ASUS ZENBOOK UX31 (UX31E-RY128)の実機レビュー(2)

更新日:2011年11月06日
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  目次  

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。もし動作音が大きいと、気になって作業に集中できなかったり、周りの人に迷惑になったりします。

下記の4つの状態で計測した結果、アイドル時や動画再生時は静かです。ゲーム(バイオハザード5)やエンコード時も騒音値はそれほど高くなりませんでした。


騒音値の計測結果
部屋を極力無音にしたときの騒音値:40.4dB、 測定機器:GS-04
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
【PCの状態】
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目の図:バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストAで実行)
左から4番目の図:TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720)

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

下記の4つの状態で計測してみましたが、ノートPCとしては一般的な結果ではないかと思います。


各パーツの温度の測定結果
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor Pro
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※選択したCPUやGPUが異なるとパーツの温度は変わってきます

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

下記の4つの状態で計測した結果、表面は40℃を超える部分もありましたが、数字キーよりも上側あたりが熱いため、通常作業時はそれほど気になりません。裏面も40℃を超える部分がありますが、ZENBOOK UX21と比べると熱くありません。


表面温度の計測結果
測定環境:室内温度 約26℃、 測定機器:赤外線温度計TN006
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※選択したCPUやGPUが異なると表面温度は変わってきます

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。もし、消費電力が高いと、電気代が高くなります。尚、1日平均3時間程度パソコンを使用した場合、消費電力が1W違うと、電気代は1か月あたり約2円違います(電気の契約内容にもよります)。

下記の4つの状態で計測した結果、全体的に消費電力は低めです。


消費電力の計測結果
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※選択したCPUやGPUが異なると消費電力は変わってきます

外観のチェック

ZENBOOK UX31の外観のチェックです。

本体はアルミニウムボディとなっています。パームレスト部分は、シルバーに近いですが、やや茶色くなっています。液晶フレーム(ベゼル)部分は、深いこげ茶色です。

パームレスト、液晶フレーム、天板のすべてに指紋が付きにくいです。

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みはあります。

液晶の下に排気口があり、熱が斜めに吹き上げてきます。給気はキーボードのスリットから行っています。

 

斜め横からの画像です。かなり薄いことがわかります。

 

天板は、灰色に近い色のアルミニウムボディです。薄型PCにありがちな、天板を開いたときの「ねじれ」は全くありません。かなり剛性が高いです。

 

円状のヘアライン加工が施されています。

 

底面です。ネジが少なく美しいです。

ただし、ゴム足が硬くて小さく、落下時の衝撃を十分吸収できるか不安です。外側のボディが欠損することはまずなさそうですが、内部の基盤の破損がやや心配です。

LANアダプターを取り付けたときの画像です。

ZENBOOK UX21の付属品は問題なかったのですが、UX31のLANアダプターは、ケーブルがすぐ抜けてしまいました。後で、交換してもらおうと思います。

VGAアダプターを取り付けたときの画像です。表面に気泡が見えますが、シールを取っていないだけです。

ZENBOOK UX31の側面です(下図)。USB3.0ポートおよびマイクロHDMIポートが搭載されています。ただしUSBポートは合計2つと少ないです。もしLANアダプターを接続するとUSBポートを1つ消費するため、残りは1つとなります。

 

天板は、下図の角度まで開きます。

まとめ

以上が、ASUS ZENBOOK UX31のレビューでした。

個人的には、液晶解像度がHD+(1600x900)であるという点が魅力です。多くのPCに搭載されるHD(1366x768)よりもデスクトップ領域がグンと広くなり作業しやすいです。ただし、文字は小さくなります。目の悪い方や、ご年配の方は、この解像度のPCは避けたほうが良いかも知れません。

先日レビューしたZENBOOK UX21よりも、バッテリ駆動時間が長く、動作音や発熱も抑えられており、安心して使う事ができます。

ただし、重量が1.3kg程度だと思っていたのに、実際に測定してみたところ1.4kg以上あったのがやや残念でした。軽い部類ではあるのですが、この重量ではウルトラブックの魅力が半減です。従来のモバイルノートと重量がほとんど変わらず、ウルトラブックを選択する必要性が少なくなります。個体差があるかも(?)しれないので、別の製品の実測値も知りたいです。もし、実測された方は、こちらまでご連絡いただければ、サイト上に掲載させていただきます。

最後に、VGAポートやLANポートは付属のアダプターを接続しなければならないため注意しましょう。ビジネスで使用する場合、プロジェクターへ接続したり、社内LANに接続したりするときに、割と使うポートです。

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