LIFEBOOK SH(SH76/HN)の実機レビュー
2012年冬モデルが発売され、LIFEBOOK SHシリーズはボディが変わりました。
詳細は、「富士通 LIFEBOOK SHシリーズ(WS2/J) の実機レビュー」をご覧ください。


光学ドライブ搭載でも極薄
LIFEBOOK SHは、光学ドライブを搭載したPCの中で世界最薄の13.3型モバイルノートパソコンです。
薄いPCは、表面温度や、キーボードの打ちやすさ、頑丈さが犠牲になる場合がありますが、本機はこれらも特に問題ありません。
モバイル・マルチベイ構造を採用しており、光学ドライブを取り外し、増設用内蔵バッテリユニット(オプション)や、モバイル・マルチベイ用カバー等のユニットを装着することも可能です。
増設用内蔵バッテリユニットを装着した場合は、実測で8時間以上のバッテリ駆動が可能でした(動画再生時のバッテリ駆動時間)。モバイル・マルチベイ用カバーを装着した場合は、1.2kg台と非常に軽量です。
実際使用してみて、完成度の高いモバイルパソコンであると感じます。
目次
LIFEBOOK SH76/HNの基本スペック
LIFEBOOK SHの基本スペックをチェックします。※2012年夏モデル(SH76/HN)の情報です。モデルが変わると搭載できるパーツは異なるのでご注意ください。
CPU Core i5-3210M、またはCore i7-3520Mを選択可能です。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 4000)です。 |
液晶ディスプレイ 13.3型(1366x768)の光沢液晶または非光沢液晶を選択可能です。 |
メモリ 4GB、8GBの中から選択可能です。 |
ハードディスク 500GB、750GBの中から選択することが可能です。 |
SSD HDDの代わりに128GBまたは256GBのSSDも選択可能です。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブまたはブルーレイドライブを選択可能です。ユニットを変更できるモバイル・マルチベイ構造になっています。 |
バッテリ駆動時間 メーカーホームページの仕様では、Core i7-3520Mの場合は約12.4時間、Core i5-3210Mの場合は約13.1時間です。 |
特徴1 - 光学ドライブ搭載でも極薄
LIFEBOOK SHの特徴は、光学ドライブを搭載しながら、 最薄部で16.6mm、最厚部でも23.2mm(メーカーサイトの仕様)という薄さです。流行のウルトラブックの薄さにはおよびませんが、本製品でも十分薄いです。
なお、現在発売中のウルトラブックの中で、光学ドライブを搭載したPCはほとんどないため、本機はその点で優位です。また、バッテリやパーツ交換を自分でできる点や、キーが打ちやすい点、バッテリ駆動時間が長い点なども、ウルトラブックより優位です。


ゴム足を含めた高さの実測は約29.0mm
実際に計測してみましたが、ゴム足を含めなければ、ほぼ仕様通りの薄さでした。
ゴム足を含めて計測してみた場合は、最厚部で約29.0mmです。非常に薄いです。
特徴2 - モバイル・マルチベイ構造
LIFEBOOK SHは、モバイル・マルチベイ構造を採用している点も特徴です。
モバイル・マルチベイ構造とは、光沢ドライブが装着されているベイに、別のユニットを装着できる構造のことを指します。別のユニットには、「モバイル・マルチベイ用カバー」、「増設用内蔵バッテリユニット」、「モバイルプロジェクターユニット」、そして2012年夏モデルから選択できるようになった「増設用ハードディスクユニット」があります。※モバイル・マルチベイ用カバー以外はオプション品です。
その日の用途によって、軽量化したり、バッテリ駆動時間を長くしたりすることが可能であるため便利です。

LIFEBOOK SHのベイに装着できるユニット
この他、2012年夏モデルから増設用ハードディスクユニットも選択できるようになりました
ユニットの取り出し方は、本体裏側のツマミを上げてロックを解除し、ユニットを取り出すだけです(下図)。装着するときも押し込むだけです。ネジなど必要としないため、非常に簡単に交換できます。

ユニットの交換方法
特徴3 - 軽量なボディ
LIFEBOOK SH76/HNは、光学ドライブを搭載しているにも関わらず、重量も比較的軽いです。
各ユニットを搭載したときの重量の実測値は下図の通りです。モバイル・マルチベイ用カバーを装着した場合は1.2kg台と非常に軽量です。増設用内蔵バッテリユニットを装着しても、1.4kg台と十分軽いです。
128GB SSDの重量

各ユニットを装着したときの重量
なお、今回、搭載しているストレージは128GBのSSDです。このSSDは、2.5インチハーフスリムであるため、他のSSDやHDDを搭載した場合よりも重量が軽くなっています。
256GBのSSDを搭載した場合、(2011年冬モデルの計測結果では)0.035kg ほど重くなりました。ただ、この程度の重量増加であれば、体感での違いは分からないでしょう。
特徴4 - SSDを搭載可能&ベンチマーク結果
本製品は、先にも述べたとおり、HDDの他にSSDを選択することも可能です。SSDは128GBと256GBとがあり、どちらかを選択できます。今回は128GBのSSDを搭載しています。
下記に、128GB SSDのCrystalMarkのベンチマーク結果を掲載します。また、2011年冬モデルのLIFEBOOK SHで計測した256GBのSSDのベンチマーク結果も合せて掲載します。
128GBのSSDは、256GBのSSDと比べてやや軽量ですが、ベンチマーク結果は256GBのSSDよりもやや劣ります。
128GB SSDのベンチマーク

128GB SSDのベンチマーク
256GB SSDのベンチマーク

256GB SSDのベンチマーク(ただし、2011年冬モデルLIFEBOOK SH76/ENで計測)
なお、128GBのSSDは、2.5インチハーフスリムのSSDを搭載しており、マウンタ(SSDを固定する器具)が専用の形状になっています。そのため、通常サイズの2.5インチSSDへは換装できません。
128GBのSSD以外(ハードディスクまたは、256GBのSSD)ならば、通常サイズのSSDへ換装することは可能です。ご興味があれば、「LIFEBOOK SHのSSDを換装してみた」もご覧ください。
特徴5 - 長いバッテリ駆動時間
LIFEBOOK SHのバッテリ駆動時間のチェックです。
内蔵バッテリパックのみ搭載した場合の駆動時間と、さらに増設用内蔵バッテリユニットを搭載した場合の駆動時間を、下図に掲載します。なお、バッテリ駆動中は、SSDに保存したDVD相当画質の動画を再生させています。

カスタムメイドモデル SH76/HN のバッテリ駆動時間
増設用バッテリユニットを装着すれば、動画再生で約8時間31分も駆動することが可能でした。
最近はウルトラブックが流行っておりますが、同テストでのバッテリ駆動時間は5時間程度です。丸一日の日帰り出張となるとやや物足りなく感じるときがあります。その点、増設用バッテリユニットを装着できる本機であれば、丸一日の日帰り出張でも十分駆動することが可能です。
特徴6 - プロジェクター機能も搭載
モバイル・マルチベイに、モバイルプロジェクターユニット(オプション品:別売り)を装着すれば、PC兼プロジェクターとして使用することも可能です。
投影した画面のサイズは15~75インチとそれほど大きくなく、照度も最大40lmとそれほど明るくないため、大きな部屋・大人数での会議には向きませんが、小さな部屋で4、5人で行う会議ならば十分活用できると思います。

モバイルプロジェクターユニット

画面サイズは15~75インチ
特徴7 - 最速6秒で起動するクイックスタート
富士通では、2011年冬モデルから、一部のPCに「クイックスタート」という最速6秒で起動する機能を搭載しています。LIFEBOOK SH76/HNも「クイックスタート」の機能を搭載しています。
クイックスタートを実行するには、Windowsの[スタート]メニューから[シャットダウン]するのではなく、電源ボタンを押して停止する必要があります。CEATECの説明員によると、電源ボタンを押すと、通常のシャットダウンではなく、「ログオフ&スリープ」の処理が実行されるそうです。この状態から再度、電源ボタンを押すと、最速6秒で起動します。
ここでは、クイックスタートによる起動および停止と、通常の起動および停止時間を実測し、下の表にまとめました。
| テスト内容 | 時間 | |
|---|---|---|
| クイックスタートによる起動・停止 (停止時はログオフ+スリープ) |
起動 | 約5秒 |
| 停止 | 約10秒 | |
| 通常の起動・停止 (停止時は完全なシャットダウン) |
起動 | 約23秒 |
| 停止 | 約12秒 | |
クイックスタートについては、電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまで、6秒どころか5秒でした。また、通常の起動・停止も速かったです。
特徴8 - 天板からの約200kgf全面加圧試験クリア

約200kgfの全面加圧にも耐えられる
プラスチック+メッキを、頑丈なマグネシウム合金に変えるなど、本体の強度もアップしています。
約200kgfの全面加圧に耐えられる設計になっています。


