ASUS、16型有機ELに、物理ダイヤルも搭載したProArt Studiobook 16 / Pro 16 OLEDを発表
ASUSから、世界初となる「16型の有機ELディスプレイ」を搭載したクリエイター向けノートPC、ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDが発表されました。
有機ELディスプレイを搭載することで、広色域、精細かつ、正確な色での表示が可能となっています。また、16型と少し大きめのサイズで、作業もしやすいです。
「ASUS Dial」、「3ボタンのタッチパッド」など、作業のしやすさも考えられています。
様々なタイプのプロクリエイターが、快適に使えそうな機種です。
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製品の特徴
世界初の16インチ4K有機ELディスプレイ搭載
ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDの特徴は、世界初となる16インチの4K有機ELディスプレイを搭載していることです。
最近のハイクラスノートPCで増えている「アスペクト比16:10」のディスプレイとなっています。一般的なディスプレイよりも、縦方向の表示面積が少し増えており、ペイン(枠)が複数あるような、クリエイター向けソフトも使いやすいです。
解像度は4K(3840x2400)と高く、100% DCI-P3クラスと色域も広いです(133% sRGB)。カラーキャリブレーションされており、色差はΔE<2と小さく、色の再現性が高い点もプロクリエイター向けの特徴となっています。
もちろん、有機ELの特徴である黒の表現力が優れていて、コントラスト比も1,000,000:1と高いです。また、輝度を変更しても、色域の変動が少ないため、目の疲労度に合わせて輝度を下げて作業することもでき、目にも優しいです。
パソコンのスペックとしては、似たような構成もあるかもしれませんが、同じようなディスプレイを搭載した機種というのは、非常に限られてくると思います。
ASUS Dialで作業が捗る
ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDのもう一つの大きな特徴は、ASUS Dialという物理ダイヤルを備えていることです。
ASUS Dialを使用すると、音量の上げ下げ、ページのアップダウンができるだけでなく、Adobe系のクリエイター向けソフトと連携して使用することなどもできます。
一例として、Photoshopでは、ブラシのサイズ変更、彩度マスクやレイヤーの透明度の調整、Lightroom Classic CCでは、カラーバランス、トーン、露出などの調整などができます。その他にも、Premiere Proや、Affter Effectsなどでも使用できます。ASUS独自のインターフェイスも用意されており、ASUS Dialにどんな機能を振り分けるかの設定もできるようです。
使い慣れると、クリエイティブな作業をより効率よく行うことができそうです。
2つのモデルの構成比較
ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDは、基本的に同じボディで、どちらもISV認証済みとなっていますが、構成が異なる2機種となっています。
下表では、ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDを比較しています。
ProArt Studiobook Pro 16(W7600)は、インテルCPUに、NVIDIA RTXシリーズのグラフィックスを搭載しています。一般的なワークステーションに近い構成で、よりプロフェッショナルな作業に適しています。
ProArt Studiobook Pro 16(H5600)は、Ryzenプロセッサー + GeForce RTXシリーズというコンシューマー向けPCにも多い構成で、価格もProArt Studiobook Pro 16(W7600)より安いです。
ProArt Studiobook
Pro 16 W7600 |
ProArt Studiobook 16 H5600 |
|
CPU | Xeon W-11955M Core i7-11800H |
Ryzen 9 5900HX Ryzen 7 5800H |
GPU | NVIDIA RTX A5000 (110W with Dynamic Boost) NVIDIA RTX A3000 (105W with Dynamic Boost) |
GeForce RTX 3070 (110W with Dynamic Boost) GeForce RTX 3060 (105W with Dynamic Boost) |
ストレージ | 最大4TB PCIe NVMe SSD (2TB x2) |
最大1TB PCIe NVMe SSD |
メモリ | 最大64GB | 最大32GB |
液晶サイズ | 16.0インチ | |
液晶種類 | 4K 有機EL | |
外部ディスプレイ |
最大 7,680x4,320 | |
無線LAN | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
質量 | 約2.35kg | |
バッテリー | 最大約8.9時間 (90Wh) | 最大約8.3時間 (90Wh) |
価格[税込] | ー | ー |
無線LANの規格ですが、ProArt Studiobook Pro 16 OLED(W7600)はWi-Fi 6対応であるのに対して、ProArt Studiobook 16 OLED(H5600)はWi-Fi 5対応となっています。
最大8Kの映像出力に対応
上の仕様比較表からも分かる点ですが、ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDは、HDMI 2.1に対応しており、最大8K 120Hzの外部ディスプレイ出力に対応しています。
キーボードとタッチパッド
ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLEDは、下の画像のようなキーボードとタッチパッドを備えています。
なお、国内販売モデルは、イルミネート対応の日本語キーボード搭載となります。
フルサイズの矢印キーや、3列ですが、テンキーも付いており、この点もクリエイター向けソフトが使いやすいと思います。
また、タッチパッドには3つのボタンがあります。マウスのミドルボタンを多用するような作業、例えば、3DCG作成ソフトで視点を変えるといった操作がしやすいです。
さらに、面白い特徴として、タッチパッドは、スタイラスの使用にも対応しています。筆圧検知性能は、1,024段階です。
インターフェイス等の特徴
インターフェイスは、下の画像の通りです。
USB3.2 x2、USB-C x2、HDMI、LAN、SDカードリーダーを備えています。数、種類ともに充実しています。
SDカードリーダーは、SD Express 7.0に対応しており、最大985MB/sと非常に高速なデータ転送が可能です。
USB-Cポートは、インテルCPUを搭載したProArt Studiobook Pro 16 OLED(W7600)では、Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPortに対応しています。AMD Ryzen搭載のProArt Studiobook 16 OLED(H5600)は、Thunderboltには対応しておらず、Power Delivery、DisplayPort対応となっています。
ウェブカメラは、約92万画素の標準的なカメラです。
その他、IRカメラや指紋認証装置も搭載しており、Windows Helloの顔認証・指紋認証を使用できます。
購入先
ASUSから発売された、ProArt Studiobook 16 OLED / Pro 16 OLED OLEDは、下記のASUS Storeから購入することができます。
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