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the比較 > パソコンの比較 > VAIO > VAIO S11(2017年モデル)

VAIO S11(2017、2018年モデル)の実機レビュー

更新日:2018年1月18日

手の小さい方に最適な11.6型モバイルPC

VAIO S11は、11.6型液晶を搭載した"小型"のモバイルノートパソコンです。

小型であるため、バッグには入れやすいですし、設置場所も小さくてすみ、持ち運びに便利です。

小型ゆえにデメリットもありますが、手の小さい方であれば逆にメリットになることもあります。

格安SIMを挿入すれば、どこでもすぐにインターネットに接続できる点もメリットです。

2018/1/18追記:第8世代インテルCoreプロセッサーを選択可能になったことで、記事の加筆、修正を行いました。

CPU 第7世代、第8世代Core
/ Celeron
メモリ 最大16GB
ストレージ SATA SSD / PCIe SSD
液晶サイズ 11.6型
液晶種類 FHD 広視野角 低反射コート
質量 第8世代CPU:約870g
それ以外:約860g
バッテリー 第8世代CPU:約14-15時間
それ以外:約14.5-16時間
価格 約11万円~

 

 

レビュー機は当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i5-7200U、8GBメモリ、128GB M.2 SATA SSD

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

VAIO S11の特徴

VAIO S11の大きな特徴は、"小型"である点です。ただし、小型ゆえのデメリットもあります。詳細は下に記載します。

小型・軽量で、持ち運びに超便利

一般的なモバイルノートPCの液晶は13.3型が多いですが、VAIO S11は、11.6型の小さな液晶を搭載しています。小さいというのは、色々便利なもので、例えば、ボディバッグなどの小さなカバンにも入りやすいです。女の人が持つような小さなバッグにも入りやすいでしょう。色々なバッグに入ることから、ビジネスシーンだけでなく、カジュアルなシーンでも使いやすいと思います。

また、テーブルに設置するスペースも小さくて済みます。デスクスペースが狭いケースでも、パソコンが小さいと、隣にノートを開いたり、書類を広げたりしやすくなります。

さらに、質量も(最小構成時なら)約840gと非常に軽量です。最近は、ストレージが軽量化したこともあり、PC本体の質量がどんどん軽くなってきています。そんな中でも、840gというのはかなり軽量なほうです。また、このくらい軽量だと、バッテリー駆動時間が極端に短いケースもありますが、VAIO S11はそんなこともなく、十分なバッテリー駆動時間が確保されています。


ボディバッグなどの小さなカバンにも入れやすい

 

ただし、小型ゆえに、手が大きい筆者は、手の平がパームレスト(手の平を置くところ)から少しはみ出て、ちょっと痛いです。一般的な手の大きさの女性にも試してもらったところ、この方の場合はギリギリはみ出ず、痛くはないそうです。

また、指をかなり曲げてタイピングする方もいれば、逆に指を比較的伸ばしてタイピングする方もおり、タイピング方法によっても、はみ出るかどうかは変わってくると思います。はみ出る場合、ボディの正面側が割と尖っているので、痛く感じるのではないかと思います。


手が大きいと、手の平がはみ出てちょっと痛い

 

また、液晶が小さいということは、画面の文字なども小さくなってしまいます。老眼の方や、小さい文字を見ると頭が痛くなるような方は、13.3型クラスのモバイルノートPCの方が良いと思います。

追記 第8世代インテルCPU選択可能に!VAIO TruePerformanceでさらに性能向上

2018年1月18日に、第8世代インテルCPUも選択できるようになりました。

第8世代インテルCPUになり大幅に性能が向上しましたが、さらに「VAIO TruePerformance」というパフォーマンス向上機能が使えるようになりました。VAIO TruePerformanceを適用すると、Intel Turbo Boost Technologyによって安定して動作しているときのクロックをより高めに動作させることが可能になります。この機能を適用すると、適用前に比べて10%強ベンチマークスコアが向上しています(下図)。詳しい仕組みは、下のデータ参照元をご覧ください。


ベンチマークスコアの比較
データ参照元:開発者が語る「VAIO TruePerformance」- VAIO

 

第8世代インテルCPUを搭載するだけで発熱が心配なのに、このようなパフォーマンス向上機能を追加して、放熱は大丈夫なのか気になるところですが、PC Watch様の記事によると、第8世代インテルCPUを搭載したモデルは、次のように冷却機構も改善されているようです。ただし、その分、質量が約10gほど重くなっています。

放熱用ヒートパイプの熱輸送力を33%向上させつつ、放熱用フィンの熱交換率も10%向上させた。さらに、ファン回転テーブルのチューニングなどを行なうことで、前提的な放熱能力の向上を達成。
引用元:PC Watch様

 

追記 ピンクとALL BLACK EDITIONのカラーが追加で計6色

新生活に合わせ、女性向けのカラーとして「ピンク」が選べるようになりました。また、プレミアムエディションとして、ロゴなどが全て「黒」で統一された「ALL BLACK EDITION」も登場し、選択肢が広がりました。



合計6色のカラーバリエーション

追記 各モデルとの比較

2017年9月に発売されたモデルと、新しく2018年1月に発売されたモデルとを合わせて仕様を確認します。どちらも筐体は変わっていませんが、スペックは若干異なっています。

2018年1月モデルは、第8世代インテルCPUを搭載し、またVAIO TruePerformanceの機能も搭載されたことで、パフォーマンスは飛躍的にUPしています。

一方、2017年9月モデルは、質量が10gほど軽く、バッテリー駆動時間も仕様値で約30分~1時間長くなっています。

VAIO S11の2017年モデルと2018年モデルの比較
  2018年1月モデル 2017年9月モデル
ALL BLACK EDITION 通常モデル 通常モデル
CPU Core i7-8550U Core i7-8550U
Core i5-8250U
Core i5-7200U
Core i3-7100U
Celeron 3865U
メモリ 8 / 16GB 4 ~ 16GB
ストレージ PCIe SSD SATA SSD
PCIe SSD
SATA SSD
PCIe SSD
質量 約870g 約860g
バッテリー駆動時間 約14.0 - 15.0時間 約14.5 - 16.0時間
VAIO TruePerformance 対応 非対応
レビュー レビュー
※ CeleronのCPUの場合、メモリは4GB、ストレージはSATA SSDのみとなります。

キーピッチが狭いが、それが好きな人も

VAIO S11は、キーピッチ(キーの中央から、隣のキーの中央までの距離)がやや短くなっています。下図のように、VAIO S11とVAIO S13を並べてみましたが大分違います。筆者は手が大きいため、やや窮屈に感じます。手が小さい人で、窮屈に感じない人でも、他のキーボードで慣れている場合は、違和感があってタイプミスしやすいと思います。キーボードの両側にスペースがあるため、もう少しキーピッチを広く配置してくれたら良かったなと思います。

ただし、手の小さい方は、逆にキーピッチが狭いほうが好きという方もいます。そういった方には相性が良いキーボードだと思います。


VAIO S11とS13のキーの比較

継続してLTEに対応

旧モデルのVAIO S11は、いち早くLTEに対応し、かなり人気の機種でしたが、新モデルのVAIO S11も継続してLTEに対応しています。


LTE対応モデルあり。サイズはmicro SIM

ポートの種類が多いが、USB Type-Cはなし

最近のモバイルノートパソコンは、ポートの種類が減少傾向にあり、特にVAIO S11のような小型モバイルは、USBポートのみといったケースも珍しくありません。

VAIO S11は、フルサイズのUSB、LAN、VGA、HDMIなど、ポートの種類が非常に豊富に搭載されています。有線LANを構築している方、大型テレビに接続したい方、プロジェクターに接続したい方などは、これらのポートはあると便利です。

ただし、VAIO S11には、最近のPCに搭載されることの多いUSB Type-Cポートがありません。他のポートが充実しているので、USB Type-Cが無くてもそれほど困らないとは思いますが、旧モデルのVAIO S11には搭載されていただけにやや残念です。


VGAやLANポートを搭載

ギラつきが残念・・・

個人的にやや残念なのは、液晶にギラつきを感じる点です。ギラつきは、液晶が虹色に輝いて見える現象で、キラキラしていたり、ごみが入っているように見えたりします。筆者は気になるレベルのギラつき具合ですので、ギラつきが気になる方はやめたほうが良いと思います。ただし、液晶にこだわりがない方は、何も感じないかもしれません。気になるかどうかは個人差があるため、何とも言えません。なお、複数のパネルメーカーから調達している場合、別のメーカーのパネルが搭載されることもあり、その場合はギラつきが無いかもしれません。


液晶にはややギラつきあり

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

まず、最大輝度は実測で256cd/m2となっています。普通の輝度だと思います。

IPSパネルを搭載しており、視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色と緑色が強く発色していることが分かります。ただし、一般のユーザーは気にならない(気づかない)と思います。写真などを扱う仕事をしている方は、やや気になるかもしれません。


ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンとしては広めだと思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

メーカー仕様表を確認すると、表面処理は「低反射コート」となっています。純粋な非光沢液晶よりもやや映り込みがありますが、その分色は鮮やかに見えます。ハーフグレアに近い見た目です。


画面への映り込み

 

画素形状です。ギラつきを感じる点が残念です。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認するとキーピッチは約16.95mm(横方向)、キーストロークは約1.2mmとあります。縦方向のキーピッチは実測で約16.5mmです。PCが小型である分、キーピッチは狭いです。キーストロークも浅めです。キーピッチが通常よりも狭いため、筆者は窮屈に感じますが、キーピッチは狭いほうが好きという方もおり、そういった方には相性の良いキーボードだと思います。

キーの押しはじめの抵抗感が少なく、筆者はあまり好みではありませんが、軽いタッチでタイピングする方には適していると思います。

また、英語キーボードも選択することが可能です。外国人や英語キーボードが好きな方にはよいでしょう。

キートップには専用開発したフッ素含有UV硬化塗装が施されており、皮脂によるテカリを防ぐことが可能です。パームレストをシルバーにすると、パームレストも皮脂が目立ちくく、清潔感があります。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3


キーの拡大図4

 

パームレストと机の段差が少ない構造になっており、手首に負担がかからずタイピングできます。


机との段差を抑えたパームレスト

キーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

タッチパッドはやや小さめです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しており、タッチパッドを操作中に、誤ってクリックされてしまうことは少ないですが、やや固めです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

Celeronや第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載可能です。また、2018年1月18日から、第8世代インテルCoreプロセッサーも選択できるようになりました。Core i5-8250Uがコスパが高くおすすめです。この小型モバイルPCで負荷のかかる作業をする方も少ないと思うため、予算がなければ、Core i3-7100Uでもいいと思います。

Web閲覧程度のライトな作業のみする場合は、Celeron 3865Uでもいいと思います。SSDを搭載しているため、そこまで遅く感じることはないです。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

ストレージ

3,000MB/sの速度が出る非常に高速なSSDやSATA SSDを選択可能です。体感速度はどちらもそれほど変わらないため、容量で選ぶと良いと思います。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

VAIO S11で計測したベンチマーク

以下、Core i5-7200U、8GBメモリ、128GB M.2 SATA SSDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7200U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i5-7200U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7200U
x265でエンコード (※1) 44分05秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分14秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

128GB M.2 SATA SSD

質量のチェック

VAIO S11の質量は、メーカー仕様値で、第8世代インテルCPUモデルが約870g、第7世代インテルCPUおよびCeleronモデルが約860gとなっています。

また、第8世代インテルCPUを選択できない頃の以前の仕様表には、LTE非対応モデルが840g、LTE対応モデルが860gと書かれていました。

第7世代インテルCPU、LTE非対応モデルを、当サイトで計測した結果は下図の通りです。PC本体は、他のモバイルノートPCと比較して非常に軽いです。ACアダプターの質量は普通です。


質量の計測値

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は35Whと、モバイルノートパソコンとしてはやや少なめです。ただし、液晶サイズが小さいため、消費電力も少なく、バッテリー駆動時間は短くはありません。


バッテリーの仕様

 

メーカー公表値では、第8世代インテルCPUモデルが約14-15時間、それ以外のCPUのモデルが約14.5-16時間となっています(JEITA2.0測定法)。ただ、実際に使用してこの駆動時間通り、バッテリーが持つことはまずありません。

そこで、当サイトで実測したバッテリー駆動時間の結果を下に掲載します。環境や使用アプリによって駆動時間は変わってきますが、仕事で使用するなら、「PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト」の結果が一番参考になると思います。他のモバイルノートパソコンと比較すると、普通の駆動時間かなと思います。

 

バッテリー駆動時間(当サイトによる計測値)
  Core i5-7200U
PCMark 8 Home のテスト ※1 4時間38分
PCMark 8 Work のテスト ※2 6時間33分
動画再生時 ※3 8時間25分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りは、ほとんどありません。


SDカードスロット挿入後の画像

 

アクセス速度は普通です。


UHS-Ⅰ対応カード

 

 

 

 

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