HP EliteBook 820 G1/CTの実機レビュー

更新日:2014年7月29日

高い堅牢製とセキュリティ

HP EliteBook 820 G1/CTは、高い堅牢製とセキュリティを備えた12.5型モバイルノートパソコンです。

米軍調達基準に適合した頑丈なボディで、盗難や内部犯行による情報漏洩を防止するツールが付属しています。

東京生産のパソコンであるため、品質面で安心でき、輸送時による故障が少なく、比較的短納期です。

また、価格も79,000円(税抜)と安く、この高いレベルの堅牢性・セキュリティを備えたモバイルノートパソコンとしては安いです。

メーカー直販サイト:HPダイレクトプラス icon

※レビュー機はメーカーからの貸出製品です

目次

HP EliteBook 820 G1/CTの基本スペック

EliteBook 820 G1/CTの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年7月25日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Uシリーズの第4世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i5-4300Uです。
グラフィックカード
CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 4400)です。
液晶ディスプレイ
12.5型ワイドの非光沢液晶です。解像度はHD(1366x768ドット)です。
メモリ
4~8GBです。本機は4GBです。
 
ハードディスク/SSD
単体HDD、単体SSD、HDD+キャッシュSSDを選択できます。本機は320GB HDD+32GBキャッシュ用SSDです。
光学ドライブ
内蔵の光学ドライブは搭載していません。
 
バッテリー駆動時間
26Whrと46Whrのバッテリーを選択できます。本機は26Whrです。46Whrのバッテリー駆動時間はメーカー公表値で約11.4時間です。
テレビチューナー
内蔵のテレビチューナーは搭載していません。
 

特徴1 - 米軍調達基準に適合する堅牢性

HP EliteBook 820 G1/CTは、米軍調達基準(MIL-STD-810G)に適合する堅牢性を備えたモバイルノートパソコンです。4重の塗装が施された天板は、レッツノートのように厚くないにも関わらず、(筆者の感覚ではありますが)ひねりにも加圧にも強そうな印象です。


米軍調達基準に適合するボディ

特徴2 - 東京生産

HPは海外のメーカーですが、本製品については東京の昭島市の工場で組み立てられています。日本人が組み立てているという安心感があり、また海外からの輸送に比べて運搬距離が短く、振動による故障が少ないです。


東京生産(※画像は別のノートPCです)

特徴3 - 充実したセキュリティツール

本製品は、セキュリティ関連のツールが充実しています。パスワード管理、デバイス制御、完全抹消、盗難対策などのツールがインストールされており、盗難や内部犯行による情報漏洩の可能性を低減します。

大企業であれば資産管理ソフトなどで一元管理したほうが楽ですが、小規模な企業であれば、これらの付属ツールを使ったほうが安くて良いと思います。

ただし、パスワード管理ツールなどは、パソコンを買い替えて、別のソフトを使うことになった場合、移行が面倒もしくは出来ないため気をつけて下さい。

HP Client Security

各セキュリティツールのメニュー画面。
認証方法として、パスワード認証の他に、指紋認証、Bluetooth認証、カード認証などがあります。
下にいくつかツールを紹介します。

HP Password Manager

サイトやアプリへのユーザー名&パスワード情報を安全に保管し、自動で入力できるようにするツールです。

File Sanitizer

ファイルやフォルダの完全削除や、空き領域へのランダムデータの書き込みが可能なツールです。

Trust Circles

指定したフォルダを暗号化し、特定グループ内のユーザーしか閲覧できないようにするツールです。
グループには最大5人までユーザーを追加可能です。

デバイス権限(Device Access Manager)

USBドライブや光学ドライブの使用を制限し、情報漏洩を防ぐツールです。

PCを探す(Absolute Computrace and LoJack for Laptops)

パソコンを紛失したときに、検索したり、リモートからロック・データ消去したりするツールです。こちらは有償です。

特徴4 - 約8万円から購入可能

以上のような堅牢性、セキュリティを確保したモバイルノートパソコンでありながら、本製品は「79,000円(税抜)~ 」という価格です。非常に安いと思います。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は良くないです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、やや狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素です。シンプルな形状の画素です。表面の凹凸は少なく、ギラつきはほぼ感じません。


 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。


液晶の映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカーの仕様表では、キーピッチは18.7 x 18.7mm、キーストロークは1.5 - 1.7mmとなっています。実測値もほぼ同じです。キートップはほぼフラットで、滑りにくい素材です。

「Backspace」キーは小さいものの、端にあるのでそれほどタイプミスはありません。「\」や「,」などのキーが小さくないのは良いと思います。

若干キーストロークの浅さを感じますが、特に問題なく打てるキーです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

また、本製品はポイントスティックを搭載しています。ThinkPadのそれは先端が突起した形状ですが、本製品は先端が凹んでいます。指の形を考えれば先端が凹んでいるのも悪くないかなと思いましたが、実際使ってみると、カーブが少しきつく指にフィットしませんでした。もう少し緩やかなカーブでも良かったと思います。ただし、女性のように指が細い人ならば、ちょうどフィットするかもしれません。


ポイントスティック

 

ポイントスティック用のクリックボタンも搭載しています。しかも独立しているので押しやすいです。ただし、スクロール用のボタンがないため、ポイントスティックを使っての画面スクロールはできません。

タッチパッドの指の動かしやすさは良好で、下側のクリックボタンも独立しており軽い力で押すことが可能で、押しやすいです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Uシリーズの第4世代インテルCPUを搭載し、モバイルノートパソコンとして、処理性能は普通です。

Core i5-4300U、4GBメモリ、320GB HDD+32GBキャッシュ用SSD搭載時のベンチマークスコアを下に掲載します。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark

FIRE STRIKE 1.1は実行できていません。途中でエラーとなります。


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8 - Home accelerated

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i5-4300U
x264でエンコード 29分39秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 13分11秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

キャッシュ用SSDを使ったHDDの高速化は、インテル スマート・レスポンス・テクノロジーによって実現されています。デフォルトでは「最速」モードになっていたため、読み込みも書き込みも高速になっています。安全な書込みをするなら「拡張」モードでもいいと思います。

重量のチェック

重量は下図の通りです。

メーカーの仕様表では、約1.33kgの重量でしたが、実測値は1.455kgでした。重量差がかなりありましたが、今回は「HDD+キャッシュ用SSD」という重くなる構成であったため、単体SSDにすればもう少し軽くなると思います。

追記:M.2 SSDのみ搭載すると、重量が約1.33kgとなるようです。

ACアダプター自体はそれほど重くないですが、電源ケーブルがデスクトップPCに使われる太いものであったため、総重量はやや重いです。


重量の実測値

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

HP EliteBook 820 G1/CTは、26Whrのバッテリーと、46Whrのバッテリーの2種類から選べます(モデルによっては片方のみです)。メーカー公表値で、26Whrバッテリーは約6.2時間、46Whrバッテリーは約11.4時間となっています。

本機は、26Whrのバッテリーを搭載しており、このときのバッテリー駆動時間の実測値を下に掲載します。26Whrだと駆動時間は短めです。モバイルノートパソコンとしては心もとないです。46Whrのほうが無難だとは思いますが、重量がやや増える可能性があります。

追記:46Whrのバッテリーを搭載すると、約90g重くなるようです(46Whrバッテリー重量:約168.5g、26Whrバッテリー重量:約259g)。

バッテリー駆動時間
負荷内容 Core i5-4300U
動画再生時 ※1 2時間54分
PCMark 8 のバッテリーライフテスト ※2 2時間1分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

 

 


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