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VAIO S11(2017年モデル)の実機レビュー

更新日:2017年10月11日

手の小さい方に最適

VAIO S11は、11.6型液晶を搭載した"小型"のモバイルノートパソコンです。

小型であるため、バッグには入れやすいですし、設置場所も小さくてすみ、持ち運びに便利です。

小型ゆえにデメリットもありますが、手の小さい方であれば逆にメリットになることもあります。

格安SIMを挿入すれば、どこでもすぐにインターネットに接続できる点もメリットです。

ただし、新製品ではありますが、CPUは第8世代ではなく、第7世代インテルCoreプロセッサーとなります。


※レビュー機は当サイトの購入品です

VAIO S11(2017年9月発売モデル)の基本スペック

VAIO S11(2017年9月発売モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第7世代インテルCoreプロセッサーまたはCeleronです。
グラフィックカード
CPU内蔵のグラフィックスです。
 
液晶ディスプレイ
11.6型ワイド、フルHD広視野角低反射コート付き液晶です。
メモリ
LPDDR3のメモリを最大16GBまで選択できます(デュアルチャンネル)。
M.2 SSD
PCIe接続またはSATA接続のM.2 SSDを選択可能です。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは搭載していません。
 
バッテリー駆動時間
約14.5~16.0時間(JEITA2.0測定法)です。
 
その他
質量はLTE非対応モデルが約840g、LTE対応モデルが約860g。薄さは15.0~17.9mmです。

 

今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i5-7200U、8GBメモリ、128GB M.2 SATA SSD

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

VAIO S11の特徴

VAIO S11の大きな特徴は、"小型"である点です。ただし、小型ゆえのデメリットもあります。詳細は下に記載します。

小型・軽量で、持ち運びに超便利

一般的なモバイルノートPCの液晶は13.3型が多いですが、VAIO S11は、11.6型の小さな液晶を搭載しています。小さいというのは、色々便利なもので、例えば、ボディバッグなどの小さなカバンにも入りやすいです。女の人が持つような小さなバッグにも入りやすいでしょう。色々なバッグに入ることから、ビジネスシーンだけでなく、カジュアルなシーンでも使いやすいと思います。

また、テーブルに設置するスペースも小さくて済みます。デスクスペースが狭いケースでも、パソコンが小さいと、隣にノートを開いたり、書類を広げたりしやすくなります。

さらに、質量も(最小構成時なら)約840gと非常に軽量です。最近は、ストレージが軽量化したこともあり、PC本体の質量がどんどん軽くなってきています。そんな中でも、840gというのはかなり軽量なほうです。また、このくらい軽量だと、バッテリー駆動時間が極端に短いケースもありますが、VAIO S11はそんなこともなく、十分なバッテリー駆動時間が確保されています。


ボディバッグなどの小さなカバンにも入れやすい

 

ただし、小型ゆえに、手が大きい筆者は、手の平がパームレスト(手の平を置くところ)から少しはみ出て、ちょっと痛いです。一般的な手の大きさの女性にも試してもらったところ、この方の場合はギリギリはみ出ず、痛くはないそうです。

また、指をかなり曲げてタイピングする方もいれば、逆に指を比較的伸ばしてタイピングする方もおり、タイピング方法によっても、はみ出るかどうかは変わってくると思います。はみ出る場合、ボディの正面側が割と尖っているので、痛く感じるのではないかと思います。


手が大きいと、手の平がはみ出てちょっと痛い

 

また、液晶が小さいということは、画面の文字なども小さくなってしまいます。老眼の方や、小さい文字を見ると頭が痛くなるような方は、13.3型クラスのモバイルノートPCの方が良いと思います。

キーピッチが狭いが、それが好きな人も

VAIO S11は、キーピッチ(キーの中央から、隣のキーの中央までの距離)がやや短くなっています。下図のように、VAIO S11とVAIO S13を並べてみましたが大分違います。筆者は手が大きいため、やや窮屈に感じます。手が小さい人で、窮屈に感じない人でも、他のキーボードで慣れている場合は、違和感があってタイプミスしやすいと思います。キーボードの両側にスペースがあるため、もう少しキーピッチを広く配置してくれたら良かったなと思います。

ただし、手の小さい方は、逆にキーピッチが狭いほうが好きという方もいます。そういった方には相性が良いキーボードだと思います。


VAIO S11とS13のキーの比較

継続してLTEに対応

旧モデルのVAIO S11は、いち早くLTEに対応し、かなり人気の機種でしたが、2017年モデルのVAIO S11も継続してLTEに対応しています。ただし、VAIO S11のLTE対応モデルは、10月27日(金)からとなります。


LTE対応モデルあり。サイズはmicro SIM

ポートの種類が多いが、USB Type-Cはなし

最近のモバイルノートパソコンは、ポートの種類が減少傾向にあり、特にVAIO S11のような小型モバイルは、USBポートのみといったケースも珍しくありません。

VAIO S11は、フルサイズのUSB、LAN、VGA、HDMIなど、ポートの種類が非常に豊富に搭載されています。有線LANを構築している方、大型テレビに接続したい方、プロジェクターに接続したい方などは、これらのポートはあると便利です。

ただし、VAIO S11には、最近のPCに搭載されることの多いUSB Type-Cポートがありません。他のポートが充実しているので、USB Type-Cが無くてもそれほど困らないとは思いますが、旧モデルのVAIO S11には搭載されていただけにやや残念です。


VGAやLANポートを搭載

なぜか第7世代CPU・・・

VAIO S11(2017年モデル)は、9月に発売された新製品ですが、第8世代インテルCPUを搭載していません。第7世代インテルCoreプロセッサーが搭載されています。この時期に発売された多くのPCは第8世代インテルCPUを搭載しているため、やや残念です。

ただ、第8世代CPUは処理性能は高いですが、バッテリー駆動時間が長くなるわけでもないため、モバイル用PCとしては、第7世代インテルCPUでも、困ることはないと思います。


なぜか第8世代ではなく、第7世代CPUを搭載

ギラつきが残念・・・

個人的にやや残念なのは、液晶にギラつきを感じる点です。ギラつきは、液晶が虹色に輝いて見える現象で、キラキラしていたり、ごみが入っているように見えたりします。筆者は気になるレベルのギラつき具合ですので、ギラつきが気になる方はやめたほうが良いと思います。ただし、液晶にこだわりがない方は、何も感じないかもしれません。気になるかどうかは個人差があるため、何とも言えません。なお、複数のパネルメーカーから調達している場合、別のメーカーのパネルが搭載されることもあり、その場合はギラつきが無いかもしれません。


液晶にはややギラつきあり

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

まず、最大輝度は実測で256cd/m2となっています。普通の輝度だと思います。

IPSパネルを搭載しており、視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色と緑色が強く発色していることが分かります。ただし、一般のユーザーは気にならない(気づかない)と思います。写真などを扱う仕事をしている方は、やや気になるかもしれません。


ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンとしては広めだと思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

メーカー仕様表を確認すると、表面処理は「低反射コート」となっています。純粋な非光沢液晶よりもやや映り込みがありますが、その分色は鮮やかに見えます。ハーフグレアに近い見た目です。


画面への映り込み

 

画素形状です。ギラつきを感じる点が残念です。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認するとキーピッチは約16.95mm(横方向)、キーストロークは約1.2mmとあります。縦方向のキーピッチは実測で約16.5mmです。PCが小型である分、キーピッチは狭いです。キーストロークも浅めです。キーピッチが通常よりも狭いため、筆者は窮屈に感じますが、キーピッチは狭いほうが好きという方もおり、そういった方には相性の良いキーボードだと思います。

キーの押しはじめの抵抗感が少なく、筆者はあまり好みではありませんが、軽いタッチでタイピングする方には適していると思います。

また、英語キーボードも選択することが可能です。外国人や英語キーボードが好きな方にはよいでしょう。

キートップには専用開発したフッ素含有UV硬化塗装が施されており、皮脂によるテカリを防ぐことが可能です。パームレストをシルバーにすると、パームレストも皮脂が目立ちくく、清潔感があります。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3


キーの拡大図4

 

パームレストと机の段差が少ない構造になっており、手首に負担がかからずタイピングできます。


机との段差を抑えたパームレスト

キーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

タッチパッドはやや小さめです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しており、タッチパッドを操作中に、誤ってクリックされてしまうことは少ないですが、やや固めです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載可能です。第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載できないのは残念ですが、この小型のPCでCPUに大きな負荷のかかる作業をする方はマレだと思うので、問題ないでしょう。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

ストレージ

3,000MB/sの速度が出る非常に高速なSSDやSATA SSDを選択可能です。体感速度はどちらもそれほど変わらないため、容量で選ぶと良いと思います。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

VAIO S11で計測したベンチマーク

以下、Core i5-7200U、8GBメモリ、128GB M.2 SATA SSDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7200U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i5-7200U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7200U
x265でエンコード (※1) 44分05秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分14秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

128GB M.2 SATA SSD

質量のチェック

VAIO S11の質量は、メーカー仕様値で約840gとなっています。

当サイトでの計測値は下図の通りです。PC本体は、他のモバイルノートPCと比較して非常に軽いです。ACアダプターの質量は普通です。


質量の計測値

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は35Whと、モバイルノートパソコンとしてはやや少なめです。ただし、液晶サイズが小さいため、消費電力も少なく、バッテリー駆動時間は短くはありません。


バッテリーの仕様

 

メーカー公表値は、JEITA2.0測定法で約14.5~16.0時間となっています。ただ、実際に使用してこの駆動時間通り、バッテリーが持つことはまずありません。

そこで、当サイトで実測したバッテリー駆動時間の結果を下に掲載します。環境や使用アプリによって駆動時間は変わってきますが、仕事で使用するなら、「PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト」の結果が一番参考になると思います。他のモバイルノートパソコンと比較すると、普通の駆動時間かなと思います。

 

バッテリー駆動時間(当サイトによる計測値)
  バッテリー駆動時間
PCMark 8 Home のテスト ※1 4時間38分
PCMark 8 Work のテスト ※2 6時間33分
動画再生時 ※3 8時間25分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りは、ほとんどありません。


SDカードスロット挿入後の画像

 

アクセス速度は普通です。


UHS-Ⅰ対応カード

 

 

 

 

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