スマートスピーカーの比較&まとめ

更新日:2017年12月10日

 

最近よくテレビCMなどで見かけるスマートスピーカー。

何やらスピーカーに話しかけて色んな事ができるようですが、具体的にはどんなことができるのでしょうか?

また各メーカーから多種多様なスマートスピーカーが登場しているようですが、それぞれどんな差があって、どれが一番使いやすいのでしょうか。

今回はそんな謎の多いデバイス「スマートスピーカー」について、製品比較も含めて詳しく見ていきたいと思います。

今年のクリスマスプレゼントなどにも最適だと思います。

 

目次

今話題のスマートスピーカーとは?

まずスマートスピーカーとは、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信接続機能と、音声認識AIアシスタントを搭載したスピーカーで、対話することにより、下記のようなちょっとした調べ物や音楽鑑賞、家電の操作などを、PCやスマートフォンに触れることなく、「音声」のみで操作することのできるホームアシスタントデバイスです。

何やら未来的ですが、例えばリビングで家事で忙しい時、ちょっと調べ物をしたくても手が汚れている時、スマートフォンを取り出すのが面倒な時、取りあえず何か音楽をかけたい時、そんな時に手を使わずに操作することのできる便利なデバイスです。

実は、瞬く間に普及したスマートフォンの様に、次はこのスマートスピーカー/が一般家庭に定着していくのではないかと一部では注目されているのです。いずれ一家に1台スマートスピーカーがある時代も近いのかも知れません。

ニュースや天気の確認

スマートスピーカーに「ニュースを聞かせて」と話かけることで、今日のニュースを読み上げてくれます。「今日の天気は?」と聞くと今日の天気を教えてくれます。

ニュースに関してはスマートスピーカーによって対応しているアプリがあるようで、どのニュースサイトのものを読み上げるかはデバイスによって違いがあるようです。

ウェブ検索

ちょっとした調べ物で、スマートスピーカーに質問すると即座にウェブで検索をして答えてくれます。

ただしどんなことにも答えてくれるというわけではなく、少し踏み込んだ内容が知りたい時は、スマートフォンやPCで調べたほうが早いかも知れません。

音楽の再生

スマートスピーカーに「音楽を再生して」と話かけることで音楽を再生してくれます。曲のジャンルや曲名を指定することで、好みの音楽を再生することも可能です。

再生にはデバイスによって違いがあり、主に音楽配信サービスからプレイリストを探してきてくれます。対応音楽配信サービスはGoogle Play Music、Amazon Music、LINE Music、Apple Musicなどがあります。

スマート家電の操作

スマート家電と連携することで、音声で家電を操作することもできます。例えばテレビの電源オンオフやチャンネルの切り替え、照明のオンオフや明度調整などなど。

ただスマートスピーカーから家電を操作できるようにするには、スピーカーとは別に、スマート家電を揃えるか、スマート家電コントローラなるものが必要になります。これに関しては国内ではまだまだ製品が少ないです。

スマートスピーカーの選び方

スマートスピーカーの選び方としては下記の6つがあげられますが、結局は使う側がホームアシスタント中心として使うのか、音楽鑑賞中心で使うのかによって分かれると思います。

サービスで選ぶ

もしあなたがGoogle Play Musicに登録しているというのなら「Google Home」、LINEサービスをよく使うというのなら
「Clova WAVE」、Amazon prime会員なら「Amazon Echo」、Apple製品をよく使うという方は「Apple HomePod」など、身の回りでよく使っているサービスに合わせてスマートスピーカーを選ぶのも大事です。

音質で選ぶ

スピーカーである以上音質は大事です。特に音楽鑑賞を中心に使いたいというならなおさらでしょう。現状音質で選択するならAppleの「Apple HomePod」ですが国内では未発売です。

他に外部スピーカーを持っていれば、そちらへ繋ぐのもいいと思います。その場合、スマートスピーカー側に3.5mm出力ジャックが必要になります。

デザイン、サイズで選ぶ

見た目のデザイン、置く場所によってはサイズも大事です。どれも円筒型なので置く場所には困らないと思います。デザインは好みですが、お部屋に合うように、カラーバリエーションでも選択するのも大事です。

バッテリーで選ぶ

バッテリーは、内蔵している製品とそうでない製品があります。バッテリー内蔵型は充電して家の中で持ち運ぶことができますが、そうでない場合は持ち運びができず設置型となります。主にリビングで使うことになると思いますが、用途によって選びましょう。

精度で選ぶ

精度はこちらの問いかけにしっかり反応して認識してくれるかどうかです。スマートスピーカーにはボイスコマンドというテンプレートのような質問があるのですが、少し崩して話しても、ある程度融通が効くかどうかも重要です。

レスポンスで選ぶ

レスポンスはこちらの問いかけに反応して、回答が返ってくるまでの時間です。

スマートスピーカーの製品比較表

スマートスピーカーの製品比較です。国内でシェア争いしそうなのは以下の4製品。世界シェアでは圧倒的にAmazon Echo、次いでGoogle Homeが強いようですが、国内ではどれもまだ発売し始めたばかりなので分かりません。おそらくAmazon Echoがトップを走りそうですが、LINEのClova Waveも性能が良く、何よりLINEユーザーが多いということで、意外と健闘しそうです。また起動ワードも日本人には「クローバ!」が一番発音しやすいかも知れません。

スマートスピーカーの比較
  Amazon
Amazon Echo
Google
Google Home
LINE
Clova WAVE
Apple
HomePod
画像
AIアシスタント Alexa Google Assistant Clova Siri
起動ワード 「アレクサ!」 「オッケーグーグル!」 「クローバ!」 「ヘイシリ!」
サイズ 直径: 88 mm
高さ: 148 mm
直径: 96.4 mm
高さ: 142.8 mm
幅: 86.25 mm
高さ: 139.84 mm
奥行き: 201.05 mm
直径: 172 mm
高さ: 142 mm
重量 本体: 821 g
本体: 477 g
ACアダプタ: 130 g
本体: 998 g 本体: 2.5 kg
スピーカー 2.5インチウーファー
0.6インチツイーター
2インチドライバ
2インチデュアルパッシブ
ラジエーター×2
2.5インチ20Wウーハー
1インチ5Wツイーター×2
4インチサブウーファー
ビームフォーミング
ツイーターx7
電源 内蔵(据え置き型) 内蔵(据え置き型) 内蔵(持ち運び可) 内蔵(据え置き型)
Bluetooth
スピーカー
対応 対応 対応 不明
3.5mm出力
ジャック
あり なし なし なし
連携サービス Amazon Google LINE iPhone
音楽配信サービス Prime Music
Music Unlimited

Spotify
Google Play Music
Spotify
LINE Music Apple Music
Beats 1
できること 音楽の再生
家電の操作
ニュースや天気
Web検索
Googleカレンダー
Amazon Prime
音楽の再生
家電の操作
ニュースや天気
Web検索
Googleカレンダー
Chromecastと連携
音楽の再生
家電の操作
ニュースや天気
Web検索
LINEの読み上げ・送信
音楽の再生
ニュースや天気
Web検索
HomeKitに対応した
家電の操作
対応OS Android • iOS Android • iOS Android • iOS iOS
カラー 3色 4色 なし 2色
発売日 2017年11月15日 2017年 10月6日 2017年 10月5日 2018年 初頭
本体価格 11,980円(税込) 15,120円(税込) 14,000円(税込) 349ドル
ラインナップ Echo Plus
Echo
Echo Dot
Home
Home Mini
Home Max
WAVE
CHAMP
FACE
Home Pod
公式ページ Amazon Echo
販売ページ
Google Home
販売ページ
「Clova」公式サイト
HomePod公式

サイズの比較

サイズ比較です。Amazon EchoとGoogle Homeの大きさはだいたい同じくらいですが、重量はAmazon Echoの方があります。Clova WAVEはひと回り大きいです。






音楽配信サービスでの比較

下記で紹介するのは代表的な4つの音楽ストリーミングサービスです。曲数はいずれも同じに対し、月額料金はEchoを所持していると割引される「Amazon Music Unlimited」の380円が一番安いです。

また、Google Homeは購入特典として、Google Play Musicの3ヶ月無料クーポンが付いてきます。ただし、このキャンペーンは2018年02月28日終了です。

Clova WAVEでは、Clova WAVE + LINE MUSIC12ヶ月聴き放題セットが12,800円で購入できるキャンペーンをやってます。本体を単体で買うよりも安くなるのでかなりお得です。このキャンペーンは2018年01月31日終了なので購入を迷っている方はお急ぎを。

なお、Amazon Prime会員の場合、曲数は少なくなりますが100万曲以上が聴ける「Prime Music」を利用できるので、
「Amazon Music Unlimited」には必ずしも登録しないといけないわけではありません。

音楽配信サービスの比較
  Amazon Music Unlimited Google Play Music LINE MUSIC Apple Music
サービス
曲数 4,000万曲 4,000万曲 4,000万曲 4,000万曲
月額 Echo プラン 個人 \ 380 個人 \ 980 個人 \ 960 個人 \ 980
年間 \ 4,560 \ 11,760 \ 11,520 \ 11,760
公式ページ Amazon Music Google Play Music LINE MUSIC
Apple Music

実際に使用した感想

各スマートスピーカーを実際に使用してみての比較及び感想です。

音質では、Amazon Echoが高音と低音のバランスが良く、音も鮮明です。音の広がりも良いのでオールジャンルに対応していけるスピーカーだと思います。

Google Homeは低音はよく響くものの、高音はイマイチです。POPを流すとやや声が篭って聞こえます。スピーカー自体が小さいので音の広がりもイマイチです。POPにはあまり向かず、クラシックやジャズ、インスト向けのスピーカーだと思います。

Clova WAVEは高音は良く伸び、低音も上品です。特にクラシックやジャズよりもPOP中心で聴くという方向きだと思います。スピーカーが大きいので音の広がりも良いです。

聞き取り精度とレスポンスでは圧倒的にGoogle Homeの方が良いですね。Clova WAVEだと「クローバ!」でさえ、意識してはっきり喋らないと、少し崩すだけでも反応してくれません。テレビの前だと大きい声で話さないとClova WAVEは反応しませんし、3m離れるともう反応すらしません。レスポンス速度もGoogle Homeより1秒ほど遅いです。

スマートスピーカーの比較
  Amazon
Amazon Echo
Google
Google Home
LINE
Clova WAVE
Apple
HomePod
画像
音質 ※1 高音 ○
低音 ○
音の広がり ○
高音 △
低音 ○
音の広がり△
高音 ◎
低音 ○
音の広がり ○
聞き取り精度 ※2 1.◎
2.○
3.△
1.◎
2.◎
3.◎
1.○
2.△
3.×
レスポンス ※3 約 1.9秒 約 1.6秒 約 2.7秒
※1 音質
音楽ストリーミングサービスの様々なジャンルの曲を聞いた感想。音の広がりではスピーカーの背面3m離れて試聴。
個人差はあります。

※2 聞き取り精度
1.少し離れて問いかけてテスト
2.テレビの砂嵐の前(音量15くらい)で聞き取るかテスト
3.テレビの砂嵐の前(音量15くらい)かつ3m離れて聞き取るかテスト

※3 レスポンス
「今何時?」と問いかけて応え始めるまでの時間を5回ほど計測した平均値

各種スマートスピーカーの特徴

Amazon Echo

Amazon Prime会員ならこれ!

「Amazon Echo」はAmazonが開発したスマートスピーカーで、独自のAIアシスタント「Alexa」を搭載。シェア率も圧倒的に高く、Alexaを搭載した製品がONKYOやAnkerなどからも発売されるそうです。音楽の再生、家電の操作、ニュースや天気、Web検索ができるほか、Googleカレンダーと連携してのタスク管理、Amazonでのショッピングも可能です。

7つのマイクが搭載されており、音楽が流れていても、しっかりと聞き取ってくれます。またBluetoothだけでなく、3.5 mmのステレオジャック出力にも対応しており、スピーカー性能も音楽を聴くには十分です。

Amazon Music Unlimitedも、Echoユーザーなら月額380円で聴き放題です。Primeサービスとの連携も可能なので、Amazon Prime会員なら「Amazon Echo」を選択するのがベストですね。ちなみに「Amazon Fire TV」と連携が取れそうなところですが、なぜか国内ではまだ未対応です。

ただ招待制でなかなか購入できません。また11/17までに招待リクエストすれば、プライム会員ならEcho Dotが2,000円OFF、Echoが4,000円OFFとかなりお得なんですが、逆にそれ以降に購入する方はかなり損した気分になってしまうのは残念です。

 

Echo以外にもエントリーモデルの「Amazon Echo Dot」や高性能モデルの「Amazon Echo Plus」なんかも登場しています。違いとしては、「Amazon Echo Dot」はコンパクトですが、スピーカーが小さいので音質は物足りないです。
「Amazon Echo Plus」では2.5インチウーファーに0.8インチツイーターが内蔵と、スピーカーの性能が向上しているほか、スマートホームハブ機能(スマート家電を操作する中継機)が内蔵しています。基本的には通常の「Amazon Echo」でいいと思いますが、後々スマート家電操作を中心に使うことを想定するなら、最初から「Amazon Echo Plus」を購入するのもありだと思います。


「Amazon Echo」比較表

 

Echoシリーズについては、Amazonで購入可能です。

 

Google Home

Googleユーザーならこれ!

「Google Home」も代表的なスマートスピーカーです。よくCMなどで耳にする「OKグーグル」という言葉で反応してくれます。音楽の再生、家電の操作、ニュースや天気、Web検索ができるほか、Googleカレンダーと連携してのタスク管理が可能です。またストリーミングサービスではChromecastと連携してNetflixの再生やYoutubeの再生も可能です。「Google Home」を購入すると、今ならGoogle Play Musicの3ヶ月無料クーポンが付いてきます(2018年02月28日終了)。

スピーカーは2インチドライバスピーカーに加え、2インチデュアルパッシブラジエーターが2個搭載されています。本体自体のカラーバリエーションはありませんが、下のスピーカーベース部分のカラーはグレーの他に3色用意されています。マグネット着脱式なので取り替えも簡単です。

 

Home以外にも小型モデルの「Google Home Mini」や高性能モデルの「Google Home Max」もあります。違いとしては「Google Home Mini」はコンパクトで価格も安いですが、スピーカーが小さいので音質は物足りないです。
「Google Home Max」は4.5インチウーファと0.7インチツイータが内蔵されており、大型で音質重視のモデルとなっています。ただ国内での発売は未定となっています。


左から「Google Home Mini」、「Google Home」 、 「Google Home Max」

 

Google Homeについては、こちらから購入可能です。

 

LINE Clova WAVE

LINEユーザーならこれ!

LINEのスマートスピーカーです。電源が内蔵されており、家の中で持ち運びができるのと、LINEメッセージの送信、読み上げができるのが特徴です。また家電操作には赤外線リモコンを使用するので、テレビの操作にはすぐに対応できます。

国内ではLINEを使用している方が大多数なので、意外とシェア争いにめり込んで来るのではないでしょうか。スピーカー性能も2.5インチ20Wウーハーと2個の1インチ5Wツイーターを搭載しているので、音質はGoogle Homeより上です。サイズは「Amazon Echo」、「Google Home」より一回りも大きいです。

今ならClova WAVE + LINE MUSIC12ヶ月聴き放題セットが12,800円で購入できるキャンペーンをやってます(2018年01月31日終了)。

Clova WAVE以外にもカジュアル向けのスマートスピーカー「CHAMP(=Friends)」やディスプレイ付きのスマートデバイス「FACE」なども登場予定です。当初9月に発表されたときは、CHAMPという名称でしたが、Friendsという名称で、12月8日から予約が開始されました(予約サイトはこちら)。12月14日から配送が予定されています。


「CHAMP」と「FACE」

 

LINE Clova WAVEについては、こちらから購入可能です。

 

Apple HomePod

音質を求めるならこれ

12月発売予定だったのが、2018年初頭まで延期となったApple HomePod。国内での発売は未定です。上部にLEDが並べられたディスプレイを搭載し、空間認識を使って自らの室内での位置を感知し、それに合わせて自動的に音を調節します。また上向きの大型ウーファーと7個のビームフォーミング技術は、部屋の隅々まで良質な音を届けることができるそうです。また6個のマイクアレイと高度なエコーキャンセレーションにより、雑音の中でもSiriは聞き取るそうです。

スマートスピーカーの中では高級に位置すると思います。iPhoneでお馴染みの「Siri」がメッセージの送受信から、様々な情報、リモート操作、音楽の再生ができます。Google Home や Amazon Echoと比べると間違いなく音質はトップで、オーディオ好きならこれでしょう。ただ、既に発売されている上記3機種に遅れを取っているのは事実です。まだまだ情報は少なく詳細は分かりませんが、来年の2018年中には国内でも発売されることでしょう。

 

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