オーバーウォッチ のベンチマークとおすすめPC

更新日:2017年3月16日

2016.07.23 GeForce GTX 1060のフレームレートを追記
2016.11.01 ノートPC用GeForce GTX 1070のフレームレートを追記
2017.3.04 ノートPC用GTX 1080のベンチマークを追記
2017.3.16 ノートPC用GTX 1050のベンチマークを追記

Overwatch がいよいよ発売!

Blizzard社初となるFPSタイトル

Blizzard Entertainment社は、『Diablo』シリーズや『StarCraft』、『Warcraft』など、世界的な大ヒット作品を世に送り出し、最近では『Hearthstone』という戦略カードゲームで、国内スマホゲーム市場にも進出している大手PCゲームメーカーです。

筆者もDiabloⅡ、DiabloⅢ、World of Warcraftとプレイしてきており、Hearthstoneにおいてはまだ国内展開されていなかったサービス開始当初からプレイしている大のBlizzard好きでもあります。そんなBlizzard社が初めてFPSゲームを出すということで、とても期待していたのがこの『OVERWATCH』というタイトル。5月5日に開始されたオープンベータテストではなんと、史上最大規模となる970万人ものプレイヤーが参加しており、製品版への期待も大きく高まりつつ、5月24日についにPC版、PS4版ともに発売となりました。

製品版となってから、実際にプレイしてみたところ、ベータテストの時とほとんど同じ様子なので、ベータテストはおそらく販促用の体験プレイみたいなものだったと思います。ベンチマークも計測し直しましたが、ベータテスト時とあまり変わりはありませんでした。ちなみに、本作の日本語ローカライズはスクウェア・エニックス社で、PC版でも、音声、字幕ともに完全日本語対応です。

まだ発売して数日ですが、既に6月2日にPC版の大会が開催されることが決定するなど、ゲーム自体の面白さだけでなく、eスポーツタイトルとしても盛り上がり始めており、現在最も期待されているFPSゲームです。筆者もアジア鯖で絶賛プレイ中です。


『Overwatch』公式サイト(Battle.net 英語)
『オーバーウォッチ』公式サイト(スクウェア・エニックス 日本語)
『オーバーウォッチ』PCダウンロード版購入ページ(Battle.net 日本語)

チーム対戦型ハチャメチャシューティング

発表当初、雰囲気は筆者が昔にSteamでプレイしていた『Team Fortress 2』をイメージしていたのですが、実際のところ『Team Fortress 2』をブリザード風味にさらに突き詰めた感じです。オーバーウォッチでは6vs6のチーム対戦型シューティングとなっており、プレイヤーは21人のキャラクターの中から好きなヒーローを選んでプレイします。ヒーローはオフェンス、ディフェンス、タンク、サポートの4つのクラスに分かれており、特徴も武器、移動速度、アビリティ全てが異なります。

例えば、下図のトレーサーは、武器は2丁拳銃、攻撃力は低いが、移動速度が早く、右クリックで瞬時にワープをしたり、Eキーで自身の時間を戻したりと、トリッキーな動きが可能で、敵を翻弄させることができます。それとは逆に、重厚な鎧に包まれたラインハルトは、武器はスレッジ・ハンマーで攻撃力が高いが近接攻撃のみ、移動速度は遅いが右クリックで味方を守ることができるシールドを展開できるなど、各ヒーローによって役割が違っています。

また敵を攻撃したり、時間経過によって中央のゲージがMAXになると、アルティメット・アビリティが使用できるようになります。このアルティメット・アビリティもキャラによって異なり、大きな爆発を起こしたり、味方を蘇生させたりなど、戦況を大きく変える重要なアビリティとなっています。ちなみにどのアビリティにもクールダウン時間が設けられているので、連続して使用することはできません。

操作方法はキャラによって異なりますが、至ってシンプル。左クリックでメイン武器の使用、右クリックでサブ攻撃またはアビリティ。Shift・Eキーでアビリティを使用し、Vキーで近接攻撃、Qキーでアルティメット・アビリティといった具合。Gキーでグレネードを投げたり、敵をスポットしたり、武器を持ち替えたりする必要はありません。


役割や特徴が異なる21人のヒーローたち

アルティメット・アビリティで戦況を覆せ!

初心者でもエンジョイできる取っつきやすさ

オープンベータではトレーニング用のチュートリアルから、練習場、対AI対戦が用意されているので、初心者でもすぐにゲームに慣れることができると思います。マッチングプレイではクイック・プレイ、プレイヤー対AI、カスタム・ゲームやミステリー・ヒーローなど、ベータとは思えない充実した内容がプレイ可能となってます。

マルチプレイで対戦できるルールはエリア確保やペイロードなど、どれもチームプレイが重要なゲーム内容となっており、ただ相手をキルするだけでは勝てません。チームメイトのバランスや戦況を考慮しながら、立ち回りやヒーローを選ぶことも重要になってきます。

マップはどれも綺麗でプレイヤーを楽しませる作りになっており、長時間プレイしていても飽きが来ません。何よりヒーローひとりひとりのアクションがかっこいいですね。声や性格も違うので、どのヒーローも魅力があります。またエフェクトや効果音も特徴的で視覚、聴覚でも楽しませてくれます。

またプレイしていると、経験値によりプレイヤーのレベルが上がるのですが、報酬としてヒーローの装飾品などが4つ、ランダムに入ったトレジャー・ボックスが貰えます。増えた装飾品はヒーローに装備することができ、コレクション要素としても楽しめます。

オーバーウォッチは、エイム力が物を言う殺伐としたFPSとは違い、エイム力がなくともサポート役でチームの主役にもなれるあたり、初心者やエンジョイ勢の方も楽しめると思います。トゥーン調でおちゃらけた世界観と、それぞれのヒーローたちも魅力的で、とっつきやすいデザインではないでしょうか。

最終的には戦況に応じて、全てのヒーローを扱えるようになるのが求められますが、まずはFPSというゲームを“純粋に楽しんでプレイする”ということができるタイトルだと思います。ガチ勢やエンジョイ勢、いつの間にか楽しむことを忘れ、対戦型ゲームに息苦しさを感じて避けている方、まずはプレイしてみてはいかがでしょうか。今年のFPSはこれで決まりでしょう!


戦況に応じて最適なヒーローを選び出せ!


レベルアップで貰えるトレジャー・ボックスは開けてからのお楽しみ

オーバーウォッチ のベンチマークとおすすめPC

動作環境とグラフィック設定画面

公開されている動作環境は下記の通り。ライトユーザーにもプレイしてもらうことを考慮してか、最低動作環境ではオンボードでのグラフィックスが記載されるなど、かなり軽めのゲームとなってます。推奨動作環境でもGeForce GTX 660 以上とかなり軽めです。実際ゲームをプレイしてみても、クライアント自体は非常に軽く、軽快に動作します。これならGPUを買い換える必要なく、ノートパソコンや低スペックパソコンでも十分プレイできそうです。

  最低動作環境 推奨動作環境
OS
Windows 7 / Windows 8 / Windows 10 64-bit
(最新のService Pack)
Windows 7 / Windows 8 / Windows 10 64-bit
(最新のService Pack)
CPU
Intel Corei3
AMD Phenom X3 8650
Intel Core i5 以上
AMD Phenom II X3 以上
メモリ 4GB 以上 6GB RAM以上
GPU NVIDIA GeForce GTX 460
ATI Radeon HD 4850
Intel HD Graphics 4400
NVIDIA GeForce GTX 660 以上
AMD Radeon HD 7950 以上
HDD空き容量 30 GB 30 GB
※「https://us.battle.net/support/ja/article/7636」のページを参照

 

グラフィック設定画面は下記の画像の通りです。品質設定は「低」「NORMAL」「高」「ウルトラ」「エピック」の5段階で、垂直同期やトリプルバッファ、フレームレート上限など細かく設定できます。「パフォーマンス統計を表示」をオンにすると、現在のフレームレートやGPU温度、PING値が左上に表示されるので、余計なツールを使用する必要はなく便利です。液晶解像度は最小で1024×768ドット、最大で3840×2160解像度に対応しています。

動作検証には、グラフィック品質設定「低」「NORMAL」「高」「ウルトラ」「エピック」の5段階で、垂直同期はオフ、FPS上限もオフにし、プラクティスレンジのマップを一周し、各グラフィックカードの平均フレームレートを計測しました。計測には、「Fraps Version 3.5.99」を用いています。画面解像度は1920×1080(フルHD)にしています。ただし、ハイエンドGPUのみは、3840x2160(4K解像度)でも計測しています。


オーバーウォッチのグラフィック設定画面

オーバーウォッチのベンチマーク結果

ベンチマーク結果は以下の通りです。筆者の環境が悪いのか、なぜかGeForce GTX 1070以上はGTX 980よりもスコアが下がってしまっています。

ノートパソコンではGeForce GTX960Mでも高設定で66fpsを越えるなど、かなり軽いゲームとなってます。デスクトップパソコンだとGeForce GTX750Tiでも高設定で十分にプレイすることができます。GeForce GTX970以上のハイエンドGPUを搭載したPCでは、WQHD(2560×1440)や、4K(3840x2160)などの解像度でプレイすることも可能です。オフラインプレイ時での計測結果ですが、むしろオンラインプレイ時の方がフレームレートが高くなることが多かったです。

最高設定でプレイするとなると、ノートパソコンだとGeForce GTX970Mを搭載したもの、デスクトップパソコンだとGeForce GTX960を搭載したPCであれば、快適にプレイできると思います。

ノートパソコン
グラフィックス GeForce GTX1080 GeForce
GTX1070
GeForce GTX1060 GeForce
GTX 1050Ti
GeForce
GTX 1050
GeForce GTX965M GeForce GTX960M
使用したPC
マウス NG-NOTE i7900 ガレリア
QSF1070HGS
ガレリア
QSF1060HGS
ガレリア
GKF1050TNF
FRONTIER
NZ
ガレリア QSF965HE マウス m-Book W
1920x1080
262 fps 210 fps 250 fps 168 fps 138 fps 115 fps 108 fps
NORMAL
203 fps 158 fps 190 fps 130 fps 102 fps 86 fps 82 fps
154 fps 124 fps 145 fps 100 fps 82 fps 68 fps 66 fps
ウルトラ 138 fps 112 fps 130 fps 88 fps 73 fps 58 fps 58 fps
エピック 104 fps 85 fps 95 fps 65 fps 56 fps 45 fps 42 fps
※60fps以上はピンク色のセルにしています

 

デスクトップパソコン
グラフィックス TITAN X GeForce
GTX1080
GeForce
GTX1070
GeForce
GTX1060
6GB
GeForce
GTX1060
3GB
GeForce
GTX1050Ti
GeForce
GTX1050
GeForce
GTX750Ti
1920x1080
300 fps 256 fps 215 fps 273 fps 260 fps 165 fps 152 fps 94 fps
NORMAL
- 195 fps 163 fps 204 fps 193 fps - - 86 fps
200 fps 158 fps 130 fps 158 fps 146 fps 96 fps 90 fps 71 fps
ウルトラ - 140 fps 117 fps 142 fps 130 fps - - 61 fps
エピック 140 fps 110 fps 90 fps 105 fps 96 fps 62 fps 56 fps 48 fps
3840x2160
265 fps 200 fps 162 fps 164 fps - - - -
NORMAL
- 152 fps 124 fps 126 fps - - - -
160 fps 123 fps 100 fps 102 fps - - - -
ウルトラ - 111 fps 92 fps 92 fps - - - -
エピック 112 fps 86 fps 70 fps 70 fps - - - -
※60fps以上はピンク色のセルにしています

画質を比較してみる

次に低設定と、エピック設定での画質比較です。テクスチャや影の品質に違いが有りますが、正直なところ、それほど劇的な差はなく中間の高設定でも十分だと思います。それよりも、次世代にも劣らないこのグラフィックの綺麗さで、これほど軽いのが驚きです。また4K解像度やエピック設定だと、長時間プレイによる熱問題が気になるので(4K解像度エピック設定では常にGPU温度は80度を超えていた)、PCのエアフローにも気をつけたいところです。





オーバーウォッチをプレイするためのオススメPC

オーバーウォッチは"最高"設定じゃなくても十分綺麗です。"高"設定でも快適に動作すれば十分だと思います。何よりこういった競技性の高いゲームは熱問題や遅延も考慮して、中間設定くらいでプレイするのがベストだと思っています。

ノートパソコンではGTX 960M以上、デスクトップPCではGTX 750Ti以上を搭載したPCがおすすめです。

ほとんどの方がGPUや新しいPCを買い換える必要はないと思いますが、コストパフォーマンスや少し余裕を持たせることを考えると、GTX 960を搭載しているデスクトップPCがオススメです。

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