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Acer Aspire S3(S3-951-F34C)の実機レビュー

更新日:2011年11月14日

最安のウルトラブック

Acer Aspire S3(S3-951-F34C)は、7万円台で購入可能な薄型・軽量の13.3型ウルトラブックです。現在発表されているウルトラブックの中では最安です。

非常に薄い本体の割に、表面温度やパーツの温度が低く、安心して使用することが可能です。

スリープからの復帰が約1.5秒、無線LANへの接続が約2.5秒と非常に高速で、天板を開けば、すぐにPCを使用することができます。普段、シャットダウンせずにスリープで運用している方は非常に快適だと思います。

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目次

Aspire S3 の基本スペック

本機の基本スペックを紹介します。※2011年11月12日現在の情報です。

CPU
Core i3-2367M(超低電圧版CPU)です。
 
グラフィックカード
CPU内蔵(インテルHDグラフィックス)です。
 
液晶ディスプレイ
13.3型ワイド(1366x768)の光沢液晶ディスプレイです。
メモリ
4GBのメモリを搭載しています。
 
ハードディスク
320GBのHDDを搭載しています。
 
SSD
HDDを搭載しているためSSDは非搭載です。ただしスリープ復帰を速くするための専用SSDを搭載しています。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは非搭載です。
 

バッテリ駆動時間
バッテリ駆動時間は、メーカー仕様で、約6時間です。実測値は後述します。

特長1 - 極薄ボディ


ゴム足を含めた高さの実測は約21mm

本機は、ボディが非常に薄いです。

メーカーの仕様では、13.1~17.5mmの薄さです。

ゴム足を含めて実測してみても、最厚部で約21mmという薄さでした。

特長2 - 1.3kg台と軽量

重量も軽いです。実測してみたところ、本体は1359gで、ACアダプタは302gでした。

ただし、ACケーブルが、デスクトップPCで使われるような太いケーブルであるため、持ち運ぶ時にややかさばります。


重量の実測結果

特長3 - スリープ復帰が1.5秒、無線LAN接続は2.5秒

Aspire S3は、スリープ/休止状態からの復帰、および無線LANの接続が、非常に高速です。

スリープ/休止状態から高速に復帰する機能は、「Acer Instant On」と呼ばれています。スリープからは約1.5秒、休止状態からは約6秒で復帰可能とメーカーサイトには書かれています。無線LANに高速に接続する機能は、「Acer Instant Connect」と呼ばれ、約2.5秒で接続可能だそうです。

ここでは、これらを含めた起動・停止まわりの時間を実測してみました。下の表が結果の一覧です。

PC起動時間など
テスト内容 時間
通常停止/起動 PC停止時間 約14秒
PC起動時間 約36秒
スリープ移行/復帰 スリープへの移行時間 約9秒
スリープからの復帰時間 約1.5秒
スリープから自動で休止状態へ
移行した後の復帰時間
約7秒
PC起動時間は、電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまでの時間
※ 2011/11/14 スリープから自動で休止状態へ移行した後の復帰時間を追記

 

スリープからの復帰は、確かに約1.5秒でした。非常に速いです。スリープ復帰後、直ぐに無線LANも接続されます。私のように通常シャットダウンせず、スリープを使う人にはかなり快適です。

本機は、Intel Rapid Start Technologyに対応しており、スリープを実行すると8時間後に休止状態へ自動で移行します。この状態から復帰させた時の時間は、実測で約7秒でした。非常に速いと思います。ただし、スタートメニューから直接「休止状態」を選択した場合、復帰時間は約27秒でした。Intel Rapid Start Technologyによって「スリープ実行 → 自動で休止状態へ移行」が実行されないと高速復帰はしないようです。なお、スタートメニューから「休止状態」を選択するには、BIOSでIntel Rapid Start Technologyを無効にする必要があります。スリープから休止状態へ自動で移行するまでの時間は、8時間から2時間へ変更することが可能です。

電源が完全に切れている状態からのPC起動時間についてはそれほど速くありませんでした。普通のHDDを搭載したPCと変わりないです。

ファイルアクセスは普通

下図は、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果です。スリープや(Intel Rapid Start Technologyによって移行した)休止状態から復帰は、別途搭載しているSSDによって高速でしたが、ファイルアクセス自体はSSDの恩恵を受けていません。通常のHDDと変わらないスコア値です。


Aspire S3 のSSDと、一般的なノートPCのHDDのベンチマーク比較

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

搭載されていたパネルは、AUO社のB133XTF01.0という型番でした。

青みの強い液晶ですが、問題なく使用できると思います。ただし、光沢液晶なので、周りの物が映り込みます。


正面からの画像

 

詳細を見ていきます。

視野角は良くないです(普通のノートPC並み)


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が大きく低めに調整されています。実際の画面は、ノートPCにありがちな寒色系の設定になっています。
※同じパネルでも調整具合はやや異なります。また異なるパネルが搭載される可能性もあります


ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域のチェックです。やや狭い色域ですが、多くのモバイルPCは、こんなものです。


ガモット図(a*b*平面)
左図はsRGBとの比較で、右図はadobe RGBとの比較
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

 

画素の拡大図です。シンプルな形状をしています。実際の画面にギラツキはありません。


画素の拡大図
※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影

キーボードとタッチパッドのチェック

キーボードのチェックです。

打ってみた感想としては、決して打ちやすいとは言いませんが、慣れれば気にならなくなる範囲だと思われます。

キーピッチは、実測で、横が19mm、縦が18mmと十分な広さです。キーストロークは、実測で約1.2mmと浅めです。

キートップはほぼフラットですが、滑りにくい素材です。

Enterキーがそれほど大きくなく、「}」のキーと隣接しているため、間違ってこのキーを打ってしまいそうになります。Backspaceキーも同様です。また、「半角/全角」キーが小さくブラインドタッチで打ちにくいです。


キーボード全体図


キーの拡大図

 

タッチパッドは大きく、指の滑りもまずまずです。

クリックボタンは、タッチパッドと一体化しています。軽く押してもクリックすることができて、思ったより操作性は悪くな

いです。


タッチパッド

総合ベンチマーク

各種ベンチマークの結果です。

超低電圧版のCore i3-2367M、およびHDDを搭載したモデルであるため、全体的にスコアはそれほど良くありません。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)


1280x720で実行

PCMARK7 v1.0.4

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。

x264でエンコードしたときは1時間7分14秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは24分58秒でした。

超低電圧版Core i3-2367Mであるため、エンコード処理は遅いです。

※クイック・シンク・ビデオとは、CPU内蔵のグラフィックスのエンコードエンジンで、動画変換を高速に行う機能


TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 エンコード時間
x264でエンコード 1時間7分14秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 24分58秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

カードリーダー/ライターのチェック


SDカード挿入後の外観

カードリーダー/ライターのチェックです。

カードスロットは本体の右側面にあります。差し込んでも、カードの半分は露出したままです(右図)。カードの抜き差しはスムーズです。

対応しているカードは次の通りです。

対応カード SD(SDHC含む)、 MMC

 

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果です(下図)。結果を見ると、転送速度が遅いため、UHS-Iには対応していないと思われます。


使用カード:SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-I
カードリーダーのベンチマークテスト結果

バッテリ駆動時間のチェック


バッテリ駆動時間の実測値は3時間50分

バッテリ駆動時間のチェックです。

ハードディスクへ保存したDVD画質相当の動画を再生させ、バッテリ駆動状態にしてから、休止状態に入るまでの時間を計測しました。

その結果、3時間50分で休止状態へ移行しました。


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