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レノボ ThinkPad X1 Hybridの実機レビュー

更新日:2012年4月7日

Android OS も使える

ThinkPad X1 Hybridは、Windows OSの他に、Android OSも搭載したハイブリッド型の13.3型モバイルノートパソコンです。

Android OSで動作させるメリットは、バッテリ駆動時間が数倍に延びる点です。当サイトでのテストでは、3倍以上もバッテリ駆動時間が長くなりました。ロングバッテリで有名なレッツノートよりも長い駆動時間でした。

今回、このAndroid OSの使い勝手を中心に、本機をレビューしていきたいと思います。

なお、ボディは、Hybridの付かないThinkPad X1と全く一緒です。薄型で非常に頑丈なPCとなっています。

メーカーサイトThinkPad X1 Hybrid

目次

ThinkPad X1 Hybrid の基本スペック

本機の基本スペックを紹介します。※2012年4月5日現在の情報です。

CPU
Core i3~i7のCPUを選択可能です。本機はCore i3-2350Mです。
グラフィックカード
CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。
液晶ディスプレイ
13.3型ワイド(1366x768)の光沢液晶ディスプレイです。ゴリラガラスを採用し頑丈です。
メモリ
容量は選択できます。本機は4GBのメモリを搭載しています。
ハードディスク
320GB(7200rpm)のハードディスクを搭載しています。
SSD
HDDの代わりに128GBまたは160GBのSSDを選択できます。本機は非搭載です。
光学ドライブ
内蔵していません。
 

バッテリ駆動時間
Windows OS動作時のバッテリ駆動時間は、メーカー公表値で約5.0時間です。実測値は後述します。

特徴1 - Android OS(IMM)でも動作可能

ThinkPad X1 Hybridの特徴は、通常のCPU+Windows OSとは別に、もう1つのCPU+Android OSを搭載している点にあります。ただし、Androidマーケットは利用できません。画面はタッチパネルではありません。

なお、Android OSで起動するモードは、Instant Media Mode(IMM)と呼ばれています。

IMMを使うメリットは、バッテリ駆動時間が(実測値で)3倍以上長くなるという点です。

IMMの画面紹介

IMMへ移行するには、Windows OSの右下に表示されている「Instant Media Mode」欄のいずれかのアイコンをクリックします。

 

「ホーム」をクリックすると、下のような画面が表示されます。「鑑賞」、「Eメール」、「聴く」、「ブラウザ」といったボタンがあり、ここからアプリを呼び出せます。基本的に使えるアプリはこの4つです。

 

「鑑賞」をクリックすると、動画や画像を鑑賞できます。動画ファイルは、mp4、wmvファイルを試したところ再生できました。しかし、mts、mpg、movファイルについては再生できませんでした。

 

「Eメール」の送受信も可能です。複数のアカウントを作成できます。

 

「聴く」をクリックすると、音楽ファイルを再生できます。m4a、wav、mp3のファイルを再生してみましたが、問題ありませんでした。日本語のファイルも再生可能でした。

 

「ブラウザ」の画面です。日本語入力へ切替えるときは、「半角/全角」ボタンではなく、「Alt」+「Shift」を押す必要がありました。Windows OSとブックマークの共有などはできません。ブックマークを共有したい場合は、はてなブックマークなどのクラウドサービスを利用しましょう。

 

「設定」画面です。

 

インストールアプリの一覧です。

 

Windows OSを起動すると、IMMがインストールされているドライブが、(本PCでは)Eドライブにマウントされます。このドライブでファイルを共有できます。ただし、Android OSを起動してもWindows OSがインストールされているドライブはマウントされないため、Windows OSのデスクトップに保存したファイルなどを開くことはできません。

このドライブの空き容量は約11GBでした。また、4GBを越える大容量ファイルを保存することができませんでした。

IMM動作時のバッテリ駆動時間

動画ファイルを(サイズ:720x480)をHDDに保存し再生し、バッテリ駆動時間を計測したところ、11時間03分でした。

メーカーがアピールしている通り、非常に長いバッテリ駆動時間です。Windows OSで同様なテストをしたときと比べて、3倍以上も長く駆動しました。

 

トラブル

もしかしたら、ベンチマークなどの実行中に、私が何か設定を変えてしまったのかもしれませんが、最初IMMが起動しませんでした。IMMの画面が薄くグレーアウトし、ステータスが「使用不可」となっていました。

サポートに確認したところ、デバイスマネージャー > ネットワークアダプター > Remote NDIS based Internet Sharing Deviceが有効になっているか確認してくださいと言われたので、確認してみたところ無効になっていました。ここを有効にすることで、IMMが使用できるようになりました。なぜ無効になったのかわかりませんが、同じトラブルに遭遇した方は、試してみて下さい。

IMMを使ってみた感想

Windowsを操作後、IMMへ移行すると、どうしてもWindowsと同じ操作(画面スクロールや右クリック)をしてしまいますが、IMMはAndroid OSであるため期待通りに動作せず、ややストレスが溜まります。

かと言って「IMMはAndroid OSなんだ!」と意識しても、タッチパネルではないため操作しづらい面があります。例えば、タッチパネルではフリックするときに1本指で行いますが、本機のタッチパッドで操作する場合は2本指になります。

また画面上にはマウスポインタが表示され、これを動かして操作することになります。フリックしなければ画面スクロールできないところでも、マウスでスクロールバーを動かしたくなってしまいます(実際にはスクロールバーはない)。ThinkPad特有の操作方法である真ん中のボタン+トラックポイントで画面をスクロールすることもできません。

Android OSを、タッチパッドまたはトラックポイントを使って、マウスポインタを動かして操作するということが、やりやすいとは感じませんでした。

 

ただし、動画再生時のバッテリ駆動時間の実測値が、大幅に伸びたのは非常に魅力的だと思います。バッテリ駆動時間の長いレッツノート SX1でさえ8時間57分の駆動であったの対し、IMM時の本機は11時間03分も駆動しました。この点は素直に評価できます。

外出先で、パソコンを使ってネット閲覧、動画鑑賞をすることが多い方であれば、価値あるPCだと感じました。ネット鑑賞や動画鑑賞程度ならiPadなどのタブレット端末で十分ですが、Windows OSもたまに使わなければならない方も多いと思います。そんな方にThinkPad X1 Hybridは最適だと思います。

Androidマーケットが使えて、タッチパネルも搭載して、画面部分が分離できてタブレットにもなって、尚且つWindowsも使える仕様であれば面白かったと思いますが、それは今後の製品に期待しましょう。

それと本機を購入予定の方は、タブレットとウルトラブックの2台を買うという選択もご検討下さい。機器を2台持つことになるため管理が煩雑になりますが、総重量も、総価格も、総バッテリ駆動時間もそれほど変わらないです。

 

最後に、その他の気づいた点を箇条書きでまとめます。

特徴2 - 頑丈ボディ

本機は、トップカバーやボトムカバーはマグネシウム合金を採用し、ThinkPadブランドを名乗るだけあって、非常に頑丈です。アメリカ軍調達規格(MIL規格)をパスした筺体設計になっています。

また、液晶にはコーニング社のゴリラガラスを採用しており、こちらも非常に堅牢性が高いです。

試しに、体重約80kgの私がThinkPad X1 Hybridに乗ってみましたが、全く問題ありません。また、ドライバで液晶画面を叩いたり、擦ったりしてみましたが、傷一つつきません。非常に頑丈に出来ていると感じます。

特徴3 - 割と薄い本体


ゴム足を含めた最厚部の実測値は約26mm

上のように、これほどの頑丈さを持ちながら、本体は非常に薄いです。仕様では、16.5~21.3mmの厚さ(ゴム足含めず)となっています。

ゴム足を含めた最厚部の実測値は、約26mmでした。約20mmの厚さのウルトラブックにはおよびませんが、十分薄いPCであると思います。

 

液晶ディスプレイのチェック

ThinkPad X1 Hybridの液晶ディスプレイのチェックです。

感想としては、一般的なノートPCの液晶にありがちな、やや青白い液晶です。その他は特に特徴的なところはありません。

なお、搭載されていたパネルは、LG製のLP133WH2-TLM5でした(異なるパネルが搭載される可能性もあります)。


正面からの画像

 

詳細を見ていきます。

視野角は、一般的なノートPCと同様に良くないです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。


画面への映り込み

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が大きく低めに調整されています。そのため実際の画面は、全体的に青味が強い画面になっています。ただし、日本人は青白い画面に慣れているため、気になる方は少ないでしょう。

※異なるパネルが搭載される可能性もあります



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はやや狭いです。ただし、多くのモバイルPCも同等の色域です。


 

画面がガラスで覆われているため、画素がぼやけていますが、画素はシンプルな形状をしています。ギラツキは感じません。


キーボードとタッチパッドのチェック

キーボードのチェックです。

キーピッチは実測で約19×19mm、キーストロークは実測で約2mmでした。両者とも十分な数値です。キートップは非常に深く湾曲しており、指のフィット感は良いです。"たわみ"もありません。PrtScキーが右下にあり、Altと並んでいるため、片手でAlt+PrtScを押しやすいです。

ThinkPadの7列配列キーボードほどではないですが、非常に打ちやすいキーボードだと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図

 

トラックポイント(赤い突起)も、もちろん搭載しています。やはり、手をホームポジションから動かさずにマウスカーソルを動かせるトラックポイントは、モバイルPCにとって非常にありがたいです。ただし、通常のThinkPadよりもやや出っ張りが少ないです。

タッチパッドについて、指の滑りは良好です。ただし、クリックボタンと一体化しており、クリックボタンも指を滑らすとマウスカーソルが動いてしまいます。


タッチパッド

総合ベンチマーク

Core i3-2350Mを搭載した本機のベンチマークの結果です。

CPU、メモリ、ストレージのいずれについても性能の良い構成にはしなかったため、ベンチマーク結果もそれほど良くはありません。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)


1280x720で実行

PCMARK7 v1.0.4

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。

Core i3-2350Mを搭載した本機でテストした結果、x264でエンコードしたときは41分37秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは17分14秒でした。

そんなに速くもないので、動画編集をするなら、Core i7を選択したほうが良いです。


TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 エンコード時間
x264でエンコード 41分37秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 17分14秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

重量のチェック

重量のチェックです。

実測してみたところ、本体が1760g、ACアダプターが397gでした。

流行のウルトラブックが1300g程度の中、1760gというのはモバイルノートパソコンにしては重いと思います。ACアダプターもそれほど軽くはありません。


重量の実測結果

カードリーダー/ライターのチェック


SDカード挿入後の外観

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。ThinkPad X1 Hybridの側面は斜めにカッティングされており、SDカードが挿入しづらいです。

対応しているカードは次の通りです。

対応カード SD(SDHC、SDXC)、MMC

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。カードリーダー/ライター自体は高速だと思います。


バッテリ駆動時間のチェック


Windows OS動作時は3時間16分
IMM(Android OS)動作時は11時間03分

ThinkPad X1 Hybridのバッテリ駆動時間のチェックです

HDDに保存したDVD画質相当の動画(720x480)を再生させて、バッテリ駆動時間を計測しました。

Windows OSでテストしたときは3時間16分でした。モバイルパソコンにしては短いです。

IMM動作時は、上でも記載しましたが11時間03分でした。非常に長いです。

また、30分で80%までバッテリを充電する急速充電も可能です。

なお、バッテリは自分で交換することはできません。メーカーに依頼して交換してもらう必要があります。


 

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