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HP Pavilion Desktop PC h9-1170jp/CTの実機レビュー

更新日:2012年3月6日

水冷クーラー付8コアCPU搭載

HP Pavilion Desktop PC h9-1170jp/CT Phoenixシリーズ(以下、h9-1170jp/CT)は、AMD製8コアCPUに水冷CPUクーラーを搭載したハイスペックデスクトップパソコンです。

CPUにはAMD FXシリーズを採用しています。オーバークロックできる点もメリットの1つです。AMD OverDriveソフトを使用すれば、簡単にオーバークロックすることが可能です。水冷CPUクーラーを搭載し、CPUの冷却性には優れているため、比較的安心してオーバークロックを楽しめます。※ただし、オーバークロックは、メーカー保証外となるためご注意ください。

ハイエンドクラスのGeForce GTX580のグラフィックスや、ピクセラ製のテレビチューナーも搭載可能です。SSD+HDDという構成も可能ですし、HDDを3台使用したRAID 0,1,5も構成可能です。電源は600Wとなっており、メーカー製PCとしては大容量なほうです。

国内生産をしている点や、世界シェアNo.1という安心感もあります。デザインも良く価格も比較的安いです。

価格は、最小構成で89,880円~となっています(2012/2/7時点)。

メーカーHPはこちら:HPダイレクト

目次

h9-1170jp/CT の基本スペック

本機の基本スペックを紹介します。※2012年3月6日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。

CPU
AMD FX-8120またはFX-8150を選択可能です。本機は、FX-8120です。
マザーボード
本機のマザーボードはGigabyte 2AC8、チップセットはAMD 970です。
グラフィックカード
最大でGeForce GTX580のカードを選択可能です。本機はGeForce GTX550Tiです。
メモリ
PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機の容量は8GBです。
ハードディスク
1TB~3TBの容量を選択できます。3台まで搭載可能です。RAID 0,1,5に対応しています。本機は2TBを3本でRAID 5の構成となっています。

SSD
インテル 320シリーズの120GBまたは160GB、Micron C400の256GBのSSDを選択可能です。SSDのRAIDはできません。本機は未搭載です。

光学ドライブ
DVDスーパーマルチまたはブルーレイROM、ブルーレイドライブを選択可能です。本機はDVDスーパーマルチドライブです。
テレビチューナー
15倍録画可能な3波ダブルテレビチューナーを選択可能です。本機は未搭載です。
電源
600W電源です。


拡張性
PCI Express x 16 x 1 スロット、PCI Express x 1 x 3 スロット、PCI Express x1 Mini Card スロットがあります。搭載カードによって、占有するスロットは異なります。
※パーツの中身は時期によって変更されますのでご注意ください

特徴1 - 8コアCPU搭載でオーバークロックも可能

本機が搭載している8コアのAMD FXプロセッサーの性能や特徴を確認していきます。

h9-1170jp/CTで選択できるCPUと、下位モデルh8-1280jp/CTとの比較

まずは、h9-1170jp/CTで選択できるCPUと、そのベンチマークおよびエンコード時間を確認します。また、参考までにHP社の売れ筋モデル「h8-1280jp/CT」で選択できるCPUとも比較します。下の表をご覧ください。

AMD FXプロセッサーは、Core i5-2500よりスコアは良いものの、Core i7-2600よりはスコアが悪いです。

h9-1170jp/CTおよび h8-1280jp/CT で搭載可能なCPU
  h9-1170jp/CTで選択可能なCPU h8-1280jp/CTで選択可能なCPU
AMD FX-8150 AMD FX-8120 Core i7-2600 Core i5-2500
コア数 8 8 4 4
動作周波数 3.6GHz 3.1GHz 3.4GHz 3.3GHz
Turbo Boost または
Turbo Core 周波数
3.9GHz 3.4GHz 3.8GHz 3.7GHz
Max Turbo ※1 4.2GHz 4.0GHz
PassMark CPU ベンチ 8,222 ※2 7,301 9,155 ※3 6,609 ※2
エンコード時間 ※4 未調査 17分39秒 14分38秒 ※3 未調査
※1 4コア以下の負荷のときの最大動作周波数
※2 PassMark様のサイトからスコア値を引用しました。スコアは日々更新されています
※3 h8-1080jp/CTでの計測結果です
※4 1.54GBのAVCHD動画を、MPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換。ペガシス TMPGEnc使用。当サイト調べ

個人向けPCというよりは、HPCアプリケーション向け

AMD FXプロセッサーのベンチマークスコアが思ったよりも伸びないのは、AMD FXプロセッサー(Bulldozerアーキテクチャ)は元々、個人向けPC用のCPUとして開発された訳ではなく、HPC向けに開発されたためということが原因として挙げられます。

スコアは良くありませんでしたが、AMD FXプロセッサーはオーバークロックが簡単にできるというメリットがあります。AMDのメーカーも大きくアピールしています。また、本機は水冷のCPUクーラーを搭載しているため、比較的安全に設定できます。Sandy Bridge-Eは高価で手が出せないけど、オーバークロックを楽しみたい方には適したPCだと思います。
※ただし、オーバークロックによる故障について、メーカー保証を受けることはできません。当サイトもオーバークロックによってPCが故障しても一切責任は負えません。

オーバークロックを試す

続いて、オーバークロックを設定し、先ほどのベンチマークスコアやエンコード時間が、どこまで改善されるか確認します。

なお、オーバークロック設定時にベンチマークやエンコードを実行すると、CPU負荷が高すぎるため、Turbo Coreはほぼ動作しません。すなわち、エンコード時は3.1GHzで動作します(下図参照)。


オーバークロック未設定時にエンコードを実施したときの動作周波数

 

どの程度ならオーバークロックしても大丈夫かをネットで調べたところ、3.6GHzなら余裕で動作しそうだったため、この動作周波数でオーバークロックを試してみました。本CPUのMax Turboは4.0GHzですが、上で示した通りエンコード時は3.1GHzで動作するため、3.6GHzへのオーバークロックでも速くなるはずです。

なお、設定はAMD OverDriveを用い、倍率をx15.5からx18へ変更し、電圧も1.3Vへ上げました。結果は次の表のとおりです。

オーバークロック前後のベンチマーク等
  h9-1170jp/CTで選択可能なCPU
AMD FX-8120 AMD FX-8120
オーバークロック設定後
コア数 8 8
動作周波数 3.1GHz 3.6GHz
Turbo Core 周波数 3.4GHz 無効
Max Turbo ※1 4.0GHz 無効
PassMark CPU ベンチ 7,301 7,863
エンコード時間 ※2 17分39秒 16分14秒
※1 4コア以下の負荷のときの最大動作周波数
※2 1.54GBのAVCHD動画を、MPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換。ペガシス TMPGEnc使用。当サイト調べ

 

PassMark CPU ベンチおよびエンコード時間は、やや数値が良くなりましたが、Core i7-2600には及びませんでした。もっと高い動作周波数でオーバークロックできると思いますが、今回は止めておきます。ネットで検索すれば、もっと高い数値でオーバークロックしている方がいます。どこまでオーバークロックできるかは、そちらの情報をご参照ください。

特徴2 - 水冷CPUクーラー搭載

h9-1170jp/CTのCPU関連のベンチマークスコアは思ったよりも良くはありませんでしたが、水冷式のCPUクーラーを搭載しているという大きなメリットがあります。空冷式と比較すると効果は絶大です。

本機と、Core i7-2600を搭載した空冷式のパソコンについて、エンコード処理を実施し、CPU温度を比較してみました。本機の場合、CPU温度は約41℃であったのに対し、空冷式のCore i7-2600を搭載したパソコンは約70℃でした。また、本機の動作周波数を3.1GHzから3.6GHzへオーバークロックした場合でも約50℃と、空冷式と比べるとかなり低い値でした。

動画編集や理系学生の計算処理など、CPU負荷のかかる作業を長時間行う方に、本機は適していると思います。

エンコード時のCPU温度
  h9-1170jp/CT h8-1080jp/CT
AMD FX-8120
(動作周波数:3.1GHz)
AMD FX-8120
(動作周波数:3.6GHz)
Core i7-2600
CPU温度 約41℃ 約50℃ 約70℃

 

特徴3 - RAIDに対応

h9-1170jp/CTは、ハードディスクのハードRAIDにも対応しています。最大3本のハードディスクを搭載可能で、RAID 0,1,5に対応しています。

今回レビューしているPCはRAID 5の構成です。CrystalDiskMarkのベンチマークを測定しましたので、下記に掲載します。

シングルのハードディスクと比べて、リードの速度は速くなっているものの、ライトの速度は遅くなっています。これはRAID 5は、パリティの計算に時間を要するためです。

RAID 0 にすれば書き込み速度も上がりますが、可用性は下がります(1本のHDDが故障するとデータは全滅)。

個人的な意見になりますが、個人用のパソコンでRAIDを構成するのはあまりおすすめしません。故障時の対応が大変ですし、ハードディスクが故障していなくても、コントローラーが故障してPCが使えなくなる時もあります。それよりも外付けハードディスクや、NAS、オンラインストレージ上にきちんとバックアップするほうが良いと、私は考えます。

本機は、SSDも選択できるので、SSD+HDDの構成が無難ではないかと思います。

特徴4 - 3波テレビWチューナー内蔵可能


ピクセラ製テレビチューナーを搭載

本機は、地上・BS・110度CSに対応したダブルテレビチューナーを選択可能です。

15倍録画(長時間録画)に対応し、録画時のディスク消費を抑えることが可能です。チューナーには、安定感の高いピクセラ製を使用しています。

特徴5 - 左右非対称で赤いラジエーターファンが斬新

h9-1170jp/CTは、左右非対称な斬新なデザインをしています。また水冷式システムのラジエーターファンなどが赤く光り、かっこいいです。

総合ベンチマーク

AMD FX-8120、GeForce GTX 550Tiを搭載したh9-1170jp/CTのベンチマーク結果です。

どのコンポーネントも、比較的高いスコアです。ハードディスクをSSDにしたり、グラフィックスをGeForce GTX 580にすればもっとスコアは伸びます。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)


解像度:1280x720で実施

PCMARK7(1.0.4)

3DMark11(1.0.2)- Performance

ゲームベンチマークスコアのチェック

ロストプラネット2

ゲームベンチマークのテスト結果です。

今回、GeForce GTX550Tiを搭載していますが、FF XIVクラスの重いゲームのプレイは、やや難しいです。重いゲームをするならGTX580を選択しましょう。

ゲームベンチマーク
製品名 HP Pavilion Desktop PC
h9-1170jp/CT
基本スペック AMD FX-8120(8コア)
GeForce GTX550Ti(1GB)
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920*1080 RANK C(25.5 fps)
1280*720 RANK B(36.7 fps)
ファイナルファンタジー XIV 1920*1080 2299(やや重い)
1280*720 3420(やや快適)
中程度の
ゲーム
バイオハザード5(テストB) 1920*1080 RANK A(75.3 fps)
1280*720 RANK S(83.9 fps)
モンスターハンターフロンティア 第二弾(絆) 1920*1080 3719
1280*720 7271
THE LAST REMNANT 1920*1080 78.16 fps
1280*720 135.30 fps
軽めの
ゲーム
デビルメイクライ4 1920*1080 選択できず
1280*720 RANK S
リアル彼女(ハイクオリティ) 1280*720 RANK S(37 REAL)
カスタムメイド3D 1920*1080 6187(60 fps)
1280*720 6192(60 fps)

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

AMD FX-8120、GeForce GTX 550Ti搭載のh9-1170jp/CTについて、動画のエンコード時間をチェックしました。

エンコードに用いたソフトは、ペガシスのTMPGEnc Video Mastering Works 5 です。CPUパワーを使うx264でエンコードしたときと、GPUパワーを使うGPGPUでエンコードしたときの2種類を計測しました。また、オーバークロック後のエンコード時間も計測しました。

テストの結果は下の表の通りです。x264でも、GPGPUでも、速いエンコード時間です。

なお、GeForce GTX 580を用いてGPGPUでエンコードした場合は、約7分20秒と超高速で完了します。
TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 オーバークロック前
(動作周波数:3.1GHz)
オーバークロック後
(動作周波数:3.6GHz)
x264でエンコード 17分39秒 16分14秒
GPGPU(CUDA)でエンコード 11分12秒 未実施
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

 

 

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