HP Pavilion dv6-6100(スタンダードライン)の実機レビュー
本レビューは、dv6-6100の記事ですが、dv6-6c00とは選択できるパーツがやや異なるだけです。
液晶やキーボード、外観などについては変わりありません。
dv6-6c00の参考にもなると思います。

HP Pavilion dv6-6100 スタンダードライン(以下、dv6-6100)は、コストパフォーマンスが非常に高い15.6型ノートPCです。
Core i5-2410MにOffice 2010 Personalが付属し6万円台で購入可能です。
HP Imprintテクノロジーで、傷が付きにくく光沢が美しい天板およびパームレストは、安価なパソコンには見えません。
個人的に、キーボードの操作性や、動作音など小さな気になる点はありますが、それらを補って余りある価格の安さです。安価な15.6型ノートPCをお探しの方におすすめです。
目次
1 dv6-6100 の基本スペック | 2 特徴1 - 高いコストパフォーマンス |
3 液晶ディスプレイのチェック | 4 キーボードとタッチパッドのチェック |
5 総合ベンチマーク | 6 動画のエンコード時間のチェック |
7 バッテリ駆動時間のチェック | 8 静音性のチェック |
9 パーツの温度のチェック | 10 表面温度のチェック |
11 消費電力のチェック | 12 外観のチェック |
13 まとめ |
dv6-6100 の基本スペック
本機の基本スペックを紹介します。※2011年10月30日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。
CPU Core i3またはCore i5を選択可能です。本機はCore i5-2410Mを搭載しています。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス)です。その他のグラフィックスは選択できません。 |
液晶ディスプレイ 15.6型(1366x768)の光沢液晶ディスプレイです。 |
メモリ 2~8GBまでのメモリを選択することができます。本機のメモリは4GBです。 |
ハードディスク 7200rpmの500GBのHDDです。 |
SSD 選択できません。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブです。 |
バッテリ駆動時間 6セルバッテリ搭載です。それ以外は選択できません。実測の駆動時間は4時間12分でした。 |
特徴1 - 高いコストパフォーマンス
dv6-6100の特徴は、高いコストパフォーマンスです。
下記に構成例とそのときの価格を掲載します。Core i5-2410MにOffice 2010 Personalを搭載し、7万円を切る価格には驚きです。
尚、価格や選択できるパーツは変動するのでご注意下さい。正確な価格等はメーカーHPをご覧ください。
仕様 | 構成例1 | 構成例2 |
---|---|---|
CPU | Core i3-2330M | Core i5-2410M |
メモリ | 4GB | 4GB |
ハードディスク | 500GB (7200rpm) | 500GB (7200rpm) |
Microsoft Office | なし | あり |
価格 | 52,080円 | 68,040円 |
液晶ディスプレイのチェック
総じて言うと、可もなく不可もない普通の液晶です。
ただし、1366x768の解像度に15.6型の大きさだと、ドットピッチが広く、画面がやや荒く感じます。

正面からの画像
視野角はノートパソコンとして普通です。良くはありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青は低めに、赤と緑は高めに調整されています。そのため、実際の画面は、全体的に寒色系(青っぽい)の画面で、さらに他の色は弱いため、全体的に白っぽい画面になります。
※尚、同じメーカーのパネルが搭載されるとは限りませんし、パネルによって調整は異なります。

ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V様のページをご確認ください
色域のチェックです。ノートPCとしては普通の色域です。
画素の拡大図です。
1つ1つの画素はシンプルな形をしています。実際の画面を確認しても、ギラツキはほとんど感じません。

画素の拡大図
※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影
キーボードとタッチパッドのチェック
dv6-6100のキーボードは、テンキーを搭載したアイソレーション型(タイル型)キーボードです。
キーピッチは19x19mmと十分です。ただ、キートップが平らなため、指のフィット感が足りません。また”たわみ”もあります。
キーボード全体図。キーピッチは19x19mm。
キートップは平らで指のフィット感が足りません。
ファンクションキーの使い方が、マルチメディア仕様です。例えば、通常のパソコンはF7を押すと「全角カナ」になると思いますが、本機は「動画の再生」になります。「全角カナ」をしたければ、Fnキーを押しながらF7キーを押す必要があります。
動画をよく観る人なら使いやすいかも知れませんが、通常作業時によるファンクションキーを使う方は不便だと思います。そういった方は、BIOSの設定で、通常のファンクションキーの割り当てへ変更できます。パソコンの電源投入時に「ESC」を押した後、F10を選択してBIOSを起動し、「System Configuration」>「Action Keys Mode」を"Disabled"へ変更します。
通常のファンクションキーとは役割が異なります。
タッチパッドの周りは、青色に光るためかっこいいです。タッチパッドの操作感は普通です。表面に凹凸が無いので、指が汗ばんでいたりすると滑りは悪いです。クリックボタンも押し心地も普通です。ただ、押したときに安っぽい音がします。
クリックボタンの周りが青く光ります。
総合ベンチマーク
dv6-6100のベンチマークスコアの結果を掲載します。Core i3-2330Mの場合と、Core i5-2410Mの場合のスコアを掲載します。
特に高性能なパーツは搭載していないため、どのコンポーネントも平均的なスコアです。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 7.0
CrystalMark 2004R3
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5のソフトを用い、動画のエンコード時間をチェックしました。
Core i3-2330Mの場合と、Core i5-2410Mの場合のエンコード時間を下の表に掲載します。
エンコードをするなら、Core i5-2410Mのほうが良いでしょう。
CPU | エンコード方法 | エンコード時間 |
---|---|---|
Core i3-2330M | x264でエンコード | 43分44秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 21分52秒 | |
Core i5-2410M | x264でエンコード | 39分46秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 13分34秒 |
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バッテリ駆動時間のチェック
実測で4時間12分のバッテリ駆動
dv6-6100のバッテリ駆動時間を実測した結果、4時間12分でした。
テストでは、ハードディスクに保存した動画(DVD相当の画質)を再生させた後、バッテリ駆動状態にし、スリープになるまでの時間を計測しました。尚、画面の輝度は中間の「5」にしています。
自宅で使うホームノートにしてはわりと長かったです。ちょっとした停電なら、バッテリのみで駆動可能です。
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