マウス m-Book Fの実機レビュー

更新日:2019年4月25日
CPU Celeron 3867U
第8世代Core (U)
メモリ 4~32GB
ストレージ M.2 SATA / PCIe SSD
2.5インチ HDD / SSD
[同時搭載可能]
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.1~2.3kg
バッテリー 約6.0時間
価格[税別] 4万円台~

SSD搭載でも5万円台から購入可能

m-Book Fは、Celeron 3867U、SSDという構成なら、5万円台(税別)で購入できるコスパの高いノートPCです。

24時間365日が標準で付帯するため、初心者でも安心して購入することができます。

また、M.2 SSDと2.5インチストレージのダブルストレージ構成が可能で、SSDの価格がかなり安いのも特徴です。

光学ドライブも搭載しています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Celeron 3867U、8GBメモリ、240GB SATA SSD NEW!

Core i7-8550U、8GBメモリ、256GB SATA SSD、1TB HDD

目次

お忙しい方は、「m-Book Fの特徴」のみお読みください。

 

 

このページをご覧の方だけに

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m-Book Fの特徴

SSD搭載でも5万円台と格安

m-Book Fは、「Celeron 3867U、SSD」の構成なら5万円台で購入できる15.6型フルHD搭載ノートPCです。Celeron 3867Uの性能は高くありませんが、Atomほどひどいわけでもなく、SSDを搭載することで遅さをカバーでき、Web閲覧、動画鑑賞、Officeの操作程度の作業なら、それほどストレスなく使うことができます。

余裕をもって「Core i3、SSD」の構成にしても、7万円台から購入でき、コストパフォーマンスは非常に高いです。

15.6型フルHD液晶、Core プロセッサー、SSD搭載の万人向けスペック

 

光学ドライブを搭載

最近では搭載されることが少なくなった光学ドライブを搭載しています。

光学ドライブを搭載

 

ダブルストレージ構成が可能 & SSDが安い!

m-Book Fは、M.2 SSDと2.5インチストレージのダブルストレージ構成が可能です。M.2 SSDについては、安価なSATA3 SSDから、最大3,000MB/sを超えるPCIe-NVMe SSDまで選択することが可能です。

また、SSDの価格がかなり安いのも特徴です。例えば512GB NVMe Express SSD(M.2)が、15,800円で追加できます。

ダブルストレージ構成が可能

 

24時間365日対応の電話サポート

マウスコンピューターの製品は、24時間365日電話サポートが標準で付いてきます。対応も日本人で、PC初心者でも安心して購入することができます。

24時間365日対応の電話サポート

 

フルHD液晶だが、視野角は広くない

m-Book Fは、フルHD液晶を搭載していますが、視野角は良くありません。最近は視野角の良いパネルが多くなってきているため、この点はやや残念です。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

本製品は、フルHD非光沢液晶を搭載しています。

最大輝度は、当サイトの計測では211cd/m2と低めです。視野角が悪いため、画面の角度をきっちりと調整しないと、淡い色が白っぽく表示されてしまいます。色域も狭いのでそれほど見やすくはありません。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は狭いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が強く発色していることが分かります。俗にいう青白い画面になっています。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域は、狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはややありますが、それほど気にはなりません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

ややフリッカー(ちらつき)が発生しています。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認すると、キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.8mmとなっており、標準的な数値です。キートップはほぼフラットで、底付きの衝撃はやや感じますが、キー配列は標準的で、普通に打てるキーボードだと思います。

タッチパッドの操作性は普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CeleronからCore i7まで選択可能です。軽めの作業しかしないので安くしたいならCeleron 3867Uを、少し余裕を持たせるならCore i3を、標準的な性能ならCore i5を選ぶといいと思います。Core i7はCore i5とほぼ性能は変わらず、特に本製品で計測したベンチマークスコアは他の製品より低めであったため、特に選ぶ理由はありません。

CPU性能
~ CINEBENCH R15 ~
左:Celeron 3867U、右:Core i7-8550U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i5-8250U 546
Core i7-8550U
[レビュー機で計測]
499
Core i3-8130U 342
Celeron N4100 229
Celeron 3867U
[レビュー機で計測]
130
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスの性能はあまり良くありませんが、一般的な作業なら問題ありません。

グラフィックス性能
~ 3DMark Cloud Gate ~
インテル HD グラフィックス 610 (Celeron 3867U)
インテル UHD グラフィックス 620(Core i7-8550U)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GTX 1060 80337
GTX 1050Ti 47000
GeForce MX 150 20470
Intel UHD 620
[レビュー機で計測]
7949
Intel HD 610
[レビュー機で計測]
5047
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、HDDやSSDを搭載できます。本製品はSSDの価格が安いため、できるだけSSDを選択するようにしましょう。SATA SSDとPCIe SSDはベンチマークスコアは大きな差がありますが、体感速度はあまり変わらないため、SATA SSDで十分だと思います。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
256GB SATA SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
高速PCIe SSD 1500~3500位
SATA SSD
[レビュー機で計測]
550
HDD 135
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • CINEBENCH R20
  • Passmark
  • TMPGEnc
  • CrystalDisk 6
    (SDカード)
CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Celeron 3867U
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Celeron 3867U
Core i7-8550U
他のCPUとの比較(CPU MARK)
Core i7-8750H 12422
Core i7-8565U 10428
Core i5-8265U 8750
Core i7-8550U
[レビュー機で計測]
7996
Celeron N4100 2611
Celeron 3867U
[レビュー機で計測]
2010
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  Celeron 3867U Core i7-8550U
x265でエンコード (※1) 2時間5分58秒 30分37秒
QSVでエンコード (※2) 6分58秒 4分01秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-8750H 16分40秒
Core i7-8550U
[レビュー機で計測]
30分37秒
Celeron 3867U
[レビュー機で計測]
2時間5分58秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Ⅰのカードで測定

 

質量のチェック

m-Book Fの質量のチェックです。

当サイトで計測した質量は次の通りです。外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートパソコンとしては、比較的軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.069kg
ACアダプター 212g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は31Whと少なめです。バッテリー駆動時間は、以下の通りで、やや短めです。

バッテリー駆動時間
  Celeron 3867U Core i7-8550U
JEITA 2.0 測定方法 ※1 約6.0時間
動画再生時 ※2 3時間45分 3時間47分
PCMark 8 Work テスト ※3 3時間35分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

なお、下表において、タブをクリックすると、各モデルの計測結果を切り替えられます。

Celeronモデルはとても静かです。Core i7モデルは普通の騒音値です。

  • Celeronモデル
  • Core i7モデル
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Celeronモデルは低めの温度です。Core i7モデルは普通の温度です。

  • Celeronモデル
  • Core i7モデル
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

いずれのモデルも低めの温度です。

  • Celeronモデル
  • Core i7モデル
PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
PC本体の表面温度
赤外線温度計:SainSonicSS5380
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

  • Celeronモデル
  • Core i7モデル
消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

m-Book Fの外観のチェックです。

シンプルな外観です。狭額ベゼルではないので、モダンな感じはありません。

 

天板です。

 

スピーカーは底面にあります。音質はそれほど良くないです。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で4点といったところです(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

電源ボタンは三角形になっておりかっこいいです。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

側面のインターフェースです。多くのポートがあり、USB Type-Cポートも搭載しています。

 

底面にSDカードスロットがあります。

 

底面のバッテリー部分はやや出っ張りがあります。

 

底面カバーを外すには、底面のネジとキーボード下にあるネジを外す必要があります。キーボードは上側から外しますが、プラスチック製の工具だと外しにくかったので、金属製の工具を使ったほうがいいです。

 

メモリは2スロットで、増設・換装が可能です。

 

2.5インチストレージも増設・換装できるでしょう。

 

M.2 SSDも同様です。

 

SIMカードスロットとアンテナがあるので、LTEモジュールがあれば・・・・。

 

ACアダプターは40Wと、第8世代Coreプロセッサーを搭載している割には容量が少ないです。

 

まとめ

以上が、m-Book Fのレビューです。

Celeron 3867U、SSD、フルHDという構成なら5万円台から購入可能です。Celeron 3867Uは高い性能ではありませんが、SSDを搭載することで、軽作業ならストレスなく動作します。

余裕を持たせるなら、Core i3モデルがいいでしょう。こちらでも7万円台で購入可能です。

国内生産(組み立て)をしており、標準で24時間365日の電話サポートも付いており、初心者でも安心して使えます。「有名な国内メーカーは高いし、海外のメーカーはサポート面が心配だし・・・・」といった方にちょうど良いと思います。

液晶はフルHDですが、視野角が悪いです。最近は広視野角の液晶が増えてきたため、m-Book Fもそうであって欲しかったです。

SSD搭載でも5万円台で購入できるノートPC

マウス m-Book F

特徴

  • Celeron 3867U、SSD構成で5万円台と格安
  • 24時間365日サポートが標準で付帯

こんなあなたに

  • 初めてノートパソコンを購入する方
  • 安くてもある程度快適に動くPCが欲しい方
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