが多い方におすすめです。

エントリークラスのPCではありますが、フルHDのIPS液晶を備えており、作業がしやすいです。

また、外資系メーカーの中では、安心して買えるメーカーだと思います。

公式サイトはこちら

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Celeron N4000、4GBメモリ、1TB HDD

 

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目次

お忙しい方は、「HP 14s-cf0000の特徴」のみお読みください。

HP 14s-cf0000の特徴

エントリークラスのPCとしては軽め

HP 14s-cf0000は、エントリークラスのPCとしては、質量が約1.5kgと比較的軽いノートPCです。モバイルPCとしても使用できる質量ですが、ストレージがHDDで耐振動性の面で不安があるため、モバイルPCとしてよりも、宅内モバイルとしての使用をおすすめいたします。

気軽に、宅内のどこででも移動して使用できる、ノートPCとしての用途に適しています。

エントリーモデルとしては軽量

 

見やすいIPS液晶を搭載

HP 14s-cf0000は、フルHDのIPS液晶を搭載しています。PCのスペックはエントリークラスですが、液晶の品質はいいと思います。それほど処理性能は必要としていないけれど、液晶だけは見やすいものがいいという方におすすめです。また、ディスプレイのサイドのベゼルが薄めなので、すっきりしており、最近のパソコンっぽい印象を受けます。

ただし、表面は光沢となっており、ここは好き嫌いが分かれるところです。

フルHDのIPS液晶(光沢)

 

エントリークラスのCPUを搭載

HP 14s-cf0000は、CPUとして、エントリークラスのCeleron N4000、Core i3-7020Uを選択できます。

どの程度の性能なのか、ベンチマークソフトPassMarkによるベンチマークスコアの比較を下記のグラフに示しています。緑で表示しているCPUが、当機種に搭載しているものです。

目安として、2000以上であればそこそこ快適に使用できると思いますが、Celeron N4000はスコアが1538と低いです。実際に使ってみても、ストレージがHDDということもあり、動作がもっさりしていて、明らかに他のPCより遅いと感じます。

一方、Core i3-7020Uは、Celeron N4000の2倍ほどの性能となっており、重めの作業でなければ比較的快適に使用できる性能となっています。

CPUの性能の比較
~PassMark~
Core i5-8250U 7665
Core i3-8130U 5069
Core i3-7020U 3354
Pentium 4415U 3150
Celeron N4000
[レビュー機で計測]
1538
PassMarkによるCPUのベンチマークスコア

 

筆者としては、Core i3-7020Uをおすすめしますが、このCPUを搭載すると価格が7万円台になってしまいます。7万円だせば、もう少し高い性能のPCが買えてしまいます。かといって、Celeron N4000だと性能がかなり低く、この性能を理解して購入する人以外には、あまりおすすめしません。

 

SSDは選択できない

HP 14s-cf0000のストレージは、1TBのHDDです。通常であれば、写真や動画など保存する場合にも十分な容量です。

ただし、HDDは、読み書き速度がSSDなどよりも大幅に遅いです。SSDを搭載していれば、CPUの性能が低めでも、読み書き速度の速さでカバーしてくれ、体感速度が向上します。しかし、当機はHDDなので、体感速度は遅いです。

また、前述しましたが、HDDはSSDに比べて振動に弱い点もデメリットになります。そのため、モバイルPCとしての使用にはあまり適していない構成です。せっかくの軽量な特徴を生かすためには、SSDモデルもあればよかったのですが、残念です。

 

ライバル機種との比較

HP 14s-cf0000とライバル機種とを比較します。

14型フルHD液晶を搭載したノートで、ある程度軽い製品となるとかなり限られます。以前ならレノボのideapad 330(14)が最も近い構成でしたが、エントリー向けのCPUを選択できなくなりました。そこで今回は、CPUは異なりますが、AMDプロセッサー搭載のideapad 330(14,AMD)と比較します。

HP 14s-cf0000は、ideapad 330(14,AMD)と比較すると、処理性能の面ではやや劣ります。また、価格もやや高いです。一方、質量やバッテリー駆動時間といったモバイル性能は勝っています。

ライバル機種との比較
  [本製品]
HP 14s-cf0000
ideapad 330S
(14,AMD)
画像
CPU Celeron N4000 AMD A6-9225
ストレージ 1TB HDD 128GB SSD
メモリ 4GB
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 フルHD IPS
質量 約1.50kg 約1.67kg
サイズ[mm] 324x226
x19.5-21.5
323.1x234.8
x18.95
バッテリー 約8時間30分 約6時間30分
価格(税別) 54,800円 36,920円
※スペックを出来るだけ揃えて価格を比較しています
※他にもパーツは選べます
CPUベンチマークの比較
A6-9225 APU 2294
Celeron N4100 1538

 

液晶ディスプレイのチェック

HP 14s-cf0000の液晶ディスプレイのチェックです。

最大輝度は、259cd/m2と普通です。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや赤と青が強めに発色していることが分かりますが、それほど気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は狭いですが、この価格帯のPCとしては仕方がないでしょう。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

 

光沢液晶ですので、映り込みはあります。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは 約18.7×18.4mm、キーストロークは約1.5mmとなっており、標準的な数値です。キートップはほぼフラットで、底付きの衝撃は低減されています。

HPのノートパソコンに多いですが、EnterキーやBackspaceキーが端にありません。特にBackspaceキーはやや小さいので、慣れるまでタイプミスするかもしれません。

タッチパッドは普通の使いやすさです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

今回、Celeron N4000、HDDの構成で計測していますが、全体的に低めのベンチマークスコアです。実際に使っても、ややストレスを感じるのではないかと思います。

CINEBENCH R15
Celeron N4000
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Celeron N4000
3DMark

インテル UHD グラフィックス 600
CrystalDiskMark 6(HDD)
1TB HDD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

質量のチェック

HP 14s-cf0000の質量のチェックです。

メーカー公表値は約1.50kgで、当サイトによる計測値は下表の通りです。

14型のノートPCとしては、比較的軽量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.479kg
ACアダプター 299g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

メーカー公表値は、約8時間30分となっており、当サイトで計測した時間は次の通りです。CPUが低性能であるため、消費電力が低く、バッテリー駆動時間も長めです。ただし、Core i3にすると、バッテリー駆動時間は短くなると思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  Celeron N4000
PCMark 8 Home テスト ※1
PCMark 8 Work テスト ※2 6時間38分
動画再生時 ※3 7時間41分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でも動作音は聞こえます。ただし、負荷をかけても動作音は変わらず、他のノートPCと比較すると静かです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

"普通~やや低め"の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

低めの温度です。ただ右下のパームレストにHDDがあると思われますが、この部分がやや暖かく感じます。さらに、負荷が高いとやや不快に感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観写真を掲載します。

HP 14s-cf0000は、高級感はないものの、シンプルな構成のPCです。パームレストにはヘアライン加工が施してあり、おしゃれな感じに仕上がっています。

本体の色はピュアホワイトで、ディスプレイのベゼルはブラックです。どこにでもなじむ、白と黒のツートンカラーとなっています。

 

天板です。

 

スピーカーの音質は、勝手に点数を付けると、10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

液晶は、下図のような角度まで開きます。

 

光学ドライブは無いもののインターフェースは充実しています。左側面には、USB 3.1 Type-C、SDカードリーダーを備えています。右側面には、LANポート、HDMI、USB 3.1 x2、ヘッドフォン/マイク入力・コンボジャックを備えています。

 

底面です。今回、貸出機ということもあり、底面カバーを空けてはいませんが、おそらく灰色のゴム足を少し外さないと、ネジが取れないのではないかと思います。また側面と底面が一体となっているカバーであるため、空けづらそうです。

 

ACアダプターは小型ですが、電源ケーブルはやや太めです。コネクタは専用のもので、容量は45Wです。

 

マニュアル類は、海外メーカーとしては充実しています。

 

まとめ

以上が、HP 14s-cf0000のレビューです。

5万円台から購入できるエントリー向けのPCです。質量も軽く移動に便利です。この価格帯のPCとしては珍しくIPSパネルを搭載しており、液晶も見やすいです。

ただし、5万円台で買えるモデルは、Celeron N4000、HDDの構成となり、動作がもっさりしています。遅いのを承知の上で購入するなら構いませんが、積極的にはおすすめしません。Core i3のモデルなら大分快適になると思いますが、SSDを搭載することはできず、価格も7万円台と高くなります。

 

詳細・購入はこちら

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HP 14s-cf0000

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