デル Inspiron 17 5000の実機レビュー

はじめて動画・画像編集をする方に
Inspiron 17 5000は、はじめて動画編集・画像編集をやってみようと思っている方に適したノートパソコンです。
GeForce 840Mの専用グラフィックスに、作業しやすい17.3型の大画面液晶を搭載し、さらにAdobe Premiere Elements 12 & Adobe Photoshop Elements 12まで付属しています。購入して、すぐに動画・画像編集を始められるような構成になっています。
また、この構成で、89,980円(税・送料込)という安さも魅力です。
メーカー直販サイト:New Inspiron 17 5000
※レビュー機はメーカーからの借用製品です
目次
Inspiron 17 5000の基本スペック
Inspiron 17 5000の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年7月9日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
また、発売後、しばらくの間は製品名に「New」が付いて、「New Inspiron 17 5000」という名前になります。後継機種が出るタイミング等で、この「New」の文字は消えます。
CPU Haswell RefreshのCore i7-4510Uを搭載しています。 |
グラフィックカード GeForce 840Mです。 |
液晶ディスプレイ 17.3型ワイド光沢液晶です。解像度はHD+(1600x900)です。 |
メモリ 8GBです。 |
ハードディスク/SSD 1TB HDDです。SSDは選択できません。 |
光学ドライブ スロットイン式のDVDスーパーマルチドライブです。 |
バッテリー駆動時間 標準バッテリーは4セル(約40WHr)です。駆動時間は不明です。 |
テレビチューナー 内蔵テレビチューナーは搭載していません。 |
特徴1 - すぐ動画・画像編集を始められる構成
Inspiron 17 5000は、GeForce 840Mの専用グラフィックスに、17型大画面を搭載し、さらにAdobe Premiere Elements 12 & Adobe Photoshop Elements 12を付属したクリエイティブ向けのエントリーパソコンです。
すぐに動画編集、画像編集ができるような構成になっています。はじめて動画編集、画像編集をしようと思っている方に適したパソコンです。なお、Adobeのソフトは、プレインストールされておらず、「Digital Delivery」というプログラムを通して、ダウンロードしてインストールします。
Digital Deliveryの画面
はじめて動画・画像編集を行う方には適したPCですが、頻繁に行うようになってくると、少し物足りない構成でもあります。頻繁にする方は、(ノートパソコンの場合)本機搭載の"Uシリーズ"のCore i プロセッサーではなく、"MQシリーズ"を搭載したPCのほうが良いと思います。また、ストレージはHDDではなくSSD、メモリもデュアルチャネルの16GBはあったほうが良いと思います。
特徴2 - Adobeソフト付属で89,980円~
Adobe Premiere Elements 12 & Adobe Photoshop Elements 12のソフトは、個別に買うと約19,800円(定価)する製品です。
本製品は、このソフトを付属しながら、89,980円から購入可能なコストパフォーマンスの高さも魅力の1つです。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角はそれほど良くありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が下方へ補正され、赤色が上方へ補正されています。このことから、実際の画面は寒色系であることが分かります。
ノートPCの中では、色域は普通です。

ガモット図
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状はシンプルです。ギラつきなどは感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約18.5mmと十分な広さです。キーストロークは約1.5mmと若干浅めですが、すぐに慣れると思います。普通に打てるキーボードです。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドおよびクリックボタンの操作性も普通です。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUは、モバイルノートパソコンでよく使用されるUシリーズCore i プロセッサーです。MシリーズまたはMQシリーズではないため、据え置きタイプのPCの中では、少し性能が劣ります。グラフィックスはエントリークラスではありますが、専用グラフィックスのGeForce 840Mを搭載しています。ストレージはHDDのみでSSDを選択できません。メモリは8GBありますが、シングルチャネルです。
総じて言うと、グラフィックス性能はやや良いですが、あとは一般的な処理性能のパソコンです。
以下に、Core i7-4510U、8GBメモリ、1TB HDD、GeForce 840Mの構成でのベンチマーク結果を掲載します。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
PCMark 8
動画のエンコード時間
Core i7-4510U GeForce 840M |
|
---|---|
x264でエンコード | 30分10秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 12分39秒 |
CUDAでエンコード | 実行できず |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ストレージのベンチマーク
1TB HDD
ゲームベンチマーク
GeForce 840Mを搭載した本機でのゲームベンチマーク結果です。ドライバーバージョンは「332.35」です。
インテルHDグラフィックス4400よりは良いスコアです。解像度やグラフィックス設定を低めにすれば、プレイできるゲームが多いでしょう。ただし、通常のGeForce 840Mよりもやや低めのスコアでした。
なお、いつもは1280x720と1920x1080の解像度でテストしていますが、今回は液晶解像度が1600x900であったため、1280x720と1600x900の解像度でテストしています。
製品名 | デル Inspiron 17 5000 | ||
基本スペック | Core i7-4510U GeForce 840M |
||
重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1600x900 |
RANK C(27.1fps) |
1280x720 | RANK B(33.7fps) | ||
ファイナルファンタジー XIV (旧) | 1600x900 | ― (設定できない) | |
1280x720 | 3041(やや快適) | ||
中程度の 重さの ゲーム |
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 (最高品質) |
1600x900 |
2269(普通) |
1280x720 | 3228(やや快適) | ||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 (標準品質 ノートPC) |
1600x900 |
5217(とても快適) | |
1280x720 | 7122(非常に快適) | ||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 1600x900 |
2958(標準) | |
1280x720 | 5201(快適) | ||
バイオハザード6 | 1600x900 |
RANK C(2993) | |
1280x720 | RANK B(3961) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | 1600x900 |
3252 | |
1280x720 | 4684 | ||
軽めの ゲーム |
ドラゴンクエストX(標準品質) | 1600x900 |
― (設定できない) |
1280x720 | 8206(とても快適) | ||
デビルメイクライ4 | 1600x900 |
RANK A | |
1280x720 | RANK S |
GPU-Zで確認したGeForce 840Mの情報は次の通りです。
GeForce 840Mのグラフィックカードのスペック
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターの速度のチェックです。
あまり速くはありません。


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