レノボ ideapad 320(インテルプロセッサー搭載モデル)の実機レビュー

更新日:2018年4月8日

安くて性能もまずまずの据え置きノートPC

ideapad 320は、安くても、性能はまずまずの15.6型PCです。

多くの人に適した汎用性の高いPCです。

CPUの種類が豊富で、エントリー向けのスペックから、比較的高いスペックまで、様々なモデルが用意されています。

いずれのモデルにしても価格が安く、コスパは非常に高いです。

カラーバリエーションも多いですし、ボディの質感も良く安っぽく見えません。

さらに、最近では省かれることの多い光学ドライブも搭載しています。

マニュアル類はほとんど無いので、初めて購入する方は戸惑うかもしれませんが、ある程度PCの操作に慣れ、パソコンを購入するのが2台目以降だという方には非常におすすめです。

CPU 第6~8世代Core /
Celeron N3350
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ SSD / HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
HD 非光沢
質量 約2.2kg
バッテリー 最大 約5時間
価格 約37,000円(税込)~

 

 

レビュー機は、貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i7-7500U、8GBメモリ、128GB PCIe SSD + 1TB HDD

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

ideapad 320の特徴

CPUのバリエーションが豊富で、どのCPU搭載モデルも安いが・・

ideapad 320はCPUのバリエーションが豊富です。エントリー向けのCeleron N3350、Core i3-6006Uから、スタンダードなCore i5-7200U、Core i7-7500U、ハイスペックなCore i5-8250Uを搭載したモデルが用意されています。

どのCPUを搭載したモデルも価格が安く、コストパフォーマンスは高いです。

ただし、Core i5-8250Uを搭載したモデルの場合、ideapad 520のほうが安く、メモリやストレージの容量も多く、液晶も高品質になるため、あまりおすすめしません。Core i5-8250Uのモデルはideapad 520のほうがおすすめです。

迷ったら、Core i5-7200Uが無難だと思います。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

 

光学ドライブを搭載し、インターフェースも充実

ideapad 320は、光学ドライブを搭載している点も特徴の1つです。DVDを視聴したり、データを保存したりすることができるので、いざというときにあって困ることはないでしょう。

また、フルサイズのSDカードリーダー、USB Type-Cポートも搭載しています。

ただし、USB Type-Cは、Coreプロセッサーモデルの場合は搭載していますが、Celeronモデルの場合は搭載していないようです。また、Power DeliveryやAlt Modeには対応していません。


光学ドライブを搭載


Coreプロセッサーモデルの場合、USB Type-Cポートも搭載

 

テンキー付きキーボード

ideapad 320のキーボードは、テンキーも付いています。

「Enter」と「む」のキーがくっ付いている点が、見た目として気になりますが、打ちやすさは普通です。


テンキー付きキーボード

 

180度開くヒンジ

写真のように、ヒンジは180度開きます。座高の高い方でも、好きな角度に調節して作業をすることが可能です。


180度開くヒンジ

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

ideapad 320は、HD(1366x768)液晶のモデルと、FHD(1920x1080)液晶のモデルがあります。

それぞれの液晶の品質を勝手にレベル付けして評価すると、次のようになります。

  HD液晶 FHD液晶        
  レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6
解像度 HD FHD FHD以上
視野角 悪い 良い
色域 狭い 広い 非常に広い
その他 ギラつき無 HDR対応
120Hz駆動
など

 

FHD液晶

搭載されていた液晶の型番は「CMN N156HGA EAB」でした。ただし、他の型番の液晶パネルが搭載される可能性もあります。

最大輝度は、実測で201cd/m2と低めです。

視野角は悪いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が強く発色していることが分かります。色域の狭い液晶は黄色っぽい画面に見えるため、このように青を強くしていることが多いです。


 

色域は狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。ギラつきはそれほど感じません。


画素の拡大図

 

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。


画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

一言で言えば、「普通の打ちやすさ」です。

当サイトの計測では、キーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.5mmです。ただし、テンキーや、「Backspace」、「ろ」などの一部のキーは、横のキーピッチが狭くなっています。キートップはフラットで指のフィット感はそれほど良くなく、底付きの衝撃もややありますが、許容範囲内で、そこまで気にはなりません。

キー配列は大きくおかしいところはありませんが、Enterキーと「む」のキーがくっ付いています。タイピングへの影響はほとんどないですが、やや見た目がかっこ悪いです。


キーボード全体図


キー拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通で、一体型のクリックボタンはやや固め(力が必要)です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

特徴」の章で記載したとおり、多くのCPUを選択できます。処理性能はCPUによって大きく変わってきます。

本製品で計測したベンチマーク

今回、Core i7-7500U、8GBメモリ、128GB PCIe SSDのスペックのレビュー機で、ベンチマークを計測した結果を、次に掲載します。

Core i7-7500Uを搭載した他のPCと同等程度のスコアです。エンコード中のCPUクロックも安定しています。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-7500U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i7-7500U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-7500U
x265でエンコード (※1) 45分21秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 5分10秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー


エンコード中のCPUクロックの推移
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

128GB PCIe SSD(東芝 KBG30ZMT128G)

 

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカードを挿入したときの画像です。半分くらいカードが見えてしまうので、カードを挿入しっぱなしにすることが多い方は、引っかけないように気を付けましょう。


SDカードスロット

 

速度は遅いです。


SDカードのベンチマーク(最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定)

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、下表の他の充電器やドックで充電などができるかを試した結果を掲載します。

Power Deliveryには対応していないようで、USB Type-C充電器での充電はできませんでした。

また、Alt Modeにも対応していないようで、ディスプレイの拡張も出来ませんでした。

USB Type-C/Thunderbolt対応の充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニターや
LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × LANのみ
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
充電器 Helper 充電器(60W) ×
ZHOULX 充電器(65W) ×

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。うるさいと図書館や講義室などで使うときに、周りの人の迷惑になります。

動作音は普通です。


騒音値の計測結果

パーツの温度のチェック

温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

やや低めの温度です。


 

エンコード時のCPU温度も低めに推移しています。


エンコード時のCPU温度

表面温度のチェック

表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

普通の温度です。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。


 

外観のチェック

外観のチェックです。

オニキスブラックのカラー

いくつかカラーラインナップがありますが、ここでは量販店モデルの「オニキスブラック」のボディを掲載します。

ややグレーっぽい薄いブラックで、マットな質感で、指紋なども目立たず実用的だと思います。

 

天板の画像です。

 

液晶周りの材質はやや安っぽいです。

 

スピーカーは底面に配置されています。音質は普通ですが、安価なPCとしては十分だと思います。勝手に点数を付けると、10点満点で5点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

天板を閉じたときの画像です。

 

インターフェースです。光学ドライブに、USB Type-C、LAN、フルサイズのSDカードスロットなどを搭載し、種類は豊富です。

 

底面の画像です。

 

ACアダプターです。45Wで、専用の電源端子になっています。

ブリザードホワイトのカラー

ブリザードホワイトの外観を詳しく確認したい方は、ideapad 320(AMDプロセッサー搭載モデル)のレビューの記事をご覧ください。プロセッサーはAMDとなっていますが、外観は変わりません。

 

まとめ

以上が、ideapad 320(インテルプロセッサー搭載モデル)のレビューです。

Celeronから第8世代CPUまで搭載したモデルがラインナップされており、好みのスペックにすることが可能です。どのCPUを搭載したモデルも、他社と比べて価格が安く、コストパフォーマンスが高いです。

安い割には大きな欠点もなく、普通に使えるPCだと思います。

光学ドライブも搭載し、インターフェースも豊富です。USB Type-Cも搭載していますが、Power DeliveryやAlt Modeには対応していないようですので、ご注意下さい。

なお、第8世代CPU搭載モデルは、ideapad 520のほうが価格が安くなり、こちらのほうがおすすめです。

 

詳細・購入はこちら

レノボ ideapad 320(インテル プロセッサー搭載モデル)は、直販モデルと量販店モデルがあります。

どちらが安いかは、セール状況などによります。

直販モデル

 

量販店モデル

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ideapad 320の量販店モデル
      おすすめ!  
80XR007HJP 80XH0049JP 80XL00C5JP 80XL03A2JP
ディスプレイ HD 非光沢 HD 非光沢 FHD 非光沢 FHD 非光沢
CPU Celeron N3350 Core i3-6006U Core i5-7200U Core i7-7500U
メモリ 4GB 4GB 4GB 8GB
ストレージ HDD 1TB HDD 1TB SSD 128GB SSD 128GB
+HDD 1TB
おまけ 無線マウス 無線マウス なし ポーチ+無線マウス
ぷららポイント 0 PT 579 PT 579 PT 0 PT
価格.com
順位
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第2位
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最安値
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最安値
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価格 36,980円 57,980円 57,980円 92,800円
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※注意!2018年4月6日時点の情報です。価格や順位やおまけは時期によって変わります

 

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