HP dm1-4000(AMDモデル)の実機レビュー

dm1-4000(AMDモデル)は、約4万円から購入可能な11.6型モバイルノートPCです。
CPUとGPUを統合したAPU「AMD E-450」を搭載しているのが特徴です。このAPUはAtomよりもやや性能が良い程度ですが、その代わり、価格が安く消費電力も低いです。
SSDを搭載しても約6万円と低価格です。SSDを搭載することで、OSやアプリの起動が速くなり、E-450のAPUでも割とストレスなく使用することが可能です。個人的にはSSDの搭載をおすすめします。尚、本レビューは、SSDを搭載したモデルとなります。
目次
| 1 dm1-4000(AMDモデル)の基本スペック | 2 特徴1 - AMD E-450のAPUを搭載し約4万円~ |
| 3 特徴2 - 比較的長いバッテリ駆動時間 | 4 液晶ディスプレイのチェック |
| 5 キーボードとタッチパッドのチェック | 6 総合ベンチマーク |
| 7 カードリーダー/ライターのチェック | 8 薄さのチェック |
| 9 重量のチェック | 10 静音性のチェック |
| 11 パーツの温度のチェック | 12 表面温度のチェック |
| 13 消費電力のチェック | 14 外観のチェック |
| 15 まとめ |
dm1-4000(AMDモデル)の基本スペック
dm1-4000(AMDモデル)の基本スペックをチェックします。※2011年冬モデルの情報です。モデルが変わると搭載できるパーツは異なるのでご注意ください。
APU AMD E-450を搭載しています。 |
グラフィックカード AMD Radeon HD 6320がAPUに統合されています。 |
液晶ディスプレイ 11.6型(1366x768)の光沢液晶です。パネルは、AUO製B116XW03 V0でした。 |
メモリ 4~8GBまで選択可能です。本機は4GB(デュアルチャネル)です。 |
ハードディスク HDDモデルの場合、640GB(5400rpm)です。本機はSSDモデルのためHDDは非搭載です。 |
SSD 128GBのSSDを搭載しています。 中身は、Intel製 DSA2BW160G3Hでした。 |
光学ドライブ 非搭載です。 |
バッテリ駆動時間 メーカーホームページの仕様では、HDDモデルが9時間30分、SSDモデルが10時間30分です。 |
特徴1 - AMD E-450のAPUを搭載し約4万円~
本機の特徴は、11.6型のモバイルノートPCが約4万円から購入できるという点です。
安さの秘密は、価格の安いAPU「AMD E-450」を搭載しているためです。APUとは、CPUとGPUを1つのチップに集積したAMD製プロセッサです。Atomの対抗馬として開発されたAPUであるため、性能はそれほど良くありません。
このE-450の仕様は次のようになっています。参考までに他のAPU/CPUも掲載しています。
| APU/CPU | AMD E-450 | 参考 AMD E-350 |
参考 Atom N570 |
参考 Core i3-2310M |
|---|---|---|---|---|
| コア数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| スレッド数 | 2 | 2 | 4 | 4 |
| 動作周波数 | 1.65GHz | 1.60GHz | 1.66GHz | 2.10GHz |
| キャッシュ | L1:128KB L2:1MB |
L1:128KB L2:1MB |
L1:112KB L2:1MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
| 消費電力 | 18W | 18W | 8.5W | 35W |
| グラフィックス | AMD Radeon HD 6320 |
AMD Radeon HD 6310 |
統合グラフィックス | インテル HD グラフィックス 3000 |
下の表は、AMD E-450のCPU、GPU関連のベンチマークの結果です(不明なスコアが多くてすみません)。
AMD E-450は、AMD E-350やAtom N570よりもやや性能が良いですが、それほど高いスコアではありません。
ただし、今回はSSDを搭載していたため、OSやアプリの起動時間は速く、ネットや文書作成程度なら、割とストレスなく使えました。個人的には、SSDの搭載をおすすめします。
| APU/CPU | AMD E-450 | 参考 AMD E-350 |
参考 Intel Atom N570 |
参考 Intel Core i3-2310M |
|
|---|---|---|---|---|---|
| CPU関連 スコア |
3DMark 06 CPU スコア | 1057 | 1017 ※1 | 810 | 2544 |
| PassMark CPU スコア | 834 | 729 ※2 | 646 | 2853 | |
| 主に GPU関連 スコア |
3DMark 06 SM2.0 スコア | 989 | ? | ? | 1470 |
| 3DMark 06 HDR/SM3.0 スコア | 1254 | ? | ? | 1720 | |
| Passmark 3D Graphics スコア | 246 | 201 ※2 | ? | 306 | |
※2 PassMark様のサイトからの引用です。尚、スコアは日々更新されています
※赤字は、3つのAPU/CPUの中で最も高いスコアです
このように、APUの性能は低めですが、ネットブックを購入するよりは、性能も良くキーボードも打ちやすくて良いと思います。
特徴2 - 比較的長いバッテリ駆動時間

バッテリ駆動時間の実測は6時間16分
それほど大きなバッテリを搭載しているわけではありませんが、AMD E-450という低消費電力のAPUを搭載しているおかげで、バッテリ駆動時間は比較的長いです。
ハードディスクへ保存したDVD画質相当の動画を再生させながら、バッテリ駆動時間を計測したところ、6時間16分でした。
液晶ディスプレイのチェック
本機は、11.6型(1366x768)の光沢液晶を搭載しています。
実際に見た画面はやや青みが強いです。

正面からの画像
詳細を見ていきます。
まず視野角はそれほど良くないです。ただし、一般的な多くのノートPCは、この程度の視野角です。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青が低めに調整されています(下図)。そのため実際の画面は、やや青みが強いです。ただし、ほとんどのノートパソコンの液晶、および一般の液晶テレビも青みが強いため、恐らく気にはならないでしょう。
※尚、同じメーカーのパネルが搭載されるとは限りませんし、パネルによって調整は異なります。

ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V様のページをご確認ください
色域は、やや狭いです。ただし、ほとんどのモバイルノートはこんなものです。
画素の拡大図です。画素はシンプルな形状をしています。光沢液晶ということもあり、ギラツキはほぼ感じません。

画素の拡大図
※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影
キーボードとタッチパッドのチェック
dm1-4000(AMDモデル)のキーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは実測で約18.5 x 18.5mmでした。11.6型という小さいノートPCの割には、広めのキーピッチです。たわみもほとんどありません。11.6型ノートPCの中では、打ちやすい部類に入ると思います。

キーピッチは実測で約18.5 x 18.5mm
キーのアップの写真です。キートップがフラットなアイソレーションキーボードです。

アイソレーションキーボード
タッチパッドは、パームレストと境目がありませんが、ボコボコした突起があります。金属製のボディではないため、指の滑りは割と良かったです。クリックボタンは独立しています。押すと「カチ」という音がやや大きめです。

タッチパッドとクリックボタン
総合ベンチマーク
上で紹介した内容とややかぶりますが、AMD E-450、SSDを搭載した本機のベンチマークスコアを掲載します。
ストレージ関連以外のスコアは良くありません。
ただし、メーカー製PCにしては、性能の良いSSDを使用しているため、ストレージ関連のスコアは割と良かったです。
Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)

CrystalDiskMark 3.0.1

カードリーダー/ライターのチェック

SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターの対応カードと、ベンチマークです。
カードスロットは本体の右側面にあります。抜き差しはスムーズにできます。
対応しているカードは次の通りです。
| 対応カード | SD(SDHC、SDXC)、MMC |
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果です(下図)。結果を見ると、転送速度が遅いため、UHS-Iには対応していないと思われます。

使用カード:SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-I
カードリーダーのベンチマークテスト結果
薄さのチェック

ゴム足を含めた高さの実測は約33.5mm
ゴム足を含めて計測すると、最厚部で約33.5mmでした。
本体の手前側は薄いのですが、奥側は標準的な厚さです。
重量のチェック

重量の実測は1490g
重量を実測した結果、1490gでした。
11.6型モバイルノートとしては軽くはないです。ただし、十分持ち運べる重量です。



