レノボ ThinkPad L580の特徴

更新日:2018年1月19日

若干持ち運び安くなった15型ノートPC

ThinkPad L580は、MIL規格をクリアした信頼性の高いビジネスノートPCです。

堅牢性はそのままに、質量が380gほど軽量化し、LTEにも対応しています。15型クラスのPCを持ち運びたい方にいいのではないでしょうか。

また、CPUに第8世代Core iプロセッサーを搭載し、性能もUPしています。

グラフィックスは、Intel UHD 620とAMD Radeon 530を選択できるようです。しかし、両者にそれほど大きな差がないと思います。

ストレージは、用途に合わせて、種類と容量を選択できます。M.2 SSD と2.5インチHDDを両方搭載したデュアルドライブ環境にすることも可能です。

ディスプレイは、解像度がHDとFHDのものとを選択できます。15型というサイズを考えると、FHD IPSの方がよいと思います。

光学ドライブは備えておりません。その他のインターフェイスなどは下記の比較部分をご覧ください。

CPU 第8世代Core
メモリ 最大32GB
ストレージ PCIe M.2 SSD
2.5インチ HDD
[デュアルドライブ可]
グラフィックス Intel UHD 620 /
AMD Radeon 530
液晶サイズ 15型
液晶種類 HD TN / FHD IPS
質量 2.0kg~
サイズ 376x254.5x22.95mm
価格

 

ThinkPad L580の特徴

高い信頼性と堅牢性

ThinkPad L580は、高い信頼性と堅牢性が特徴のThinkPad L570の後継機種です。落下テストやディスプレイの開閉耐久性、MIL規格テストをクリアした、様々なビジネス環境で使用できる頼もしい一台となりそうです。

性能が向上した第8世代Coreプロセッサー搭載&デュアルドライブ可能

ThinkPad L580は、堅牢性だけでなく、その高い性能も特徴となっています。第7世代Coreプロセッサーと比べて、さらに大きく性能がアップした第8世代Coreプロセッサーを搭載しています。詳細は、Core i7-8550Uのベンチマークをご覧ください。

メモリの最大容量も大きく、ストレージもデュアルドライブにすることが可能です。

入力しやすいキーボード

ThinkPad L580は、ThinkPadシリーズの大きな特徴である、入力しやすいキーボードの点では、見たところ変化がなさそうです。テンキー付きのキーボードとなっており、入力作業の多い方にも満足のいく構造となっているようです。


入力しやすそうなキーボード

2種類のグラフィックス

ThinkPad L580は、グラフィックスとしてCPU内蔵のIntel UHD グラフィックス 620とAMD Radeon 530とを選択できます。下記の表でベンチマークスコアの値を比較します。

ベンチマークのスコアでは、それほどの差が見られません。Radeon 530を搭載するメリットは、メインメモリの消費が抑えられることくらいです(Radeonを搭載すればグラフィックスのメモリが別に搭載されているため)。

Radeon 530を搭載すると質量がやや重くなることが予想されるため、個人的にはIntel UHD グラフィックス 620で十分だと思います。

グラフィックスの性能
  Intel UHD 620 Radeon 530
3DMar Cloud Gate - Graphiccs score 8680 8550
Intel UHD 620のスコアはこちら、Radeon 530のスコアはこちらを参照してください。

新旧機種の比較

新旧機種を比較し、どのように変化したかを表にしました。

ThinkPad L580とL570の比較
  ThinkPad L580 ThinkPad L570
CPU 第8世代Core 第7世代Core
グラフィックス Intel UHD 620/
AMD Radeon 530
Intel HD 610/
Intel HD 620
ディスプレイ種類 HD TN / FHD IPS HD / FHD TN / FHD IPS
質量 2.0kg~ 約2.38kg~
バッテリー容量 45Wh 48Wh
バッテリー駆動時間 最大約11時間 最大約13.2時間
サイズ 376.5[幅]x254.5[奥行]
x22.95[高さ]mm
約377[幅]x255[奥行]
x27.6[高さ]mm
充電端子 USB Type-C 専用電源ポート
インターフェース USB Type-C x2
USB3.0 x2
HDMI
VGA
有線LAN
microSDカードリーダー
LTE-A
USB3.0 x3
Powered USB 3.0
MiniDisplayPort
VGA
有線LAN
SDカードスロット
DVDマルチドライブ

 

バッテリー駆動時間は、ThinkPad L580のほうがやや短くなったようです。ThinkPad L580では、光学ドライブを省き、バッテリー容量も減っていますが、その分400g近く軽量化されています。ビジネスシーンでは、どうしても大きめのディスプレイでクライアントに見せたい、など15型のPCでも持ち運ぶことが多いのかもしれません。そのような状況では、2割程の軽量化は大きな意味があると思います。

電源供給の端子は、専用電源ポートからUSB Type-Cポートへ変わっています。これは、新しいThinkPadシリーズ共通の変更のようです。電源機器の汎用性が高まり、より便利になるでしょう。

ただ、15型のPCなのに、SDカードリーダーではなく、microSDカードリーダーに変わってしまったので、デジカメなどからの写真や動画の取り込みを頻繁に行う場合は、少し残念な変更となるでしょう。

また、光学ドライブが無くなったのも残念です。

トータルで考えると、従来の堅牢性はそのままで、軽量化を実現し、LTEにも対応し、より持ち運びやすいビジネスノートになっているようです。15型ディスプレイとモビリティを両立したい方には、うってつけの一台ではないでしょうか。ただし、光学ドライブが無くなるなど、据え置きPCとしてはやや不便になった点もあります。

参考ページ

Lenovo Introduces Its Most Complete ThinkPad Portfolio with 2018 Lineup - Lenovo(外部リンク)

 

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