ドスパラ Critea VF-AGKR SSDの実機レビュー
CPU | Core i5-8250U |
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メモリ | 8~32GB |
ストレージ | SATA M.2 SSD |
液晶サイズ | 17.3型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
価格 | 約10万円(税別)~ |
第8世代CPUに17.3型大画面のノートPC
ドスパラ Critea VF-AGKR SSDは、17.3型の大画面液晶を搭載したノートPCです。
ゲーミングノートPCに、17.3型液晶はよくありますが、CPU内蔵グラフィックスの一般向けノートPCで、17.3型の液晶は珍しいです。
また、CPUには最新の第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載し、処理性能は十分です。
液晶は非光沢のフルHDで、DVDスーパーマルチドライブも搭載し実用的なスペックです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-8250U、8GBメモリ、250GB SATA SSD
目次
お忙しい方は、「Critea VF-AGKR SSDの特徴」のみお読みください。
Critea VF-AGKR SSDの特徴
フルHD 広視野角液晶の17.3型ノートPC
Critea VF-AGKR SSDは、一般向けノートPCとしては珍しく17.3型の大画面液晶を搭載しています。
専用グラフィックス(dGPU)を搭載したゲーミングノートPCに17.3型液晶が搭載されることはよくありますが、CPU内蔵グラフィックス(iGPU)のノートPCに17.3型液晶が搭載されることは滅多にありません。
しかも非光沢で、視野角も良く、解像度もフルHDと十分で、実用的な液晶です。
フルHD 広視野角 非光沢の実用的な17.3型液晶を搭載
高いコストパフォーマンス
Critea VF-AGKR SSDは、第8世代インテルCoreプロセッサーに、17.3型 広視野角液晶を搭載し、一般向けノートPCとしてはスペックが高めですが、価格は99,980円(税別)からと比較的リーズナブルです。
兄弟機種ならダブルストレージ構成が可能
Critea VF-AGKR SSDは、M.2スロットの他に、2.5インチベイも搭載しています。
しかし、Critea VF-AGKR SSDはなぜか、2.5インチ ストレージを選択することができません。
兄弟機種のCritea VF-AGKRなら、M.2 SSD + HDDの構成が可能なので、ダブルストレージにしたい方は、こちらの機種を購入するといいでしょう。
M.2 SSDと2.5インチベイを搭載
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
メーカー仕様表にIPSなどといった表記はありませんが、視野角は良かったです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も直線的でほぼ補正がありません。素直で自然な発色であることが分かります。
色域はノートPCにしては、比較的広いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ややギラつきを感じるのが残念です。
画面拡大
液晶は非光沢となっており、映り込みは少ないです。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは十分あります。キーストロークは約1.3mmとやや浅めです。また、たわみや底付きの衝撃もあり、少しチープ感のあるキーボードではあります。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
最近の標準的なCPU、第8世代インテルCoreプロセッサーのCore i5-8250Uを搭載しています。
CPU性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
ストレージは、SATA SSDです。
ストレージ性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
本機で計測したベンチマーク
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。他のCore i5-8250U搭載PCと同等適度のベンチマークスコアが出ています。
(CPU性能の評価)
Core i5-8250U
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i5-8250U | |
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x265でエンコード (※1) | 28分41秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 3分34秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
256GB SSD
エンコード中のCPUクロックです。安定動作時のクロック周波数は普通です。極端にクロックがダウンすることもなかったです。
エンコード時のCPUクロック
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。うるさいと図書館や講義室などで使うときに、周りの人の迷惑になります。
普通の動作音です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
20dB |
ほぼ無音 |
21~25dB |
PCに近づかないと音が聞こえないレベル |
26~30dB | PCから少し離れても音が聞こえるレベル |
31~35dB | 静かな扇風機くらいの音 |
36~40dB | PCの近くにいると、ややうるさく感じるレベル |
41~45dB | 風量を上げた扇風機くらいの音。一般的なデスクトップPC音 |
46~50dB | 一般的なエアコン音くらい。うるさい |
50dB以上 | エアコンをハイパワー運転にしたような音。とてもうるさい |
パーツの温度のチェック
温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
温度はやや低めです。安心して使えると思います。
エンコード時の温度の詳細
エンコード時のCPU温度の詳細です。問題ない温度です。
エンコード中のCPU温度
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
低めの温度です。高めの負荷をかけても表面が熱くなりにくいので、常に快適にタイピングできます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
液晶が大きいため、15.6型ノートPCよりは高めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
ややプラスチック感があり、高級感はありません。ただ、ツヤ消しの素材で、シルバーのボディは指紋などが目立ちにくく、実用性は高いと思います。
天板はシンプルです。
パームレスト部分には薄くヘアラインの模様が入っています。
スピーカーは液晶の下に配置されています。普通の音質で、勝手に点数をつけると、10点満点で5点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
液晶が開く最大の角度です。
インターフェースは次のようになっています。USB Type-Cポートは無いです。ただ、USB Type-Cは、現在のところPD対応充電器やドックの接続に主に使用され、モバイルPCでは重宝しますが、この大きなPCでは無くてもそれほど困らないでしょう。
底面です。
底面カバーを開けたときの画像です。メモリスロットは2つです。2.5インチベイが開いていますが、マウンターが無いのでちゃんと固定されるかは微妙です。
ACアダプターは90Wもあります。十分な容量でしょう。
まとめ
以上が、Critea VF-AGKR SSDのレビューです。
17.3型の大きな液晶を搭載している点が特徴です。視野角も色域も広めで、映り込みの少ない非光沢液晶を搭載しています。
CPUは高性能な第8世代Coreプロセッサーで、SSDも搭載し、スペックも十分でしょう。
光学ドライブを搭載し、表面温度も低めで、ボディも指紋が目立ちにくく、実用性も高い製品だと思います。
ただ、画面がキラキラするギラつきを少し感じるのが残念です。視野角も良く、色域も広めであっただけに勿体ないです。そこまで液晶にこだわりがなければ、気にならずに使えるとは思います。
詳細・購入はこちら
ドスパラ(Critea VF-AGKR SSD)