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無線LANの選び方

更新日:2013年5月14日

あなたにピッタリの無線LANの選び方を紹介します。

無線LANの選び方

無線LANを選ぶときのポイントは次の3つです。

ポイント1 規格の種類

無線LANの規格には、主に以下の5つがあります。

規格 速度(理論値) 周波数帯 特徴
IEEE802.11ac
11ac
1300Mbps/
866Mbps/
433Mbps
5GHz帯 速度が速い
次世代のWiFi規格
IEEE802.11n
11n
450Mbps/
300Mbps
2.4GHz帯
5GHz帯
通信距離が長い(2.4GHz帯使用時)
障害物に強い(2.4GHz帯使用時)

電子レンジやBluetoothなどの電波干渉を受けない(5GHz帯使用時)
IEEE802.11a
11a
54Mbps 5GHz帯 障害物に弱い
屋外で使用できない
電子レンジやBluetoothなどの電波干渉を受けない
IEEE802.11g
11g
54Mbps 2.4GHz帯 障害物に強い
電子レンジやBluetoothなどの電波干渉を受ける
IEEE802.11b
11b
11Mbps 2.4GHz帯

IEEE802.11ac(Draft)規格の製品が、個人的にはおすすめです。まだDraft版(正式策定されていない)ではあるものの、通信速度が最大1300Mbpsと速く、テレビ映像などをワイヤレスで視聴したい方には是非使ってもらいたいです。筆者も使用中ですが、特に大きな問題は発生しておりません。今後の主流はこの規格になるでしょう。

ただし、11acの規格に対応したパソコンはまだ少ないです(11acに対応していないパソコンでも11nや11gなどで通信可能です)。ちなみに、NECから11acに対応したパソコン「LaVie L」が2013年5~6月頃に発売される予定です。

安定志向なら、IEEE802.11nまで対応した製品でも良いでしょう。最大450Mbpsの速度でほどほど速く、Draft版ではなく正式策定された規格であるため安心です。価格も安いです。

ポイント2 (外付けの)無線子機の種類

最近のパソコン、プリンター、タブレットなどの機器は無線子機を内蔵している場合が多いので、外付けの無線子機を購入する必要はあまりなくなってきています。

ただ11acなどの最新の規格に対応した高速無線LAN環境を作りたい場合や、テレビやデスクトップPCなどの有線LANのみ対応した機器の場合は、外付けの無線子機が必要になってきます。無線子機には、次のようなものがあります。

画像 子機の種類 接続方法 特徴
無線LANカード PCカードスロット ノートパソコンへ接続可能
無線USB子機 USB2.0/USB3.0 USB端子を持ったパソコンへ接続可能
イーサネットコンバータ LANポート 有線LANで接続できる機器へ接続可能。
例えば、NASやテレビやパソコン。
プリントサーバ USB プリンターに接続可能

無線LANカードは、ノートパソコンのExpressCardに接続して使用します。しかし、最近のパソコンは、ExpressCardが搭載されていない場合が多いため、メーカーも無線LANカードは発売しなくなってきています。

無線USB子機は、USB2.0以上に対応しているパソコンであれば使用可能です。ただし、古いパソコンだと、USB1.1にしか対応していないため、ご注意下さい。

イーサネットコンバータは、LANケーブルで有線LANに接続できる機器なら、すべて無線で接続することができます。イーサネットコンバータについては、体験レビュー「部屋全体を無線LAN!WZR2-G300N/EV」(記事がやや古いです)にレビュー記事もありますので、詳細はこちらをご覧下さい。

プリントサーバは、プリンタを無線LANに繋げられる子機です。無線LANに対応したプリンターが安くなったため、最近では使用する方が少ないです。

各無線子機の使える範囲を次の通り図にしてみましたので、こちらもあわせてご覧下さい。


各子機を使える機器

ポイント3 有害サイトブロック機能

お子さんのいる家庭では、有害サイトブロック機能がついた無線LANルーターもおすすめです。 

有害サイトブロック機能とは、ホームページを観るときに、アダルトや、出会い、麻薬、自殺などの危険なページをブロックしてくれる機能です。子供がいる方におすすめですし、大人もウイルスや詐欺から比較的守られるのでおすすめです。年間約2,000~3,000円でサービスを利用可能です。

パソコン1台1台にソフトをインストールしなくても、無線LANルーターに接続している全てのパソコンをフィルタリングできるため便利です。

詳細は、「悪質サイトブロック特集」(外部ページ:NEC)をご覧下さい。

その他の用語説明

上で挙げた項目の他に、よく出てくる用語の説明をします。

認証暗号化方式 - WEP、WPA、WPA2など

無線LANの暗号化認証方式は主にWEPWPAの2つに分けれられます。
WEPは脆弱性が報告されており、それを改善したものがWPAであり、認証機能も備えています。
さらにWPAの暗号化方式を改良したものがWPA2です。

WPAWPA2は、さらに認証機能と暗号化方式で次のように分けられます。

まず認証機能は、PSKEAPに分けられます。
PSKは、アクセスポイントと子機に事前に入力した共通の文字列(鍵)を用いて認証します。
EAPは、認証サーバを用いて、複数の認証方法を選択でき、主に企業で使用されます。

次に暗号化方式は、TKIPAESとに分けられます。
TKIPは、WEPと違い暗号鍵を一定間隔で変更しセキュリティを高めていますが、脆弱性そのものは残っています。
AESは、次世代の暗号化方式で、まだ解読方法が見つかっていません。
本来、AESは、WPA2で使われる暗号化方式なのですが、おそらく各メーカーが認定を受ける前にAESをWPAで使っていたため、WPA-PSK(AES)というのが存在しているのだと思います。

家庭内で無線LANで通信するときは、現在のところ、WPA-PSK(AES)または、WPA2-PSK(AES)がおすすめです。

2.4GHz帯と5GHz帯

無線LANは規格によって周波数帯が異なります。2.4GHz帯は障害物に強いのですが電子レンジなどノイズの影響を受けやすいという特徴があります。5GHz帯は、同周波数帯を使用している機器が少ないため電波干渉が少なく通信がスムーズですが、障害物には弱いという特徴があります。

11acや11nは2.4GHz帯でも5GHz帯でも使用できます(一部の製品は非対応)。親機の近くで使うときは電波干渉の少ない5GHz帯で接続したほうが速度が速い場合が多いです。障害物の多い家で使うときは、2.4GHz帯で接続したほうが速い場合が多いです。

製品によっては、2.4GHz帯と5GHz帯を同時に使用できる製品もあります。パソコン、ゲーム機、テレビ、タブレットなど複数のデバイスを無線LANに接続する場合、デバイスによって周波数帯を分けられるため便利です。ワイヤレスで動画を再生する機器は電波干渉が少ない5GHz帯を、その他のデバイスは2.4GHz帯を使うといったことが可能です。

マルチSSID

パソコンを無線LANで接続するときは、セキュリティ強度の高い(盗聴されにくい)AESを使ったほうが良いです。しかし、ニンテンドーDSなどのゲーム機はセキュリティ強度の低いWEPにしか対応していない場合が多いです。この場合、もし、マルチSSIDに対応していない場合はWEPで通信するしかなくなります。

しかし、マルチSSIDに対応している製品なら、パソコンはAESを、ゲーム機はWEPを使うといった方法をとることができます。

無線で通信するゲーム機を持っているならマルチSSID対応製品がおすすめです。

WPS

WPSとは、無線LANの設定を簡単にできるようにする仕様のことです。

以前から、バッファロー社なら「AOSS」、NEC社なら「らくらく無線スタート」など、無線LANは、ボタンを押すだけで比較的簡単に設定できました。しかし、これらは互換性が無く、親機がバッファロー、子機がNECの場合などは設定することができませんでした。また無線LAN内蔵のパソコンなどは、AOSSなど使うことができず、手動で設定を行う必要がありました。

しかし、2007年1月、Wi-Fi Allianceは、無線LANの設定を簡単にできる仕様『WPS』を策定しました。各メーカーがこの仕様に対応する形で、共通した方法で設定できるようになります。

詳細は、「WPSで難しい無線LAN設定にさよなら!?」(外部リンク)をご覧下さい。

最後に

以上が、無線LANの選び方でした。これらのことを踏まえて、ご自分にピッタリの無線LANを探してみましょう。

無線1300Mbps 無線450Mbps 無線300Mbps Wi-Fiルーターの比較
最大無線速度
1300Mbps
最大無線速度
450Mbps
最大無線速度
300Mbps
最大無線速度
150Mbps
最新のDraft 11ac規格に対応した高速無線LAN。 ほどほど高速で、値段もお手ごろ。 十分な速度を確保しつつ、価格も安価。 小型でバッテリ駆動。主に外出用。

 

価格がやや高めでも構わなければ、11ac対応の最大1300Mbpsの速度が出る製品がおすすめです。パソコン内蔵の無線子機がまだ11acに対応していない場合が多いですが、今後は増えるはずです。11acに対応していないパソコンでも11nや11gなどで通信可能です。

動画をワイヤレスで視聴するようなことがなく、価格重視なら、最大300Mbpsの無線LANルーターでも良いと思います。

外出先で、Wi-Fiのみに対応したタブレットやゲーム機、パソコンをインターネットに接続したい場合は、Wi-Fiルーターが良いでしょう。