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iPhone 7/7 Plus のカメラ機能を詳細レビュー

更新日:2016年11月13日

史上最強のスマホカメラ

Apple iPhone 7/7 Plusのカメラは画像処理専用プロセッサによって撮影シーンに応じて最適な画像補正がかかります。そのためユーザーは撮影するだけでクオリティの高い写真や動画が撮影できます。

ここではiPhone 7/7 Plusの標準カメラアプリに搭載された撮影モードや撮影機能を詳細にレビューしました。

なおiPhone 7 Plusはリアカメラが広角と望遠のデュアルカメラになっていますが、カメラ仕様の大部分はiPhone 7と同じです。特に記載のない項目は両モデルで共通の機能となります。


※レビュー機は当サイトでの購入品です

目次

撮影モードのチェック

撮影機能をチェック

プレビュー・編集機能をチェック

その他の機能をチェック

1 - 主な仕様

Apple iPhone 7と7 Plusのカメラの仕様をチェックしました。

唯一最大の違いはiPhone 7 Plusではリアカメラがデュアルカメラになっていることです。デュアルカメラはレンズだけでなく、センサー部分も含めてデュアルになっています。撮影条件や撮影設定によって自動的に2つのレンズ・カメラを切り替えたり、2つのカメラで同時に撮影した画像を自動合成処理したりするため、ユーザー側で個別に操作することはできません。

機能面では、デュアルカメラを用いた光学2倍ズームとポートレート撮影が、iPhone 7 Plus限定の機能となっています。その他の仕様は共通です。

今回のレビューではiPhone 7はゴールド、iPhone 7 Plusはブラックの端末を使用しています。両機種で共通するカメラ機能についてはiPhone 7 Plusで検証しました。

iPhone 7とiPhone 7 Plusのカメラの仕様を比較
  iPhone 7 iPhone 7 Plus
画像ファイル形式 jpeg
動画ファイル形式 mov (H264)
画素数 リア:1200万画素、フロント:700万画素
動画サイズ リア:4K 、フロント:フルHD
焦点距離※1 リア:28mm、フロント32mm リア (広角):28mm、リア (望遠):57mm
フロント (32mm)
内蔵フラッシュ リア:LEDフラッシュ、フロント:Retinaフラッシュ
開放絞り値 リア:f1.8、フロント:f2.2
リア:f1.8 (広角), f2.8 (望遠)、フロント:f2.2
ズーム機能(リア) 最大5倍デジタルズーム
2倍光学ズームまたは最大10倍デジタルズーム
手振れ補正機能 あり(光学式・動画対応)
その他撮影機能 LivePhotos機能
HDR撮影
タイムラプス撮影
スロー撮影
パノラマ撮影など
LivePhotos機能
HDR撮影
タイムラプス撮影
スロー撮影
パノラマ撮影
ポートレート撮影など※2
※1 35mmフルサイズカメラ換算時
※2 iOS10.1以上へのアップデートが必要。

 

リアカメラとフロントカメラの外観を比較しました。リアカメラのレンズ部分はどちらも約1mmほど出っぱっています。iPhone 7 Plusはデュアルカメラなので、レンズが2つあります。

フロントカメラの配置と構成は同じです。


リアカメラを比較

フロントカメラを比較

2 - 撮影画面をチェック

iPhone 7 Plusの標準カメラアプリを起動して、写真撮影画面を横位置で表示しました。iOSのバージョンは10.1です。

画面左側には上から「撮影エフェクト」「セルフタイマー」「Live Photos」「HDR」「フラッシュ」のアイコンが表示され、右側にはリアとフロントの「カメラ切り替え」「シャッターボタン」「プレビュー」のアイコンが表示され、その内側に撮影モードメニューが表示されます。撮影モードは横位置にしても表示の向きは回転しません。

撮影モード毎に使用できない機能は非表示になり、撮影ガイドや撮影状態が表示されます。例えばビデオ撮影なら撮影時間、写真撮影ならフラッシュ発光表示やLivePhoto表示などです。

iPhone 7 Plusではズーム倍率アイコンが常に表示され、ポートレート撮影モードがある点がiPhone 7とは異なりますが、それ以外は共通しています。


iPhone 7 Plusの撮影画面を横位置で表示

iPhone 7(左)と 7 Plus(右)の撮影画面を縦位置で比較

 

撮影画面では常に手振れ補正がかかっているため、細かな画面のブレはありません。またCPUが強力なので、カメラのアングルを激しく動かしても画面表示の遅延は全くといっていいほど感じません。ディスプレイの表示もクリアで、一眼レフやミラーレスカメラと比較してもかなり観やすい撮影画面です。

3 - 写真撮影をチェック

撮影モード「写真」の基本的なズーム操作とフォーカス機能をチェックしました。iPhone 7のメインカメラでは最大5倍のデジタルズームが、iPhone 7 Plusのメインカメラでは2倍の光学ズームと最大10倍のデジタルズームが可能です。フロントカメラではどちらもズームは使えません。

iPhone 7では2本指で画面をピンチアウトするとズーム用のスライダーが表示されます。スライダー表示は数秒経つと自動的に消え、ズームした状態で固定されます。


iPhone 7のズーム用のスライダーを表示

 

iPhone 7 Plusではズーム倍率が常にアイコン表示されます。アイコンをタッチすると「1×」と「2×」の切り替えができ、アイコンを長押しするとズーム倍率ダイヤルが表示され、最大でデジタルズーム10倍まで拡大することができます。「2×」にするとデュアルレンズの望遠側に切り替わるため、デジタルズームによる画像の劣化なしでズームできます。

iPhone 7 Plusのズーム機能は一眼レフカメラなどとは異なり、レンズ自体が動いて焦点距離を変える訳ではありません。そのため、1倍から2倍までのズーム倍率では広角レンズのデジタルズームになります。また撮影場所が暗い場合はズーム倍率2倍でもF値の小さな広角レンズのデジタルズームを使うなど、状況によって使用するレンズを選択しているようです。

各ズーム倍率で撮影した画像は本サイトのiPhone 7 Plusのレビューで比較していますので、興味のある方はそちらも確認してみてください。


iPhone 7 Plusのズーム倍率表示アイコン

iPhone 7 Plusのズーム倍率ダイヤル

 

フォーカス合わせはiPhone 7/7 Plusともに非常にスムーズです。カメラアプリを起動すると、撮影画面を解析して、画面内中央や手前側にある被写体に自動的にピントが合った状態になります。またリアとフロントのどちらでも顔認識機能が働くため、画面内に人物の顔があれば顔を優先的にフォーカスしてくれます。


顔認識で自動的にフォーカス合わせ

 

撮影画面内でフォーカスを合わせたい場所にタッチすれば、タッチフォーカスでのピント合わせも可能です。タッチフォーカスを使うと、フォーカス位置が黄色い四角枠で表示され、明るさもフォーカス位置に合わせて調整されます。

黒い被写体や白い被写体にピントを合わせた場合は、画面全体が明るくなり過ぎたり、暗くなりすぎることがあるので、その場合は、四角枠の右側に表示される太陽マークを上下にスライドさせると、明るさを調整できます。


タッチフォーカスでピント合わせ

4 - ビデオ撮影をチェック

撮影モードを「ビデオ」に切り換えると、撮影モードやシャッターボタンを表示しているエリアも撮影画面になり、縦横比率が16:9に変わります。撮影画面上部には撮影時間とLEDフラッシュのアイコンが表示され、画面右上にビデオの撮影サイズが表示されます。

iPhone 7/7 Plusでは動画撮影時も手振れ補正が効くため、手持ちでも激しくカメラを動かさなければ滑らかな映像が撮影できます。歩きながらの撮影はさすがにブレますが、止まった状態なら不自然なブレはありません。またレンズのF値が前モデルのiPhone 6Sと比べて明るくなっている分、薄暗い場所で撮影した場合の画質は向上しています。


「ビデオ」撮影画面

 

iPhone 7/7 Plusのビデオ撮影は最大で4K/30fpsの撮影に対応しています。画面サイズはフルHD(1080p)の4倍になりますが、その分データサイズも大きくなるので、もし4K撮影をする場合はストレージが128GB以上のモデルを選んだ方がいいでしょう。初期設定のビデオ撮影サイズはフルHDになっているため、4K撮影する場合は「設定」>「写真とカメラ」>「ビデオ撮影」からビデオ撮影サイズを変更します。

ちなみにフルHDでは30fpsと60fpsが選択できます。60fpsのほうが一秒あたりのフレーム数が多い分、動きのある被写体を撮影した場合、より滑らかな動きの映像になります。また自撮り用のフロントカメラはフルHD固定で、設定変更はできません。


ビデオの撮影ファイルサイズを設定

 

iPhone 7 Plusではビデオ撮影サイズの設定の他に「カメラレンズをロック」という設定メニューがあります。iPhone 7 Plusのビデオ撮影では最大6倍までデジタルズームできますが、録画中にズーム操作をすると、2倍のところでレンズが切り替わり、一瞬画面が点滅したようになってしまいます。このチラツキを防ぐための設定です。

ビデオ撮影中にズームをよく使う場合は「カメラレンズをロック」しておいたほうがいいですが、その場合2倍ズームでもデジタルズームになってしまいます。ズーム倍率を2倍に固定してビデオ撮影するなら、カメラレンズを切り換えて撮影したほうがデジタルズームよりも画質は良くなります。

ちなみにiPhone 7のビデオ撮影では最大約2.7倍のデジタルズームが可能です。


iPhone 7 Plusのズーム時の画面のチラツキを防ぐ設定

 

撮影した動画はプレビュー画面で静止画とともにサムネイルでスライド表示され、再生することができます。この再生画面から画像編集メニューを開くと、映像の下側にフィルムストリップが表示され、左右端のバーをスライドさせることで、動画の開始・終了ポイントを変更できます。撮影前後に不要なシーンが混じった動画でも、手軽に必要なカットを切り出せます。

長時間撮影した動画の開始・終了ポイントを変更する時は、バーをスライドさせながら長押しすると、フィルムストリップが拡大表示されるので、開始・終了ポイントをジャストタイミングに合わせることが可能です。


動画の開始・終了ポイントは撮影後に調整可能

5 - スロー撮影をチェック

iPhone 7/7 Plusの「スロー」撮影をチェックしました。「スロー」は通常の動画撮影と同じように撮影するだけで、スローモーション動画の撮影が手軽にできます。スポーツや乗り物、遊び回る子供などの動きのある被写体を「スロー」で撮影すると、通常の撮影では捉えられない迫力のあるシーンや表情が撮れたりします。

「スロー」では1080p HD/120fpsと720p HD/240fpsの2つの撮影設定が選べます。例えば10秒間撮影した場合、1080p HD/120fpsでは約40秒の動画、720p HD/240fpsでは約80秒の動画として再生され、それぞれ約4倍と8倍のスローモーション映像になります。


「スロー」の撮影設定は2通り

 

後から編集して他のシーンと繋げる場合は画質重視の1080p HD/120fpsを、動きがかなり速い被写体の場合は、スローモーションの効果を最大限に発揮できる720p HD/240fpsを選ぶといいと思います。

実際にそれぞれのスロー設定で公園に集まっていたスズメの群れを撮影してみました。720p HD/240fpsのほうがよりゆっくりとした本格的なスローモーションになりますが、画質は1080p HD/120fpsの方がiPhone 7 Plusの画面上でみてもディテールがハッキリしています。


「スロー」の撮影設定を比較

 

「スロー」で撮影した動画を端末でプレビューすると、開始と終了のそれぞれ数秒は通常のスピードで再生されて、それ以外の部分だけがスローモーションになっています。画像編集メニューを開くと、通常のビデオ撮影と同じように動画の開始ポイントと終了ポイントを変更できる他、スローモーションの開始・終了位置を調整することもできます。スマホの動画撮影機能としてはハイエンドな編集機能です。


スローモーション再生する範囲を撮影後に調整可能

6 - タイムラプス撮影をチェック

タイムラプスは微速度撮影とも呼ばれる撮影方法で、長時間撮影した映像を短縮してコマ送りのように見せることができます。iPhone 7/7 Plusのタイムラプスで1分間撮影した場合、約3秒の動画ファイルに短縮されます。デジタルズームは利用できませんが、iPhone 7 Plusでは倍率×1と×2を切り換えることができます。

iPhone 7/7 Plusには手振れ補正機能がついているので、ある程度なら手持ちで撮影することもできますが、長時間の撮影ではミニ三脚などがあったほうが便利です。撮影スタートしたまま数分間放置しておくだけで、日常的な風景でも意外と面白い映像になったりします。


「タイムラプス」で撮影した動画(固定)

 

あえて歩きながらタイムラプス撮影する方法もあります。コマ送りになるので、多少ブレてしまっても不自然にはならず、よりダイナミックな映像になります。例えば旅行先などで観光地を歩き回っている間、タイムラプスで撮影し続けるのも面白いと思います。ただしタイムラプス撮影は長時間の撮影になりがちなので、バッテリーの消費には気をつけましょう。


「タイムラプス」で撮影した動画(歩きながら手持ち)

7 - スクエア撮影をチェック

「スクエア」で撮影すると縦横比が1:1の正方形の写真になります。ただそれだけと言ってしまえばそれまでで、それ以外の機能は写真撮影と変わりませんが、普段から正方形の画像をInstagramなどのSNSに投稿したり、ブログにアップしたりする方にとっては便利な機能です。

例えば、通常の写真撮影した画像を正方形にトリミングしようとすると上下部分が切り取られてバランスが悪くなることもあるため、正方形表示の撮影画面を確認しながら撮影できるメリットがあります。またそもそもトリミングの手間が省けます。「スクエア」が設定ではなく、撮影モードの一つになっているメリットも大きいです。”この写真はInstagramに使いたいな”と思った時に、さっと撮影モードをスライドさせるだけで縦横比率を変えられるので、設定変更の煩わしさがありません。

こういった地味な機能でも、必要なものはしっかり使いやすく配置してあるのは嬉しいです。


通常の「写真」(左)と「スクエア」(右)の撮影画面を比較

8 - パノラマ撮影をチェック

「パノラマ」撮影モードではiPhoneを少しずつ動かしながら撮影した写真を画像合成することで、180°以上のアングルを一枚のパノラマ写真として撮影できます。撮影条件にも左右されますが、被写体との距離が離れた風景写真などであれば、合成処理のつなぎ目はほとんど分からないくらい自然なパノラマ写真になります。


iPhone 7 Plusで撮影したパノラマ写真

 

撮影モードを「パノラマ」にすると、カメラを動かす方向が矢印で表示され、シャッターボタンを押すと撮影がスタートするので、ゆっくりとiPhoneを回転させて撮影します。生成されるパノラマ写真はリアルタイムで撮影画面に表示され、パノラマ写真のどの部分までが撮影できたのかひと目で分かります。

iPhoneが上下に動いてしまった場合は、パノラマ写真の上下に黒い余白ができるのが撮影時点でも確認できます。また動かすスピードが速すぎる場合は画面上に警告表示がでます。途中で逆方向に動かしたり、カメラの動きがスムーズでなかったりすると、パノラマ合成が途中でストップして最初から撮影やり直しになります。


「パノラマ」撮影中の画面

 

「パノラマ」撮影は通常ではiPhoneを縦位置で構えて水平回転させることで、横長のパノラマ写真を撮影しますが、縦長のパノラマ写真も撮影可能です。この場合はiPhoneを横位置で構えると、パノラマ作成表示はそのまま画面全体が90°回転するので、カメラを動かす方向が垂直方向になります。


縦向き「パノラマ」の撮影画面

9 - ポートレート撮影をチェック(7 Plusのみ)

iPhone 7 Plusのデュアルレンズを駆使した目玉機能の一つが「ポートレート」です。発売当初は未搭載でしたが、iOS10.1からベータ機能として利用可能になっています。スマホのカメラでは撮影できない一眼レフカメラのように背景のボケた写真を、画像処理によって実現しています。

実際にポートレートで撮影した画像を通常撮影した画像と比較しました。ポートレートで撮影した画像は被写体の背景がキレイにボケています。


通常撮影(左)とポートレート(右)を比較

 

「ポートレート」の撮影画面ではシャッターボタンの上部に「被写界深度エフェクト」と表示が出て、撮影条件を満たすとこの表示が黄色く点灯します。被写体に近すぎたり、ピントを合わせた被写体が240cmより離れている場合は警告表示がでます。”被写界深度”とは”ピントが合う範囲”を示す写真用語です。

「被写界深度エフェクト」が黄色く点灯している場合、撮影画面にもポートレートの効果が反映され、どれくらいボケるのか確認しながら撮影できます。ピントを合わせた被写体の輪郭がハッキリとしていて、背景や周りのものと重なっていない方がエフェクトが綺麗にかかります。


ポートレートが機能していると黄色ハイライトで表示

 

筆者が試したのはiOS10.1でしたが、あくまでまだベータ機能ということもあり、被写体によっては一部分だけがボケたり、ボケがまだらになってしまったりする場合がありましたが、条件が合えば画像処理の跡はほとんど分からないレベルです。また画像処理結果が撮影画面でリアルタイム表示され、撮影後に待たさせることもありません。

ただし「ポートレート」は焦点距離の異なる2つのレンズで撮影した画像を元に画像処理するため、デュアルレンズをもつiPhone 7 Plusでしか使えません。また撮影時に選択できるのは望遠側のレンズのみで、ズームはできませんし、セルフタイマー以外の機能との併用も不可です。まだまだ改善の余地はありますが、今後のOSアップデートが期待される機能です。

10 - フラッシュをチェック

iPhone 7/7 PlusのリアカメラにはLEDフラッシュが搭載されており、写真撮影の場合はフラッシュ、動画撮影の場合は常時点灯に切り替わります。写真撮影でLEDの常時点灯を利用することはできません。


iPhone 7 PlusリアカメラのLEDフラッシュ

 

写真撮影と動画撮影のそれぞれで、LEDフラッシュを「ON」「OFF」して画像を比較してみました。

下図は写真撮影時のフラッシュOFFのときとONのときの画像です。薄暗い室内くらいであれば、フラッシュOFFでもそれなりに写真は撮れてしまいますし、フラッシュをたいても自然な色合いになります。どちらもスマホのカメラとしては良い感じの仕上がりです。


リアカメラのLEDフラッシュの効果を比較(写真)

 

写真用のフラッシュに比べて動画用のLED定常光の光量は弱いです。そのため今回撮影した条件ではLED定常光をOFFにした場合、光量が足りず画面が暗くなってしまいました。LED定常光を当てた場合の色味や輝度は自然な仕上がりです。


リアカメラのLEDフラッシュの効果を比較(動画)

 

フロントカメラにLEDフラッシュはありませんが、写真撮影では液晶画面が真っ白になって発光するRetinaフラッシュが利用できます。

ただしカメラとの位置関係からどうしても顔の下側から光が当たるため、薄暗いところで撮影すると不自然な”お化けライト”になってしまいます。輝度はLEDフラッシュほど強くないため、自撮りくらいの距離感で顔の下に落ちる影部分を明るくする程度の使い方が向いています。


フロントカメラのRetinaフラッシュの効果を比較

11 - HDR機能をチェック

HDRは「High Dynamic Range (ハイダイナミックレンジ)」の略で、写真上の諧調幅を広くしてくれる機能です。具体的な例としては逆光下で人物を撮影した場合に、人物の顔が暗くなったり背景が白っぽく飛んでしまうのを防いだり、晴天下で撮影した時に影の部分が暗くなり過ぎないようにしたり出来ます。

他のアプリでHDR機能を使うと、極端な画像処理で、非現実的な雰囲気を高めてくれる機能になっている場合もありますが、iPhone 7/7 PlusのHDR機能は例に上げたように仕上がりを調整してくれる機能の一つとなっています。設定は「自動」「ON」「OFF」の3通りから選べます。通常は「自動」にしておけば、撮影シーンに応じて自動的にHDRをかけてくれます。

実際にHDRを「ON」「OFF」した写真を比較すると、HDRをOFFにしたときと比べて、ONにしたときは、白っぽくなっていた青空や木の葉、白い壁の輝度が抑えられ、シャドウ部分は少し明るくなっています。HDRをONにすることで、より肉眼の印象に近い仕上がりになっています。


HDR機能のON・OFFを比較

 

iPhone 7/7 PlusのHDR機能は明るさを変えて連続撮影した3枚の画像を合成処理して一枚の画像にしています。「写真とカメラ」の設定では、その合成前の画像を別に保存することもできます。

保存画像枚数は増えてしまいますが、動きのある被写体や撮影者自身が動きながら撮影した場合は、合成画像が重ならず不自然な仕上がりになることもあるので、念のために元画像を保存しておくのもアリです。


HDR合成前の画像を残すことも可能

12 - Live Photosをチェック

Live Photosは撮影モード「写真」で使用できるiPhoneオリジナルの撮影機能で、Live PhotosをONにして撮影すると写真とその撮影前後の各1.5秒間の動画を同時に記録することができます。

Live PhotoがONになっているかどうかは撮影画面に「LIVE」と表示されているかどうかで分かります。またシャッター音が通常の”カシャッ”という音ではなく、”ポロンッ”という音に変わり、シャッターボタンを押してから撮影するまでにわずかにタイムラグが生じるようになります。ズームやHDR、フラッシュなどの撮影機能は通常の撮影と同じように使えます。


Live PhotosがONの撮影状態

 

Live Photosで撮影した写真は通常の写真と同じようにプレビューできるだけでなく、さらに画像を表示している画面を長押しすると撮影前後約3秒間の動きが音声とともに再生されます。実際のファイルとしては単純な動画ファイルではなく、メインの画像ファイル(jpg)とその前後の動画ファイル(mov)がまとまって一つのLive Photosとして構成されているようです。

そのためLive Photosに対応したアプリや端末であればLive Photosとして閲覧できますが、非対応の場合は通常の静止画として扱われます。また撮影後に画像を編集加工した場合も、LivePhotosから通常の静止画に変換して保存することになります。


Live Photosをプレビュー

 

現在LivePhotosに対応しているアプリとしてはApple純正のiMessageやFacebook、Tumblrなどがあり、Live Photosをそのままシェアすることができます。またLivePhotosをアニメーションに変換してくれるアプリなども増えてきています。例えばiOS版のアプリ「Googleフォト」ではLive PhotosをGIFアニメーションに変換して、非対応端末でもLivePhotosの動きを再生できるようにしてくれます。

13 - セルフタイマー機能をチェック

「写真」「スクエア」「ポートレート」の撮影モードではセルフタイマー機能が使えます。セルフタイマーは3秒か10秒です。特に変わった機能ではありませんが、写真撮影には欠かせない機能です。リアカメラとフロントカメラのどちらでも使えます。


セルフタイマー機能をチェック

14 - 影エフェクトをチェック

iPhone 7/7 Plusには手軽にモノクロ写真やビンテージ風の写真に色味やコントラストをアレンジしてくれる撮影エフェクト機能もついています。種類はクロームやノアール、トランスファーなど全8種類です。

撮影画面右上にある撮影エフェクトアイコンにタッチすると、画面が9分割されて、それぞれのエフェクトをかけた状態を同時にリアルタイム表示してくれます。中央はエフェクト無しの状態です。好みのエフェクトを選ぶと、そのエフェクトがかかった撮影画面になります。


撮影エフェクトは全8種類

 

どのエフェクトにも言えることですが、iPhoneに搭載されている撮影エフェクトはどれもやりすぎた感じがなく、上品な仕上がりです。撮影エフェクトも含め、画像の編集加工は撮影後にプレビューを確認しながら調整できるので、撮影時点ではやり過ぎない仕様になっているのかもしれません。

15 - 高速連写機能 ”バースト撮影”

「写真」と「スクエア」の静止画撮影では、シャッターボタンを長押しすると秒間10枚の高速連写”バースト撮影”が可能です。

一眼レフカメラで高速連写する場合、動きの速い被写体を撮影する使い方が多いです。一方、iPhoneでは、手ぶれや被写体ブレが起こりそうな時に”バースト撮影”をして、その中からピントの合ったベストな一枚を選ぶといった使い方が多いです。

Live Photosと違いこちらは全て静止画として撮影されます。バースト撮影をした画像データは一連のファイルとしてまとめられ、iPhoneが自動的にベストな一枚を選んで、その一枚のサムネイルだけ表示してくれます。連写したからと言ってカメラロールやプレビュー画面にずらっと同じような写真が並ぶことはありません。またバースト撮影した中から1枚または複数枚をお気に入り画像として手動でピックアップすることもできます。


バースト撮影した結果から画像を選択できる

 

バースト撮影中は連写した枚数がカウントアップ表示されます。どれくらいの枚数連写できるのかiPhone 7で試してみたところ、3桁カウンターが999になったところでストップしました。ちなみに500枚あたりを過ぎた頃からどんどん端末が熱くなってくるのがハッキリ分かりました。CPUにかなり負荷がかかるようですので、連写はほどほどにしましょう。


バースト撮影中の表示

16 - プレビュー画面をチェック

撮影画面からプレビュー画面を開くと、直前に撮影した画像や動画をすぐに確認することができます。さらに画面下には撮影モードに関係なく、動画もLivePhotosもすべて同じようにサムネイル表示され、新しい順に並んで表示されます。他の並び方や分け方で画像や動画を確認したい場合は、画面右上の「全ての写真」からアプリ「写真」を開くことができます。

サムネイル表示をスライド操作すると、過去の写真までずらりと閲覧できます。動きもスムーズで選んだ画像が表示されるまで待たされる感じは全くありません。素早くスライド操作しても、全ての画像を瞬間的に表示しながら画像が流れていきます。

画面下のアイコンは左から「共有」「お気に入り」「編集」「ゴミ箱」が並んでいます。


iPhone 7 Plusのプレビュー画面下にあるサムネイル表示とアイコン

 

「共有」を開くと、各種アプリで選択した画像を開いたり、画像のコピーやプリント、AirPlayで表示などがワンタッチでできるようになっています。ハートマークの「お気に入り」アイコンをタッチすると、選択画像をお気に入りに登録できます。お気に入りにした画像や動画はアプリ「写真」でお気に入りフォルダに自動的に仕分けされるので、あとから探すのが楽になります。


プレビュー画面から画像をすぐにシェアできる

 

「編集」アイコンを開くと、画像編集画面が表示されます。画像編集画面では上部右側に「自動調整」アイコンがあり、ワンタッチするだけで露出やコントラスト、色味などを自動調整してくれます。

Live Photosで撮影した画像の場合は、上部左側に”太陽マーク”が表示され、LivePhotos機能のON・OFFを切り換えることができます。静止画として画像編集をする場合は、Live Photos機能は外す必要があります。

画面下には左から「トリミング」「写真フィルタ」「調整」「その他アプリ」に対応するアイコンが並んでいて、SNSや写真共有サイトにデータをアップするのに便利な画像処理が一通り揃っています。


「画像編集」メニューを表示

17 - 使いやすいトリミング機能

編集メニューの一つ、「トリミング」機能をチェックします。「トリミング」メニューを開くと、画像の周囲にトリミング用の白枠が表れ、角度ゲージが表示されるので、これらを手動で操作すれば、自由にトリミングしたり、回転させたりすることができます。また画像自体をピンチアウト・インすれば、拡大・縮小することもできます。


「トリミング」機能を表示

 

画像の縦・横位置を変えたい場合は、画面左下の回転アイコンをタッチすると、ワンタッチで左90°ずつ画像を回転させることができます。また画面右下の比率アイコンを開くと、一般的な縦横比がリスト表示されます。決まったフォーマットにトリミングしたい場合は、こちらの方が素早く正確な比率でトリミングできます。

トリミング処理が終わったら、他の編集操作の場合と同様に画面右下のチェックマークをタッチすると、画像が保存されます。トリミング処理を破棄して元に戻したい場合は、画面左下の×マークをタッチします。


画像の回転機能

デフォルトで選べるトリミング比率

18 - エフェクト加工機能(撮影後)

編集機能では「エフェクト加工」をかけることもできます。このエフェクトは撮影時に使えるエフェクトと同じです。

逆に撮影時にエフェクトをかけて撮影した写真をエフェクト無しに戻すこともできます。実際に試してみましたが、エフェクトをかけて撮影した画像を元に戻しても、エフェクト無しで撮影した画像と違いはありませんでした。またエフェクトをかけて保存した後でも、オリジナルに戻すことが可能なので、どうやらエフェクト処理は非破壊処理で、オリジナルのデータを残したまま処理しているようです。そのためエフェクトをかけなおしても画像の劣化は起こりません。


撮影エフェクトは撮影後にかけることも可能

19 - 細かなパラメータ設定が可能な調整ツール

「編集」機能の中の「調整ツール」を使えば、本格的な写真現像ソフトと同じように画像の微調整ができます。「調整ツール」は明るさを調整する「ライト」と色味を調整する「カラー」、そしてモノクロ写真に仕上げる「白黒」に分かれています。それぞれの項目をタッチすると調整スライダーが表れるので、スライダーを動かして調整します。


「編集」機能の中の「調整」ツール

 

さらに本格的に調整したい場合は、各調整ツールのプルダウンメニューを開くと、各項目がさらに細分化されたメニューが表示されます。標準カメラでこれだけのパラメーターが調整できたら十分だと思います。


「編集」機能の中の「調整」ツール

20 - 拡大表示や文字を書き込めるMarkup機能

「編集」機能では、連携して使う写真編集アプリを登録しておくと、「その他のアプリ」からワンタッチで画像を受け渡しすることができます。初期状態では「Markup」が登録されています。


新機能の一つ「Markup」

 

「Markup」は写真に手書きで文字や絵を描いたり、テキストを入力したり、また部分的に拡大表示させることができます。線幅やカラーを選べるほか、テキスト用のフォントも3種類用意されています。拡大鏡表示の大きさや拡大率も変更可能です。写真用描画ソフトとしては機能がシンプルにまとまっているので、初めてでも直感的に使う事ができます。この手のソフトとしては扱いやすい印象です。


「Markup」で写真に文字や拡大鏡を描画

21 - RAWデータも利用可能

本格的なデジタルカメラで撮影した写真はjpegデータのほかにRAWデータで記録することもできます。RAWデータはカメラのセンサーが受け取った情報をスマホで扱いやすいように画像処理、圧縮する前の”生のデータ”です。ファイルサイズが通常のjpegよりも大きく、画像として表示するためには専用のソフトを使う必要がありますが、情報量が多い分、後処理で写真の色味や諧調を調整するための素材としてはjpegよりも優れています。

iPhone 7/7 Plusの標準カメラアプリではまだ記録ファイル形式を設定するメニューはありませんが、端末のリアカメラ自体はRAWデータに対応しています。”Lightroom mobile”や”ProCamera”などの写真アプリを使えば、撮影した画像をRAWデータとして記録することができます。

実際にLightroom mobileを使ってみました。RAWデータの拡張子はカメラメーカー毎に異なりますが、Lightroom mobileではAdobe推奨のDNG形式で保存できます。


対応する写真アプリを使えばRAWで撮影が可能

 

同じ場所を撮影したRAW(DNG)とjpegデータを比較してみました。jpegの方がメリハリの効いた画像になっています。RAWデータはノイズリダクションやシャープネス、コントラスト調整もかかっていない状態なので、撮影したままの状態ではjpegに比べてコントラストの低い、冴えない画像になります。通常用途ではjpegのほうが便利ですし、撮って出しの仕上がりも良い場合がほとんどです。

まだiPhoneでRAW撮影したからと言ってそれでできることは多くありませんが、今後はRAWデータを使った新機能アプリが増えてくると思います。


iPhone 7 Plusで撮影したjpegデータ(左)とRAWデータ(右)を比較

22 - 音量ボタンでシャッター操作

実は筆者も最近になって知ったのですが、標準カメラアプリで通常のシャッターを押す代わりに端末の音量ボタンでシャッターを切ることもできます。音量アップ・ダウンのどちらでもシャッターになります。静止画撮影の場合は、長押しすればバースト撮影も可能です。自撮りする時に便利なのはもちろん、リアカメラで撮影する時も片手でシャッターが押せます。


音量ボタンでシャッターを押すこともできる

まとめ

以上がApple iPhone 7/7 Plusのカメラ機能の詳細レビューでした。

高速化したCPUによる画像処理を駆使した様々な機能が、複雑な設定なしで使えます。特にタイムラプス撮影やスロー撮影などは撮影時も撮影後も、直感的な操作で誰でも手軽に特殊効果付きの動画に仕上げることができます。今回は紹介できませんでしたが、標準アプリ”iMovie”を使えば、撮影した複数の動画からショートムービーなどを編集することも可能です。

写真撮影でも撮影後のプレビュー画面からカンタンな操作で画像処理や撮影エフェクトをかけることができます。ほとんどの機能がわざわざ設定画面を開かなくても、スライダー操作やタッチ操作で完了するようになっています。その一方で、RAWデータに対応したり、画像調整メニューが豊富に揃っていたりと、テクニカルな部分にこだわる人にも満足いく仕上がりになっています。

スペックや性能・機能面はもちろんですが、カメラの使いやすさという意味でもスマホの中ではトップクラスです。

詳細はこちら
メーカー直販サイト:アップルストア(iPhone 7 / 7 Plus)