iiyama ProLite X2377HDS-B(PLX2377HDS-B1)の実機レビュー

更新日:2011年11月12日

コスパの高いIPS液晶ディスプレイ

iiyama ProLite X2377HDS-B(PLX2377HDS-B1)は、視野角の良いIPS液晶を搭載し、さらに価格も安い23型フルHD液晶ディスプレイです。

オーバードライブ機能により5msという応答速度を実現し、残像感が非常に低減されています。またACR機能により最大5,000,000:1のハイコントラストでメリハリのある映像を楽しむことができます。

スピーカーも内蔵し、さらにHDMIケーブルも同梱して価格が約2万円というのはかなりコストパフォーマンスの高い製品でしょう。

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基本スペックのチェック

基本スペックのチェックです。まず注目すべきは応答速度です。IPSパネルは応答速度が遅い場合が多いですが、本機にはオーバードライブ機能が搭載されており、5msというTNパネルと変わらない応答速度を実現しています。

また動的にコントラスト比を上げるACR(Advanced Contrast Ratio)機能も搭載し、最大5,000,000:1のハイコントラストでメリハリのある映像を表示できます。

背面に1.5Wのスピーカーを搭載しており、その割には重量3.4kgと比較的軽い液晶ディスプレイです。

基本スペック
製品名 iiyama ProLite X2377HDS-B
サイズ 23型ワイド
解像度 1920x1080
表面処理 非光沢
パネル方式 IPS
バックライト  LED 
 応答速度 5ms(ODオン時)
 コントラスト比 1,000:1 (標準)
5,000,000:1(最大)
入力端子 DVI-D×1
VGA×1
HDMI×1
スピーカー 1.5W×2
位置調節   チルト機能
消費電力 標準 32W
最大 40W
輝度 250cd/m2
 重量  3.4kg(スピーカー、スタンド含む)

画質のチェック

ガンマ補正曲線のチェック

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も直線的に近いですが、やや全体的にやや下げ気味な調整です。そのため、実際の画面はやや明るい画像になっています。


ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域のチェック

色域は普通です。デザイナーや写真家などのプロ用途ではなく、Web、ゲーム、動画などの一般用途ならば、ちょうど良い色域だと思います。


ガモット図(a*b*平面)
左図はsRGBとの比較で、右図はadobe RGBとの比較
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

画素のチェック

次は、画面をマイクロスコープで拡大した図です。

画素は横V字のような形状をしています。ノングレア処理面は一般的な表面だと思います。ギラツキはそれほど感じません。ただし、見え方には個人差があります。ご了承ください。


画素の拡大図 ※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影

視野角のチェック

視野角のチェックです。本機はIPSパネルなので、視野角は良いです。 下の写真の様に、どの角度からでも色合いのは変化なく、画質も綺麗です。


正面から見た場合


横から見た場合


下から見た場合

残像感と動画のチェック

残像感のチェック


応答速度はなんと5ms

残像感のチェックです。

「液晶応答速度&低解像度チェックというソフトを使って応答速度を計測しました。本機にはオーバードライブ機能が搭載されており、OSDメニューから0~5の5段階で調整が可能です。

実際に計測した結果では、オーバードライブ機能オフで約応答速度6msでした。オーバードライブ機能最大の5では仕様の通り、応答速度5msとなりました。ただし、あくまで目視での計測であるため個人差は出ます。

IPSパネルで応答速度5msというのはかなり速い方です。これなら残像の少ない映像を楽しむことができます。

動画のチェック


「劇場版 マクロスF」 を視聴

本機はOSDメニューからACR機能をオンにすることによって、ゲームや動画の再生時に「明るい場面」と「暗い場面」に応じて輝度を変え、コントラスト比を最大5,000,000:1まで向上させることができます。

実際に「劇場版 マクロスF」を視聴して動画をチェックしたところ、ACR機能オンとオフでは映像の映え方が全く違います。ACR機能オンでは色の表示にメリハリがあり、より立体感のある映像を楽しむことができました。

またオーバードライブ機能により残像も少なく映像が観やすいです。ACR機能の自動輝度調整もふわっと切り替わるので、違和感もありません。

ゲームの快適度をチェック

FPSをプレイ


PC版「Battlefield 3」をプレイ

ACR機能はFPSをプレイするとその恩恵がよく分かります。実際にプレイした「Battlefield 3」の場合、暗い場所での戦闘シーンが多いのですが、このACR機能により暗い場所だと輝度を自動で下げてくれ、オブジェクトが見やすくなり、敵の視認性も向上します。

オーバードライブ機能により残像も低減されているので、FPS向きではないと言われているIPSパネルでも十分プレイできます。また画質も良いので、よりゲームの世界に没頭できることでしょう。

ただACR機能オン時、暗すぎる場面だとディスプレイが真っ暗になってしまうということが多々あったので、そこは難点です。

格闘ゲームをプレイ


「スーパーストリートファイター AE」をプレイ

格闘ゲームでは普段やり慣れている「スーパーストリートファイター AE」をプレイし、入力遅延を見ていきます。

IPSパネルの場合、入力遅延は大きい製品が多いのですが、本機に至ってはさほど遅延は感じられませんでした。
入力遅延の少ないTNパネルと比べてみても、差はほとんど感じられません。

またオーバードライブ機能を最大にすることによって、攻撃のヒット確認や目押しが楽になり、攻撃の裏表も見やすくなります。オーバードライブオフ時と比べても、その差は一目瞭然です。

オーバードライブ特有の液晶のヤケツキもほとんどなく、ストレスを感じずに格闘ゲームがプレイできました。

スピーカーのチェック


ProLite X2377HDS-Bのスピーカー部分

本機には1.5W×2のステレオスピーカーが内蔵されています。ただ右の写真の通り正面ではなく背面に配置されているので、音は後ろの方から聞こえてきます。

OSDメニューから高音、低音の設定もなく、1.5Wなので音質は良くありません。デスクの上に別売りのスピーカーを置くのが煩わしいという方には良いと思います。

音量の調整はOSDメニューを開くことなく、液晶下のボタンだけで調整できるので便利です。

消費電力のチェック

消費電力は普通


輝度最小時            輝度最大時   

本機は仕様上では、標準で32W、最大で40Wとなっていますが、実際にワットチェッカーで消費電力を計測したところ、輝度最小時で14.3W、輝度最大時で32.4Wとなりました。また、輝度を約120cd/m2に調整したときの消費電力は、約23Wでした。

全体的には普通の消費電力ですが、スピーカーやオーバードライブ機能を搭載している割には低めの消費電力です。

 

ECOモードはワンボタンで切り替え

 
ECOモードの切り替えはワンボタンで可能

本機の節電機能、ECOモードは3パターンあり、わざわざOSDメニューから設定することなく、液晶下のボタン1つで簡単に設定するができます。

下記の表のようにECOモード1、ECOモード2、ECOモード3とそれぞれに応じて輝度を落とし、通常よりも消費電力を削減してくれます。


基本スペック
ProLite X2377HDS-B 消費電力
通常モード 32W
エコモード1 通常より 約13%削減
エコモード2 通常より 約29%削減
エコモード3 通常より 約52%削減

外観のチェック

入力切替や音量調節、エコモードなどOSDメニューを開くことなく、液晶下のボタン1つで事足りてしまうため非常に便利です。OSDメニューからの画質調整ではi-Style Color(プリセットモード)標準、ゲーム、映画、テキスト、風景と4種類用意されており、表示する映像によって最適なモードを選択することができます。

色温度も寒色系の9300K、昼光色の7500K、暖色系の6500Kに加え、ユーザー設定により自由に調整することができます。不満点と言えば支柱部分が弱く、パネル下のボタンを押すだけで液晶が浮き上がってしまうくらいでしょうか。頻繁に押すボタンなだけに少し残念です。


全体の画像です。


正面の画像です。パネル枠のみ光沢があります。


背面の画像です。


横からの画像です。


台座部分の画像です。


入力部分の画像です。


電源部分の画像です。


メニューボタン部分の画像です。


OSDメニューの画像です。サイズと文字が大きく、とても見やすくなってます。

まとめ

iiyama ProLite X2377HDS-BはIPS液晶に加え、応答速度を改善するオーバードライブ機能、コントラスト比を最大5,000,000:1まで向上させるACR機能を搭載し、デスクワークだけでなくゲームや映像視聴などのマルチメディアにおいても活躍してくれる液晶ディスプレイです。これほどの機能を備えつつ約2万円という非常に手頃な価格で購入することができるので、かなりコストパフォーマンスの高い製品と言えるでしょう。

最後に、下記にiiyama ProLite X2377HDS-Bのメリットをまとめました。参考にして頂ければと思います。

【iiyama ProLite X2377HDS-Bのメリット】
 ・IPS液晶なので視野角が良い
 ・オーバードライブ機能によりIPSパネルでも応答速度が良い
 ・ACR機能により5,000,000:1のハイコントラスト比でメリハリのある映像が楽しめる
 ・入力遅延が少なく、ゲームプレイも快適
 ・高価なIPS液晶や豊富な機能の割に価格が安くコストパフォーマンスが高い

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