ASUS ZENBOOK UX21(UX21E-KX128)の実機レビュー(2)

更新日:2011年11月05日
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  目次  

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。もし動作音が大きいと、気になって作業に集中できなかったり、周りの人に迷惑になったりします。

下記の4つの状態で計測した結果、アイドル時や動画再生時は静か(ほぼ無音)です。ただし、ゲーム(バイオハザード5)やエンコードを実行する、他のPCと比べてやや動作音が大きいです。


騒音値の計測結果
部屋を極力無音にしたときの騒音値:40.4dB、 測定機器:GS-04
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
【PCの状態】
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目の図:バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストAで実行)
左から4番目の図:TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720)

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

下記の4つの状態で計測した結果、ゲーム(バイオハザード5)やエンコードを実行すると、かなり温度が高くなっています。あまり負荷のかかる作業はしないほうが良いです。


各パーツの温度の測定結果
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor Pro
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※選択したCPUやGPUが異なるとパーツの温度は変わってきます

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

下記の4つの状態で計測した結果、右手の指先あたりがやや熱くなります。さらに裏面は45℃を超える部分もあるので、膝の上に直接置いての作業はしないほうがいいと思います。


表面温度の計測結果
測定環境:室内温度 約26℃、 測定機器:赤外線温度計TN006
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※選択したCPUやGPUが異なると表面温度は変わってきます

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。もし、消費電力が高いと、電気代が高くなります。尚、1日平均3時間程度パソコンを使用した場合、消費電力が1W違うと、電気代は1か月あたり約2円違います(電気の契約内容にもよります)。

下記の4つの状態で計測した結果、全体的に消費電力は低めです。


消費電力の計測結果
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※選択したCPUやGPUが異なると消費電力は変わってきます

外観のチェック

ZENBOOK UX21の外観のチェックです。

本体はアルミニウムボディとなっています。パームレスト部分は、シルバーに近いですが、やや茶色くなっています。液晶フレーム(ベゼル)部分は、深いこげ茶色です。

パームレスト、液晶フレーム、天板のすべてに指紋が付きにくいです。

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みはあります。

排気口は側面にはなく、液晶下の部分から斜めに吹き上げます。給気はキーボードのスリットから行っています。

 

斜め横からの画像です。かなり薄いことがわかります。

 

天板は、灰色に近い色のアルミニウムボディです。薄型PCにありがちな、天板を開いたときの「ねじれ」は全くありません。かなり剛性が高いです。

 

円状のヘアライン加工が施されています。

 

底面です。ネジが少なく美しいです。

ただし、ゴム足が硬くて小さく、落下時の衝撃を十分吸収できるか不安です。外側のボディが欠損することはまずなさそうですが、内部の基盤の破損がやや心配です。

両サイドにスピーカーが配置されています。メーカーHPには「ASUSゴールデンイヤーチームとBang&Olufsen ICEpowerの共同開発により、ZENBOOKはUltrabookの中でも類を見ない、良質なサウンドを作り上げた。」とあります。確かに小型ノートにしては良い音だと思います。ただし、ノートPCのスピーカーであるため、過度な期待はしないでください。

液晶下の「ASUS」のロゴが目立ちます。

LANアダプターを取り付けたときの画像です。

VGAアダプターを取り付けたときの画像です。表面に気泡が見えますが、シールを取っていないだけです。

ZENBOOK UX21の側面です(下図)。USB3.0ポートおよびマイクロHDMIポートが搭載されています。ただしUSBポートは合計2つと少ないです。もしLANアダプターを接続するとUSBポートを1つ消費するため、残りは1つとなります。

また、カードスロットが搭載されていませんので、SDカードなどを挿入することはできません。13.3型のZENBOOK UX31なら可能です。

 

天板は、下図の角度まで開きます。

まとめ

以上が、ASUS ZENBOOK UX21のレビューでした。

薄くて軽くて、美しいアルミニウムボディの本体は、かなり物欲を刺激します。専用ケースも付いており、カバンへの収納のしやすさは抜群です。

超低電圧版ではありますがCore i7-2677Mや、約450MB/sの速度が出るSSDを搭載し、高いパフォーマンスを実現している点も魅力です。

ただし、バッテリ駆動時間が3時間程度である点が、モバイルPCとしてはやや不満です。短時間の出張なら良いですが、まる1日の出張には向きません。

また、この小ささ&薄さでは仕方がありませんが、キーボードのキーピッチが狭く、ストロークもやや浅めです。長時間使えば慣れてくると思いますが、文章を書くことが多い筆者にはやや辛いです。この後、実機レビューしますが、13.3型のZENBOOK UX31のほうが、キーピッチは広く、文字が打ちやすいです。文章を多く入力する方は、UX31のほうが良いかもしれません。

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ASUS Shop:ZENBOOK UX21E