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レノボ ThinkPad W550sの実機レビュー

更新日:2015年4月12日

携帯性抜群のモバイルワークステーション

ThinkPad W550sは、持ち運びしやすい15型クラスのモバイルワークステーションです。

薄さはUltrabookの要件を満たすほどで、重量も2kg強しかなく、バッテリー駆動時間も通常のモバイルノートパソコンよりも長いです。

新モデルでは、トラックポイント用のクリックボタンが再び独立しました。従来通りキーボードは打ちやすく、テンキーも搭載し、作業しやすい製品です。

CPUはUシリーズのCore iプロセッサー、グラフィックスはエントリークラスのQuadro K620Mとなっており、スペック面ではやや物足りなさを感じる方もいると思いますが、その代わり携帯性は非常に良いです。

メーカーサイト:
レノボショッピング(ThinkPad W550s)

※レビュー機は当サイトでの購入品です

目次

ThinkPad W550sの基本スペック

ThinkPad W550sの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年4月4日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Uシリーズの第5世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-5500Uです。
グラフィックカード
NVIDIA Quadro K620M (2GB)です。
 
液晶ディスプレイ
15.6型(※)です。FHD、3K IPS3K IPS タッチの中から選択可。本機は3K IPSです。
メモリ
最大16GBまで選択可能です。2スロットまで使用できます。本機の容量は8GBです。
ハードディスク/SSD
HDD、HDD+キャッシュSSDSSHDSSDを選択できます。本機は256GB SSDです。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは搭載していません
 
バッテリー駆動時間
メーカー公表値で最大14.7時間(3セル+3セルバッテリー搭載時、JEITA2.0)です。実測値は後述します。
その他
薄さ22.45mm(非タッチ)、重量約2.13kg(非タッチ、3セル+3セル、HDD)です。実測値は後述します。
※3K液晶を選択したときのみ、15.5型となります。

特徴1 - Quadro K620Mを搭載したモバイルワークステーション

ThinkPad W550sは、OpenGLに最適化されたCADなどの3D製作者向けグラフィックス、NVIDIA Quadro K620Mを搭載しています。また、各ソフトウェアメーカーのISV認証も取得しているため、安心して開発を行うことが可能です。

なお、NVIDIA Quadro K620Mは、モバイルワークステーションの中では、エントリー向けのグラフィックスです(下表参照)。

モバイルワークステーション向けQuadro
超ハイエンド ハイエンド 中規模 エントリー
Quadro K5100M Quadro K4100M
Quadro K3100M
Quadro K2200M
Quadro K2100M
Quadro K1100M
Quadro K620M
Quadro K610M
Quadro K510M

 

OpenGL定番ベンチマークソフト「SPECviewperf 12」を実行した結果を、下記に掲載します。なお、こちらのページに、他のQuadroグラフィックスのスコアが掲載されているため、参考にして下さい。


SPECviewperf 12ベンチマーク(Quadro K620M)

 

GPU-Zで確認した、Quadro K620Mの情報は次の通りです。


Quadro K620Mのグラフィックカードのスペック

特徴2 - モバイルワークステーションとしては薄型

本製品は、光学ドライブを排除し、発熱の少ないCPUを搭載することで、Quadroのグラフィックスを搭載したモバイルワークステーションとしては、かなりの薄型化を実現したPCです。Ultrabookの要件も満たしています。

メーカー仕様表で、3セルのリア・バッテリー搭載時の本体の高さを確認すると、非タッチパネルモデルが22.45mm、タッチパネルモデルが23.3mmとなっています。従来機種のThinkPad W540は、約27.9mmであったため、5mm以上薄くなっていることが分かります。


モバイルワークステーションとしては薄型

 

なお、本製品のリア・バッテリーは下図のように3種類用意されており、6セルのリア・バッテリー(48Whと72Wh)は出っ張りがあるため、このバッテリーを搭載したときは、高さが増します。

なお、「24Wh」の3セル リア・バッテリーおよび「48Wh」の6セル リア・バッテリーは、メーカーのページによっては異なる数値で記載されていますが、ここではバッテリー自体に書かれてある「24Wh」と「48Wh」の表記で統一します。


3種類のリア・バッテリー
左:ThinkPad バッテリー68、3セル、24Wh(※1)、製品番号:0C52861
中:ThinkPad バッテリー68+、6セル、48Wh(※2)、製品番号:なし 
右:ThinkPad バッテリー68+、6セル、72Wh、製品番号:0C52862
※1 「23.2Whr」や「23.5Wh」と表記されていることもあり
※2 「47Wh」と表記されていることもあり

各リア・バッテリーのゴム足を含めた高さの実測値は下図の通りです。3セル(24Wh)は約25mm、6セル(48Wh)は約38mmです。6セル(72Wh)は6セル(48Wh)とほぼ同じ高さです。


各リア・バッテリー搭載時の本体の高さ

特徴3 - モバイルワークステーションとしてはロングバッテリー

ThinkPad W550sは、モバイルワークステーションとしてはバッテリー駆動時間も長いです。

本製品は、PC本体に44Whのフロント・バッテリーを内蔵しています。なお、ThinkPad X250T450sのフロント・バッテリーは24Whでしたが、その2倍近いバッテリー容量になっています。

さらに、本体の底面に、着脱可能なリア・バッテリーも同時搭載可能です。リア・バッテリーは先ほど紹介したとおり、3種類用意されており、それぞれ容量が異なります。なお、ThinkPad X250T450sと共通のリア・バッテリーです。

各リア・バッテリー搭載時のバッテリー駆動時間の実測値は次の通りです。大容量バッテリーを搭載し、またCPUがUシリーズのCore iプロセッサーということもあり、駆動時間は長いです。

バッテリー駆動時間
  Core i7-5500U、256GB SSD、3K IPS液晶
フロント・バッテリー:44Wh
リア:3セル(24Wh) リア:6セル(48Wh) リア:6セル(72Wh)
動画再生時 ※1 9時間14分 12時間27分 16時間02分
PCMark 8 Home でのテスト ※2 5時間35分 7時間30分 9時間49分
PCMark 8 Creative でのテスト ※3 5時間58分 7時間51分 10時間25分
PCMark 8 Work でのテスト ※4 6時間23分 8時間42分 11時間33分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 Webブラウジング、文書作成、画像編集、ビデオチャット、DirectX 9のゲームなどを実行
※3
Webブラウジング、画像編集、動画編集、動画変換、ビデオグループチャット、DirectX 11のゲームなどを実行
※4 Webブラウジング、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

特徴4 - モバイルワークステーションとしては軽量

ThinkPad W550sは、モバイルワークステーションとしては軽量な製品です。

下図に、各リア・バッテリーを搭載したときの重量を掲載します。従来製品のThinkPad W540の重量は、約2.72kg(6セルリア・バッテリー搭載、フロント・バッテリーはなし)であったため、3セル+3セルの本機は、約0.5kgは軽量化しています。


各リア・バッテリー搭載時のPC本体の重量

 

ACアダプターは下図の通りです。従来製品のThinkPad W540のACアダプターは170Wであったのに対し、ThinkPad W550sは65WのACアダプターとなっており容量が減っています。それに伴い重量も軽くなっています。


65W ACアダプターの重量

特徴5 - 3K(2880x1620) IPSパネルを選択可能

ThinkPad W550sは、高精細な3K液晶を選択可能です。

カラーセンサーは搭載されていないものの、工場出荷時のガンマ曲線は素直で、色域も比較的広く、非光沢液晶で映り込みも少なく、IPSパネルで視野角も広いです。ノートパソコンの中では、編集・制作向きの液晶です。


3K IPS液晶を搭載可能

特徴6 - テンキーも搭載した打ちやすいキーボード

本製品はキーボードが打ちやすく、さらにテンキーも搭載しています。入力作業がしやすいです。


テンキー搭載の打ちやすいキーボード

ThinkPad W550sとW541とW540の比較

ThinkPad Wシリーズには、W550sの他に、W541とW540もありますが、その違いを下の表にまとめました。

W540は1つ前のモデルで、トラックポイント用のクリックボタンがタッチパッドと一体になっています。ただ、この一体型のクリックボタンが不評であったため、新型のW541では、トラックポイント用のクリックボタンが独立しました。それ以外はW540とほぼ一緒です。

W550sは、W541よりも、よりモバイル用途に適した製品です。CPUをTDPの小さいUシリーズのCore i プロセッサーへ変更し、光学ドライブを排除し、グラフィックスも最大電力消費量の少ないQuadro K620Mにしています。これにより軽量化、薄型化でき、より持ち運びやすい製品となっています。ただし、処理性能面ではW541には劣ります。またW550sはカラーセンサーを内蔵できないため、PC本体のみでキャリブレーションを行うことができません。

ThinkPad Wシリーズの比較
  ThinkPad W550s ThinkPad W541 ThinkPad W540
CPU 最大Core i7-5600U 最大Core i7-4940MX 最大Core i7-4940MX
グラフィックス Quadro K620M Quadro K1100M
Quadro K2100M
Quadro K1100M
Quadro K2100M
メモリ 最大16GB 最大32GB 最大32GB
カラーセンサー搭載液晶 なし あり あり
光学ドライブ なし あり あり
タッチパネル液晶 あり なし なし
重量 約2.13kg (3+3セル) 約2.72kg (6セル) 約2.72kg (6セル)
薄さ 約22.45mm(非タッチ) 約27.9mm 約27.9mm
独立したトラックポイント用の
クリックボタン
あり あり なし

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

ThinkPad W550sは次の液晶を選択することが可能です。

(1)15.6型FHD液晶 (1920x1080 光沢なし)
(2)15.5型3K液晶 (2880x1620 IPS 光沢なし)
(3)15.5型3K液晶 (2880x1620 IPS) マルチタッチ対応(10点)

今回は(2)の液晶の特性について詳細を確認します。

なお、レノボは複数メーカーからパネルを調達しています。そのため、同じ液晶を選択しても、パネルの特性が異なる可能性があることを、ご了承下さい。

15.5型3K液晶 (2880x1620 IPS 光沢なし)

今回は、Panasonic製 VVX16T028J00のパネルが搭載されていました。ただし、異なるパネルが搭載される可能性もあります。

視野角は、IPS液晶を搭載しているため良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線的で、自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、比較的広いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素は次の通りです。ギラつきも気になりません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは約19x19mmと広く、キーストロークも約2mmと深いです。テンキーのキーピッチは約18mmと少し狭くなりますが、それでも十分な間隔です。キートップは大きく湾曲しており指がフィットしやすいです。押し始めは適度な抵抗があり、底は柔らかく、押し心地も良いです。非常に打ちやすいキーボードです。

トラックポイントも従来通り操作しやすいです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

トラックポイント用のクリックボタンも再び独立し、押しやすくなりました。タッチパッドの操作性は普通です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPUはUシリーズのCore i プロセッサー、グラフィックスはQuadro K620Mといった構成です。

ThinkPad X1 CarbonなどのモバイルPCと比較すると、専用グラフィックスを搭載している分だけ高い処理性能です。

モバイルワークステーションとしては、よりモバイル用途で使いやすい構成であるため、CPU、グラフィックス共に性能は低めです。

Core i7-5500U、Quadro K620M、8GB メモリ、256GB SSD搭載時のベンチマーク結果は次の通りです。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8


動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i7-5500U
x264でエンコード 34分19秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 14分27秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

ゲームベンチマーク

NVIDIA Quadro K620Mを搭載した本機でのゲームベンチマークのチェックです。

Quadro K620Mはそもそもゲーム向けのグラフィックスではないですが、参考までに計測しておきました。

なお、グラフィックスドライババージョンは、執筆時点で最新の「341.01」です。いずれのゲームも低いスコアです。

ゲームベンチマーク
製品名 レノボ ThinkPad W550s
基本スペック Core i7-5500U
Quadro K620M (2GB)
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 標準品質 ★ 3990 (快適)
最高 1774 (設定変更を推奨)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 描画:3 1967 (重い)
描画:5 1194 (重い)
バイオハザード6 RANK C (2472)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 2524
ドラゴンクエストX 標準 5580 (快適)
最高 4228 (普通)
GRID Autosport ウルトラロー 44 fps
ミディアム 30 fps
ウルトラ 16 fps
トゥームレイダー LOW 59 fps
HIGH 20 fps
ULTIMATE 11 fps
Metro Last Light Low 23 fps
High 15 fps
Very High 13 fps
スリーピングドッグス 40 fps
17 fps
最高 8.0 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 11 fps
6.0 fps
最高 4.0 fps
★「標準品質(ノートPC)に設定しています。
※fpsの掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア は、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

スロットは本体の左側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りはほとんどありません。


SDカード挿入後の外観

 

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。


SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)

 

 


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