HP ENVY14-2000 の実機レビュー

ノートでも聴ける
ノートパソコンで音楽を聴くと、あまりの音の悪さに愕然としませんか?
ENVY14-2000 Beats Editionは、ノートパソコンでも聴くに耐えられるサウンドを楽しめる14.5型ノートPCです。
著名なヒップホップ・ミュージシャン「Dr.Dre」と共同し、独自のソフトウェア的なデジタルシグナルプロセッシング技術(Beats Audio)を開発。迫力のある重低音とクリアなサウンドを楽しめます。
デザインも黒で統一されて、高級感と重厚感があり、ラバーコーティングされたパームレストは触り心地が非常に良いです。
ただし、日本語キーボードではなく英語キーボードとなっています。特殊文字などの配列が異なるため、英語キーボードを使ったことのない人は、よく考えてから購入しましょう。
目次
| 1 ENVY14-2000 の基本スペック | 2 特徴1 - ノートPCでも聴くに耐えられるサウンド |
| 3 特徴2 - Adobe エントリー向けソフト付属 | 4 液晶ディスプレイのチェック |
| 5 キーボードとタッチパッドのチェック | 6 総合ベンチマーク |
| 7 動画のエンコード時間のチェック | 8 ゲームベンチマーク |
| 9 バッテリ駆動時間のチェック | 10 静音性のチェック |
| 11 パーツの温度のチェック | 12 表面温度のチェック |
| 13 消費電力のチェック | 14 外観のチェック |
| 15 まとめ |
ENVY14-2000 の基本スペック
HP ENVY14-2000 の基本スペックを紹介します。※パーツは変更される可能性があるのでご注意ください。
CPU Core i7-2630QMを搭載しています。 |
グラフィックス Radeon HD 6630Mを搭載しています。 |
液晶ディスプレイ 14.5型(1366x768)の光沢液晶ディスプレイです。尚、パネルはLG製のLP145WH1-TLB1でした。 |
メモリ メモリは4GB(PC3-10600)です。 |
ハードディスク HDDは640GB(7200rpm)です。中身は東芝製MK6461GSYNでした。 |
SSD SSDは非搭載です。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブを搭載しています。 |
バッテリ駆動時間 メーカーHPの仕様では、5時間です。実測値は後述します。 |
特徴1 - ノートPCでも聴くに耐えられるサウンド
iTunes、YouTube、地デジなど、パソコンで音楽を聴く機会は多いかと思います。
しかし、ノートパソコンを使っている人は、内蔵スピーカーのあまりの音の酷さに、外付けのスピーカーをつなげたりヘッドフォンをつけたりしている場合が多いのではないでしょうか?
HP社は、著名なヒップホップ・ミュージシャン「Dr.Dre」と、独自のソフトウェア的なデジタルシグナルプロセッシング技術(Beats Audio)を共同開発しました。750Hz付近をブーストし、ノートパソコンの構造上難しい低音の再生を擬似的に再現しています。
ENVY14-2000は、大きなワット数の高いスピーカーを積んでいるというわけではありません。アルミニウム+マグネシウム合金の筐体がスピーカーと共鳴させるようにし、音質を上げています。かなり極端に言うならば、筺体全体がスピーカーの役割を担っています。Beast Audioと協調し、音に広がりと透明感を生み出しています。

ENVY14-2000のスピーカー。それほど大きくありません
実際に音を確認してみると、ENVY14-2000は、高音はクリアで透明感があり、重低音は力強く再現されています。ただし、外部スピーカーよりは、ノートパソコンにありがちなシャリシャリした音がやはり目立ちました。
密着型ヘッドフォンHP-RX700を、ENVY14-2000と普通のノートPCへつなげて音を聴き比べた結果は、確かに、ENVY14-2000のほうがBeast Audioの効果により少し重低音に迫力があるように感じられました。ただ私の素人の耳では大きく違うわけでもありませんでした。
ENVY14-2000の内蔵スピーカーの音は、過度な期待はしないほうが良いですがノートパソコンにしては聴くに耐えられる音質だと思います。むしろ、ENVY14-2000はヘッドフォンで聴いたときに良い音を出すパソコンと思ったほうが良いです。
今回未検証ですが、ヘッドフォンで本格的なサウンドを聴きたいのなら、ENVY14-2000とのチューニングがとられている「MONSTER CABLE Beats SO RD」 を別途購入すると良いです。
特徴2 - Adobe エントリー向けソフト付属

Adobe 製品が付属
本機は、画像編集ソフトのAdobe Photoshop Elements 9と、動画編集ソフトのAdobe Premiere Elements 9が付属されています。
別途購入すると、それぞれ1万円はするソフトウェアです。
それぞれのソフトは、Adobe Photoshopと、Adobe Premiere Proの廉価版で、初心者には使いやすい製品です。
液晶ディスプレイのチェック
本機は、14.5型の光沢液晶を搭載しています。解像度は1366x768、パネルはLG製のLP145WH1-TLB1でした。
光沢なので映り込みがあります。ぎらつきはそれほど感じません。

正面からの画像
TNパネルであるため視野角は広くありません。一般的なノート並です。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青が低めに調整されているため、実際の画面は青みがやや強めに出ています。ただし、ほとんどのノートPCは青が強く、我々もそれに慣れてしまっているので、気にはならないと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
色域は、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては普通でしょう。黄色の範囲は広いですが、それ以外は狭いです。
キーボードとタッチパッドのチェック
ENVY14-2000のキーボードは、英語配列になっています。「\」や「@」などの特殊文字キーの場所がかなり異なります。英語配列キーボードを使ったことのない人は、このキーボードでも良いか、よく配列を確認して購入しましょう。尚、2011年8月8日現在、日本語キーボードを選択することはできません。
キーボードは、アイソレーションタイプです。キーピッチは実測で19x19mmと十分です。「delete」、「home」、「pgup」キーなどが右端にあり、「enter」キーや「backspace」キーが端にありません。

キーボード全体図。英語配列キーボードであるため注意!
キートップは凹んでいないため、指のフィット感が足りません。ただし、光沢のキーではないため滑りにくいです。

キートップは凹んでいない
キーボードバックライトを搭載しており、「f5」を押すとキーボードが光ります。

キーボードバックライト搭載
ファンクションキーの割り当てが特殊です。
例えば、通常のパソコンはf7を押すと「全角カナ」になると思いますが、本機は「音量を下げる」になります。「全角カナ」をしたければ、fnキーを押しながらf7キーを押す必要があります。

通常のファンクションキーとは異なる割り当て
タッチパッドとクリックボタンは一体化しています。クリックボタンはやや堅めです。それほど操作性は良くありません。
通常、キーを打つ時、左右の手のひらは、やや左寄りに置くと思いますが、タッチパッドが左寄りではなく中央に配置されているため、右手がタッチパッドに誤って触れることが多いです。
多くの人はマウスを使用するため、タッチパッドは無効にしたほうがいいと思います。尚、タッチパッドの左上にある丸い点をダブルタップすると、タッチパッドのオン/オフを切り替えられます。

タッチパッドとクリックボタンは一体型
総合ベンチマーク
Core i7-2630QM、Radeon HD 6630Mを搭載した本機のベンチマークスコアの結果です。
4コア8スレッドの高性能CPUを搭載しているため、CPUのスコアは良いです。グラフィックスのスコアはそれほど良くはありません。エントリー向けのGPUです。
Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)

解像度:1280x768で実施
動画のエンコード時間のチェック

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5のソフトを用い、動画のエンコード時間を測定した結果です。
x264でエンコードした結果が22分28秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードした結果が12分41秒でした。
CPUに高性能なCore i7-2630QMを搭載しているだけあって、ノートPCにしては速いエンコード速度です。
| エンコード方法 | エンコード時間 |
|---|---|
| x264でエンコード | 22分28秒 |
| クイック・シンク・ビデオでエンコード | 12分41秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ゲームベンチマーク

本機のゲームベンチマークの計測結果です。一般的に60fpsあれば快適に動作しますが、いずれの結果もこの値を下回っています。快適な3Dゲームのプレイはやや難しいです。
| 製品名 | HP ENVY14-2000 | ||
| 基本スペック | Core i7-2630QM、Radeon HD 6630M | ||
| 重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1280*720 | RANK D (8.6fps) |
| ファイナルファンタジー XIV | 1280*720 | 1509(重い) | |
| 中程度の ゲーム |
バイオハザード5(テストB) | 1280*720 | RANK B(43.5fps) |
| モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) | 1280*720 | 2743 | |
| 軽めの ゲーム |
THE LAST REMNANT | 1280*720 | 34.94fps |
| デビルメイクライ4 | 1280*720 | RANK B | |
バッテリ駆動時間のチェック

実測で3時間19分のバッテリ駆動
ENVY14-2000のバッテリ駆動時間を実測した結果、3時間19分でした。
テストでは、ハードディスクに保存した動画(DVD相当の画質)を再生させた後、バッテリ駆動状態にし、スリープになるまでの時間を計測しました。尚、画面の輝度は中間の「5」にしています。
ホームノートにしては、長いバッテリ駆動時間だと思います。
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