モバイルPCの危険とセキュリティ

モバイルノートPCを持ち出すときは細心の注意を!

モバイルノートPCを外出先で使うときは、細心の注意が必要です。 

情報漏洩が一番多いのは、モバイルノートといっても過言ではありまん。 ノートPCの置き忘れや、盗難、公衆無線LANサービスでの盗聴など、常に情報漏えいの危険を伴っています。

ここでは、モバイルノートPCの情報漏洩の例と、そのセキュリティ対策について紹介します。

例1:パソコンを外出先へ置き忘れ

情報漏えいで最も多いのが、パソコンの置き忘れです。

電車やネットカフェに、パソコンを置きっぱなしにして盗まれる事件が非常に多いです。県立高校長が、電車の中に、生徒のテスト結果や教員の住所など299人分のデータが入ったパソコンを置き忘れた事件や、国立病院の職員が、山手線の電車の中の網棚に、入退院名簿など168人分のデータが入ったパソコンを置き忘れた事件、成人病センターに勤務する医師が、電車の中に、患者の氏名、治療所見などのデータが入ったパソコンを置き忘れた事件など、たくさんの情報漏洩が起こっています。


例2:公衆無線LANサービスを利用して盗聴された

カフェ、ホテル、新幹線などの公衆無線LANサービス(ホットスポット)を利用して、データを盗聴されたり、パソコンに侵入されたりする場合があります。

パスワードなどの入力が必要なページへはアクセスしないことをおすすめします。

例3:後ろから画面を見えられてしまう

モバイルPCを、カフェや電車などで使っている人を見かけますが、後ろや横から画面が丸見えです。
他人に画面を見られないように、場所を気にするとか、覗き見防止フィルターをつけるとかしましょう。


対策

セキュリティソフトのインストール

セキュリティソフト

公衆無線LANサービスに接続する場合、セキュリティソフトのインストールは必須です。同じLAN内に、見知らぬ人のパソコンが接続されている場合もあるので、自宅でインターネットをするよりも、相当危険です。ウイルス感染、不正侵入を防ぐためにもセキュリティソフトは必ずインストールします。

主にモバイル用として使うパソコンは、回線が遅い環境で使う場合が多いと思います。 このような環境の場合、セキュリティソフトのパターンのアップデートをすると、回線が遅くなり、インターネットの動作に支障をきたす場合があります。 回線が遅いと、パターンファイルの更新をOFFにする人もいると思います。

セキュリティソフトを選ぶときは、回線が遅くても良いように、パターンファイルの大きさが小さい製品を選ぶと良いと思います。 セキュリティソフト比較の結果、おすすめとしてはESET Smart Securityが良いと思います。

カスペルスキー等、1時間に1回もパターンファイルを更新するソフトは、セキュリティには良いですが、あまりモバイルPC向きではないと思います。

パソコンの暗号化およびパスワード設定

ノートPC

万が一、パソコンが盗まれても情報漏えいしないように、パソコンの暗号化とパスワードを設定しておきます。
「ログインパスワードを設定していれば、暗号化なんて必要ない」という方もいますが、それは間違いです。パソコン内のハードディスクを抜き取り、USB変換アダプタなどを使って、外付けハードディスクとして接続すると、ファイルは簡単に見れてしまいます。

そのため、ハードディスク全体を暗号化しておき、外付けハードディスクとして接続されても、見れないようにしておくのです。

できれば、ハードディスク全体を暗号化するほうが良いですが、バッテリの消費が激しくなったり、動作が重くなったりするデメリットもあります。そのため、重要なファイルのみ暗号化するという方法もあります。その場合、暗号化されたファイルにアクセスするときはパスワードを入力しないとアクセスできないようになります。ただし、重要なファイルのみ暗号化した場合、ブラウザのクッキーやキャッシュ、インターネットへの接続IDなどは暗号化されていないため、そのあたりの対策もとる必要があります。ウイルスバスターは、リモートファイルロックという機能があります。これは、指定したフォルダにファイルを入れると暗号化してくれる機能です。こういうソフトも良いでしょう。

パスワードもPCにログインするときだけではなく、BIOSパスワードも設定するほうが望ましいです。ただし、BIOSパスワードは別のパソコンからブートしたりすると意味をなさないので、十分な対策にはなりません。

パーソナルファイアウォールのインストール

公衆無線LANサービス(ホットスポット)に接続したときに、盗聴、侵入されないように、パーソナルファイアウォールをインストールしておきます。 ホットスポットを利用するときは、必須と言っても良いです。 OS標準のファイアウォールでいいですが、セキュリティソフトについているファイアウォール機能を使ったほうが高性能です。

Microsoft Updateなどのパッチ適用

Microsoft Update

主にモバイル用途して使うパソコンは、回線が遅い環境で使う場合が多いので、Microsoft Updateを面倒くさがる傾向があります。1度もMicrosoft Updateをしていなかったとう人もいます。大体、毎月第2火曜日にMicrosoftから新しいセキュリティパッチが発表されるので、その時期にでもよいので、1ヶ月に1回は、Updateすることをおすすめします。Microsoft Updateだけでなく、MS Office、Acrobat Reader、一太郎のソフトも同様にUpdateすると良いでしょう。


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