デル Inspiron 14z(Ultrabook)の実機レビュー

光学ドライブ搭載Ultrabook
Inspiron 14zは、光学ドライブを搭載した珍しいUltrabookです。
音楽CDをiPodへコピーしたり、動画をDVDへバックアップしたりなど、頻繁に光学ドライブを使用する方も多いと思います。そんな方に最適なウルトラブックです。
画面は14型と大きく、文字も大きいため、ご年配の方や、大きい文字を好む方にも安心して使用できます。
第3世代インテルプロセッサー Core i7、8GBのメモリ、SSD、Radeon HD 7570Mなどを選択可能で、スペック面も高いです。
重量は1.8kg台となっています。外出先へ持ち出すPCとしては重いかもしれませんが、自宅のみで使うホームPCとしては軽いです。室内でPCを移動したいときに、手軽に持ち運ぶことができます。
光学ドライブ搭載で、画面も大きく、スペックも高くメイン機としても十分利用できます。
メーカーサイト:Inspiron14z Ultrabook
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
| 1 Inspiron 14z の基本スペック | 2 特徴1 - 光学ドライブ搭載のウルトラブック |
| 3 特徴2 - 14型液晶とUltrabookにしては大画面 | 4 特徴3 - 満足のスペック |
| 5 特徴4 - 極薄ボディ | 6 特徴5 - 高速SSD搭載で起動が速い |
| 7 液晶ディスプレイのチェック | 8 キーボードおよびタッチパッドのチェック |
| 9 総合ベンチマーク | 10 動画のエンコード時間のチェック |
| 11 重量のチェック | 12 バッテリ駆動時間のチェック |
| 13 カードリーダー/ライターのチェック | 14 静音性のチェック |
| 15 パーツの温度のチェック | 16 表面温度のチェック |
| 17 消費電力のチェック | 18 外観のチェック |
| 19 まとめ |
Inspiron 14z の基本スペック
Inspiron 14zの基本スペックをチェックします。※2012年8月7日時点の情報です。BTOという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Sandy BridgeまたはIvy Bridgeの超低電圧CPUを選択可能です。本機はCore i7-3517Uです。 |
グラフィックカード CPU内蔵またはAMD Radeon HD 7570Mを選択可能です。本機はRadeon HD 7570Mです。 |
液晶ディスプレイ 14.0型ワイド(1366x768)の光沢液晶ディスプレイです。 |
メモリ 容量は選択できます。本機は8GB(デュアルチャネル)です。 |
ハードディスク or SSD HDD+キャッシュ用のmSATA SSD(インテルSRT対応)または、単体SSDを選択できます。本機は単体SSD(256GB)です。 |
|
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブを搭載です。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値で最大7時間31分です。実測値は後述します。 |
特徴1 - 光学ドライブ搭載のウルトラブック
現在発売されているほとんどのUltrabookは光学ドライブを搭載していませんが、Inspiron 14zは光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)を搭載した非常に珍しいUltrabookです。
初期セットアップ(プリンタドライバやセキュリティソフト、Office等の各種ソフトウェアのインストール)時のみCDを使うだけなら、光学ドライブは搭載していなくてもいいと思います。初期セットアップ時のみ、ポータブルDVDドライブを接続すれば良いためです。
しかし、例えば、購入/レンタルした音楽CDをパソコン上へコピーしている方、購入/レンタルした映画DVDをパソコンで見ている方、データの受け渡しにDVDやCDを使っている方、撮影した動画を編集しDVDへ焼いている方、CDブートするソフトを使用している方など、頻繁に光学ドライブを使用する方にとって、本機はベストなUltrabookでしょう。

特徴2 - 14型液晶とUltrabookにしては大画面
薄型・軽量が特徴であるUltrabookの主流の液晶サイズは13.3型です。一方、本機は液晶サイズが14型と、Ultrabookの中では比較的画面が大きいです。文字や画像が大きく見えます。
ご年配の方や、眼が悪い方、女性の方など、"画面上の文字は少しでも大きい方が良い"といった方も多いです。そういった方に適したUltrabookです。

特徴3 - 満足のスペック
Inspiron 14zは、第3世代インテルプロセッサー Core i7、8GBのメモリ、SSD、そしてUltrabookとしては珍しくRadeon HD 7570Mのグラフィックスを搭載可能で、高い処理性能を持ったUltrabookです。ストレージに関しては、単体SSDではなく、インテル スマート・レスポンス・テクノロジー(SRT)対応のHDD+mSATA SSDを選択することも可能です。
ゲームベンチマーク
本機は、Radeon HD 7570Mの独立グラフィックスを選択可能ですが、このグラフィックスのゲームベンチマーク結果を掲載します。計測した結果、ベンチマークはそれほど高いスコアではありません。Radeon HD 7570Mを搭載する明確な理由がなければ、インテル HD グラフィックス(CPU内蔵)でも良いと思います。
| 製品名 | Inspiron 14z | ||
| 基本スペック | Core i7-3517U Radeon HD 7570M |
||
| 重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1280*720 | RANK D(8.9 fps) |
| ファイナルファンタジー XIV | 1280*720 | 1262(動作困難) | |
| 中程度の ゲーム |
ファンタシースターオンライン2 | 1280*720 | 734(重い) |
| バイオハザード5(テストB) | 1280*720 | RANK B(41.9 fps) | |
| モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | 1280*720 | 2491 | |
| THE LAST REMNANT | 1280*720 | 30.12 fps | |
| 軽めの ゲーム |
デビルメイクライ4 | 1280*720 | RANK B |
| リアル彼女(ハイクオリティ) | 1280*720 | RANK B(15 REAL) | |
特徴4 - 極薄ボディ


ゴム足を含めた高さの実測は約23mm
Inspiron 14zは光学ドライブを搭載していながら、メーカー公表値で20.7 mm~21.0 mmという薄さです。
ゴム足を含めた高さを計測しても約23mmしかありません。
特徴5 - 高速SSD搭載で起動が速い
Inspiron 14zは、単体SSDまたはインテル SRT対応のHDD(HDD + mSATA SSD)を選択可能です。
本機は256GBの単体SSDを搭載しており、PCの起動時間等は次の表の通りとなっています。非常に高速です。
| テスト内容 | 時間 | |
|---|---|---|
| 通常停止/起動 | PC停止時間 | 約9秒 |
| PC起動時間 | 約18秒 | |
| スリープ移行/復帰 | スリープへの移行時間 | 約7秒 |
| スリープからの復帰時間 | 約2秒 | |
CrystalDiskMarkのベンチマーク
SSDのCrystal DiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速なSSDを搭載していると思います。

本機に搭載されていた256GB SSDと、一般的なノートPCのHDDのベンチマーク比較
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
筆者の見た目の感想としては、"やや青白く見える液晶"です。ただし、多くのPCやテレビは寒色系の画面が多いため、一般の方は気にはならないと思います。

正面からの画像
視野角は普通のノートPCと同等程度です。IPS液晶のように広い視野角ではありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
ガンマ補正曲線を確認すると、青色がかなり低めに"補正"されているため、実際の画面は青色が強調されています。

ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
色域はやや狭いです。
画素はシンプルな形状です。ギラつきは感じません。

画素の拡大図
※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。Ultrabookの中ではキーボードとタッチパッドの操作性は良いと思います。
キーピッチは実測で、横:19mm × 縦:18mmと十分な広さです。キーストロークは実測で約1.5mmで、Ultrabookとしては深いキーストロークです。キートップがやや凹んでおり指がフィットしやすいです。
ただし、本体サイズが大きく横幅があるため、もう少しEnterキーやBackspaceキーが大きくても良かったと思います。

キーボード全体図

キーボードの拡大図
タッチパッドの操作感は普通です。
クリックボタンは、タッチパッドと分離しており、また軽い力で押せて、音も静かであるため、クリックしやすいです。

タッチパッド
総合ベンチマーク
Core i7-3517U、8GBメモリ、Radeon HD 7570M、SSDを搭載したInspiron 14zのベンチマーク結果を掲載します。
グラフィックスのスコアは普通ですが、CPU、メモリ、ディスク関連のスコアは良いです。メイン機としても十分使用できるスペックです。
Windows エクスペリエンスインデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)

解像度:1280x720で実施
PCMARK7 v1.0.4

3DMark11(1.0.3)- Performance

動画のエンコード時間のチェック

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
動画のエンコード時間のチェックです。
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 を用いて、x264とクイック・シンク・ビデオでエンコードしたときのエンコード時間を計測しました。
x264でエンコードしたときは32分27秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは12分08秒でした。
Core i7ではありますが、超低電圧(ULV)版CPUであるため、超高速というわけではりません。
| エンコード方法 | エンコード時間 |
|---|---|
| x264でエンコード | 32分27秒 |
| クイック・シンク・ビデオでエンコード | 12分08秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
重量のチェック
重量は実測値で1.84kgです。モバイルPCとしては重めですが、自宅の中で使うホームPCとしては軽いです。
ACアダプターは実測値で321gとやや重いです。またACケーブルが太いです。

重量の実測結果
バッテリ駆動時間のチェック

バッテリ駆動時間の実測は4時間19分
Inspiron 14zのバッテリ駆動時間のチェックです。
SSDに保存した動画(解像度:720x480)を再生させ、休止状態へ入るまでの時間を計測しました。
テストの結果、バッテリ駆動時間は、4時間19分でした。
Ultrabookの中では普通の駆動時間です。
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。
スロットは本体の右側面にあります。ダミーカバーがついているので取り外してカードを挿入します。カード挿入時、カードの出っ張りはほとんどありません。抜くときはプッシュすると出てきます。抜き差しはしやすいと思います。

SDカード挿入後の外観
対応しているカードは次の通りです。
| 対応カード | SD、MMC、メモリスティック |
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。速度はあまり速くありません。




